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【要約と感想】全生研常任委員会編集『荒れる中学生をどうするか』

【要約】1998年頃から、中学生の荒れ方が変化してきています。それまではツッパリのように目に見える荒れだったのですが、最近は「普通の子」が「いきなりキレる」ようになりました。表面上は「やさしい」けれども、実際は競争と同調の圧力によってストレスが貯まり、「権力的・暴力的なもの」が鬱積しているのではないかと思われます。

【感想】1998年の黒磯教師刺殺事件等をきっかけにして、新たな荒れが注目され始めた頃の本だ。ただ、本書の内容そのものは「新しい荒れ」というよりも、昭和型のツッパリ対応が中心となっている。新しい事態を正確に受けとめて対応することは、なかなか難しい。
近年では、学校の様相がまた変わってきているように思う。学校の中での荒れそのものは目立たなくなっている。その代わりに、静かに「無力感」が子どもたちを支配しているようにも見える。ゼロ・トレランスは、子どもの「生きる力」を叩きのめすという点では、これ以上ない効果を上げているように思える。
学校や教育をどうするのか。現場も教育理論も知らないし知ろうともしない政治家たちが適当でいい加減な対応を繰り返し、現場は混乱に陥っている。

全生研常任委員会編集『荒れる中学生をどうするか』大月書店、1998年

教育概論Ⅰ(中高)-14

栄養・環教 7/19
語学・心カ・教福・服美・表現 7/20

・講義を「教育基本法の精神」と「子ども/大人」の関係という観点からおさらいしましょう。

教育基本法の精神

(1)民主主義:教育の目的とは、「人格の完成」です。
(2)義務教育:すべての子どもに、教育を受ける権利が保障されます。

人格の完成

・自由と平等。
・自由:ワガママではなく、ルールを認識する能力を身に付ける。「個」を尊重するため、国家が口出ししない。
・平等:人間として普遍的な理性を身に付ける。身分に関係なく、人間性は平等。

義務教育

・自由と平等。
・自由:アドバンテージをもつ一部の人間だけが得をしないよう、不利な人々を国家が支援する。
・平等:すべての人が自由になれるよう、国家が支援する。

▼小テスト

「子ども/大人」の関係

・古代中世:子どもと大人の境界線が現代とは違っていました。
→リテラシーの有用性の増大→
・近代:子どもと大人の間に明確な境界線が引かれました。子どもは教育(学校)、大人は労働(工場)。
→人間の範囲の拡大、資本主義の変容→
・現代:子どもにも大人のような権利を与えよう(子どもの権利条約)。大人も子どものように教育を受けよう(生涯学習)。

テストについて

・2019年7/21(日)9:00~2019年7/28(日)23:59の間に、以下のページで回答してください。

2019年度「教育概論Ⅰ(中高)」試験問題

教育原論(保育)-14

・講義を「教育基本法の精神」と「子ども/大人」の関係という観点からおさらいしましょう。

教育基本法の精神

(1)民主主義:教育の目的とは、「人格の完成」です。
(2)義務教育:すべての子どもに、教育を受ける権利が保障されます。

人格の完成

・自由と平等。
・自由:ワガママではなく、ルールを認識する能力を身に付ける。「個」を尊重するため、国家が口出ししない。
・平等:人間として普遍的な理性を身に付ける。身分に関係なく、人間性は平等。

義務教育

・自由と平等。
・自由:アドバンテージをもつ一部の人間だけが得をしないよう、不利な人々を国家が支援する。
・平等:すべての人が自由になれるよう、国家が支援する。

▼小テスト

「子ども/大人」の関係

・古代中世:子どもと大人の境界線が現代とは違っていました。
→リテラシーの有用性の増大→
・近代:子どもと大人の間に明確な境界線が引かれました。子どもは教育(学校)、大人は労働(工場)。
→人間の範囲の拡大、資本主義の変容→
・現代:子どもにも大人のような権利を与えよう(子どもの権利条約)。大人も子どものように教育を受けよう(生涯学習)。

テストについて

・2019年7/21(日)9:00~2019年7/28(日)23:59の間に、以下のページで回答してください。
2019年度「教育原論」(保育科)試験問題

教育原論(保育)-13

前回のおさらい

・新教育運動の理論と人物。
・子どもの権利条約や障害者権利条約<人間の範囲の拡大。
▼小テスト1

今回の目標

・「生涯学習」と「持続可能な開発のための教育」について理解しよう!

生涯学習

・従来、教育とは大人になったら終了するものでした。「子ども/大人」の区別は、そのまま「教育/労働」の区別に対応していました。
・ところが20世紀後半以降、「労働」のあり方が大きく変化します。第二次産業(製造業)から第三次産業(サービス業)へ変化し、流動性と不確定性が高まります。
・本来は子どものもののはずだった「教育」を、大人にも広げていく必要が生じました。
・人生百年時代をどのように生きるか?

