【要約と感想】小森美登里『いじめのない教室をつくろう』

【要約】先生や学校だけに責任に押しつけても、いじめは解決しません。大人全体の問題として、共有しましょう。
いじめを解決するために先生にできることは、たくさんあります。そのためにも、社会全体で先生たちを応援することが大切です。

【感想】当事者だからこそ醸し出せる説得力なのかどうか、静かな口調ながら、とても迫力のある本だった。本気で心からいじめをなくしたい気持ちが伝わってくる。やり返しても解決しないとか、親に相談できないこととか、いじめられるほうに原因はないとか、たくさんの人に伝わって欲しいメッセージだ。
具体的な方策についても、説得力を感じる。先生たちが最前線で頑張り、そんな先生たちを大人全体がバックアップすることで、かなりの部分がうまくいくように感じる。まあ、それができていないから、いじめがなくならないんだろうけれども。
私も微力ながらいろいろ頑張ろうと思った。

小森美登里『いじめのない教室をつくろう―600校の先生と23万人の子どもが教えてくれた解決策』WAVE出版、2013年