ポール・ラングラン

・フランスの教育思想家。1910年-2003年。
・著書『生涯教育入門』
・キーワード:1965年の成人教育推進国際委員会。
・名言:「教育は学校教育だけに終わらず、生涯を通じて行われる創造的なものでなければならない」

2006年教育基本法改定

(生涯学習の理念)
第三条 国民一人一人が、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならない。

リカレント教育(recurrent education)

・一度学校を卒業して社会に出た人が、もう一度教育機関に入り直して教育を受けられるシステムや考え方のことです。

持続可能な開発のための教育

・これまでの教育や社会は、「生産と消費」を拡大させ、右肩上がりに発展することを前提に組み立てられていました。しかしそのような世の中には限界が見えつつあります。

持続可能な開発目標(SDGs)

・持続可能な開発目標(Sustainamle Development Goals)は通称「グローバル・ゴールズ」は、「ミレニアム開発目標(MDGs)」に代わる目標として、2012年にリオデジャネイロで開催された国連持続可能な開発会議(リオ+20)で議論が始まりました。
・2015 年9月に「持続可能な開発のための 2030 アジェンダ」が国連で採択されました。
・貧困に終止符を打ち、地球を保護し、すべての人が平和と豊かさを享受できるようにすることを目指す普遍的な行動を呼びかけています。17の目標と169のターゲットがあります。

ESD(Education for Sustainable Development)

・国際連合は、2005 年から 2014 年までを「国連持続可能な開発のための教育の 10 年(UNDESD)」とし、ユネスコ主導のもとESDの重要性を提唱しました。
・ESDはEducation for Sustainable Developmentの略で「持続可能な開発のための教育」と訳されています。
・今、世界には環境、貧困、人権、平和、開発といった様々な問題があります。ESDとは、これらの現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。
・つまり、ESDは持続可能な社会づくりの担い手を育む教育です。(出典:ユネスコ国内委員会)

▼小テスト2

復習

・20世紀後半から21世紀初頭にかけての教育の動きを自分なりにまとめてみよう。

教育概論Ⅰ(中高)-13

栄養・環教 7/19
語学・心カ・教福・服美・表現 7/20

前回のおさらい

・新教育運動の理論と人物。
・子どもの権利条約や障害者権利条約<人間の範囲の拡大。

今回の目標

・「生涯学習」と「持続可能な開発のための教育」について理解しよう!

生涯学習

・従来、教育とは大人になったら終了するものでした。「子ども/大人」の区別は、そのまま「教育/労働」の区別に対応していました。
・ところが20世紀後半以降、「労働」のあり方が大きく変化します。第二次産業(製造業)から第三次産業(サービス業)へ変化し、流動性と不確定性が高まります。
・本来は子どものもののはずだった「教育」を、大人にも広げていく必要が生じました。
・人生百年時代をどのように生きるか?

ポール・ラングラン

・フランスの教育思想家。1910年-2003年。
・著書『生涯教育入門』
・キーワード:1965年のユネスコ成人教育推進国際委員会
・垂直的統合=人生という時系列に沿った学習や教育を統合する。水平的統合=生活・社会の次元で有機的に関連づけて教育機会を統合する。
・名言:「教育は学校教育だけに終わらず、生涯を通じて行われる創造的なものでなければならない」

2006年教育基本法改定

(生涯学習の理念)
第三条 国民一人一人が、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならない。

リカレント教育(recurrent education)

・一度学校を卒業して社会に出た人が、もう一度教育機関に入り直して教育を受けられるシステムや考え方のことです。
・現在の仕事や将来の職業・転職、就職等などに役立てるための需要が増えています。
・学校教育:フォーマル教育
・公民館、生涯学習センター、公開講座等:ノンフォーマル
・書籍、講演会、ボランティア:インフォーマル

▼小テスト

持続可能な開発のための教育

・これまでの教育や社会は、「生産と消費」を拡大させ、右肩上がりに発展することを前提に組み立てられていました。しかしそのような世の中には限界が見えつつあります。

持続可能な開発目標(SDGs)

・持続可能な開発目標(Sustainamle Development Goals)は通称「グローバル・ゴールズ」は、「ミレニアム開発目標(MDGs)」に代わる目標として、2012年にリオデジャネイロで開催された国連持続可能な開発会議(リオ+20)で議論が始まりました。
・2015 年9月に「持続可能な開発のための 2030 アジェンダ」が国連で採択されました。
・貧困に終止符を打ち、地球を保護し、すべての人が平和と豊かさを享受できるようにすることを目指す普遍的な行動を呼びかけています。17の目標と169のターゲットがあります。

ESD(Education for Sustainable Development)

・国際連合は、2005 年から 2014 年までを「国連持続可能な開発のための教育の 10 年(UNDESD)」とし、ユネスコ主導のもとESDの重要性を提唱しました。
・ESDはEducation for Sustainable Developmentの略で「持続可能な開発のための教育」と訳されています。
・今、世界には環境、貧困、人権、平和、開発といった様々な問題があります。ESDとは、これらの現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。
・つまり、ESDは持続可能な社会づくりの担い手を育む教育です。(出典:ユネスコ国内委員会)

復習

・20世紀後半から21世紀初頭にかけての教育の動きを自分なりにまとめてみよう。