「日々随想」カテゴリーアーカイブ

【教育学でポン!?】2023年12月8日

勤めている大学、東京家政大学の校祖渡辺辰五郎の生家跡を訪れるべく、千葉県長南町に行ってきました。写真左が生家跡地。他にもいろいろ研究上・教育上の成果がありました。
【本日の歩数】12562歩■聖地巡礼。

働き方改革

■教員採用試験、免許なしでも受験OK 熊本県教委、24年度から社会人対象 免許取得後に正式採用(熊本日日新聞)
どんどんハードルが下がっていきます。

ICT

■生成AI、どう使う? 「ごんぎつね」「桃太郎」で考える授業(毎日新聞)
OpenAIの規約では13歳未満は使用禁止となっているので、小学校での使用の仕方はなかなか難しいと思います。

■〝プログラミング〟の習い事、男子が8割 「女の子向けイベント」開く理由 ジェンダーギャップの問題点(withnews)
プログラミングはただのスキルで、何かを実現するための手段に過ぎません。女子の「したい何か」こそ、これからの日本に大切なものだと思います。

■「桃太郎電鉄教育版 日本全国すごろくドリル 小学1年生 かん字・けいさん・プログラミング・日本ちず」を発売(こどもとIT)
教科等横断的な教材になりつつあるようです。

校則

■学ランを廃止し男女共通のスーツスタイル導入 菅公学生服が岡山南高校の新制服を発表(FASHIONSNAP)
生徒の意見を採り入れる流れが、ただの一時的なファッションではなく、文化として根付くといいですね。

学校間接続

■「岡山県立中学校・中等教育学校」選抜のための適性検査 4校の「志願者数・倍率」発表 岡山大安寺は3.0倍(RSK山陽放送)
公立中高一貫校への受検が、全国的に一般化しつつあります。

■熊本県立高入試「前期・後期」一本化へ 県教育長が表明 2027年度入試から(熊本日日新聞)
■【県立高校入試】前期・後期選抜を一本化 今の小6が受験する2027年3月から(NHK熊本NEWS WEB)
試行錯誤が続いているようですが、他の国には高校受験そのものがなかったりすることを踏まえると、ただただ意味のない苦労である可能性があることは考慮していいのでしょう。

学校

■「PISA」結果大躍進で〝学力偏重〟路線は加速、教員の働き方改革は後退することになりそうだ(Yahoo!JAPANニュース)
御指摘の論点以外でも、PISA調査の結果に一喜一憂する姿そのものがどうかとも思います。

■本当にこれが「少子化対策」と言えるのか?児童手当の拡充に大学無償化案 今子どもがいる人よりも、いない人への保障を(関西テレビ)
すでに各所から同様の指摘があるところですが、まあ、コレジャナイ感は半端ないですね。

■静岡の県立学校、給食入札に最低価格導入へ 広島業者の問題受け 県議会12月定例会(静岡新聞)
こういうところは市教委との連携をとって給食センターの活用などできないもんなんですかね。まあ、できないからこうなっているんでしょうけれども。

■“南砺平高校”が目指す『高校再編の中での全国募集』…マンガ学科など特色ある高校の全国先進事例は(富山テレビ)
既存の「学校」という観念を壊すことができないと、なかなか難しいでしょう。

高等教育

■「施設は共用や代用も」県立大学 “既存の建物の活用”も選択肢とする考えを示す【佐賀県】(SAGA TV)
まあ、確かに教育においては箱よりも「人」のほうが大事ではありますが。

教育全般(国内)

■「幼い2人の妹の食事の面倒が大変だった」ヤングケアラー高校生が実体験で発案「毎日版子ども食堂」ビジネスプランの最終審査会へ=静岡(SBS静岡放送)
■実体験から生まれた「子ども食堂」最終10組に!高校生のビジネスプラン 5000件の応募から選出=静岡(@S静岡新聞)
ニーズはあります。うまくいくといいですね。

■こども食堂が目指す「みんなの居場所」(沖縄テレビ)
こども食堂という場所が地域福祉の拠点・ハブとなりつつある様子が分かります。

【教育学でポン!?】2023年12月7日

木曜日も卒論指導。エンジンがかかってきました。
【本日の歩数】6668歩■自宅と学校を往復。

不登校

■公立として九州初の「不登校特例校」玖珠町に来年4月開校 「探求」「野遊び」など独自の教科も 大分(テレビ大分)
■「学びの多様化学校」2024年4月開校を可決…不登校児ら対象、大分県玖珠町議会が全会一致(讀賣新聞オンライン)
■「学びの多様化学校」 九州初の公立、24年春に大分で開校(毎日新聞)
こういうところから既存の学校も変わっていくきっかけになるかもしれません。

いじめ

■導入広がる「匿名いじめ通報アプリ」、「いじめ以外の相談が7割」の重要な示唆 約36万人がスマホやGIGA端末にインストール(education×ICT)
興味深く読みました。形式的にはテクノロジーの進化による問題解決の話ですが、本質的には問題に真剣に向きあう熱意の話です。

学校間接続

■「英単語帳使わない塾」、大学受験グノーブルが問う塾業界と英語教育の違和感 生徒を「合格実績稼ぐ道具」にするのはおかしい(education×ICT)
進んだ取組みのような書き方にはなっていますが、まあ、外堀は昭和ではあります。

学校

■注目の新制度「社会教育士」、探究学習や地域連携のニーズで学校の需要増 求められるのは「人と地域、情報をつなぐ人材」(education×ICT)
なるほど、こういう形で活躍することをイメージすれば分かりやすいですね。勉強になりました。

■東京都は高校授業料が実質無償に…「正直助かる」「都民ずるい」600名のママの本音を緊急アンケート!(with class)
■小池知事ブチ上げ「授業料無償化」に都立高の憂鬱…優秀学生が私立に流れ偏差値下落に拍車も(日刊ゲンダイDIGITAL)
各所で皮算用が始まっている様子ですが、教育の本質を見失わないようによろしくお願いします。

■高校再編…石川や福井では『地域主導・双方の良さを生かした統合・特色ある高校の全国募集も』(富山テレビ)
地域が本気になって従来の学校の観念を壊すような勢いを見せないと、うまく行かないのでしょう。

■福岡・太宰府市、中学校でようやく「完全給食」へ 温かい食事に生徒喜ぶ(テレQ)
学校ベースで見ると、令和3年度段階で完全給食を実施できている中学校は89%くらいです。

高等教育

■「自分の母校がなくなるのは悲しい」美作大学短期大学部が募集停止 在校生らの反応は【岡山・津山市】(OHK岡山放送)
「短大」の歴史的使命が終わったとみなしていいのかどうか。

幼児教育

■「保育園育ち」と「幼稚園育ち」で差は出るのか…子どもの教育で「ほんとうに大事なこと」(現代ビジネス)
最新の知見が分かりやすく示されている記事でした。

【教育学でポン!?】2023年12月6日

会議で帰りが遅くなりました。真っ暗。
【本日の歩数】7942歩■自宅と学校を往復。

働き方改革

■部活動の地域移行で指導者派遣 仙台市が経済団体と協定(NHK 宮城NEWS WEB)
■地元企業がスポーツ指導者を学校に派遣 仙台市が取り組みスタート(MMTミヤギテレビ)
使える資源が多い自治体は、コーディネートさえできればある程度は進められそう。資源がないところは大変。

ICT

■【大学トレンド】「アバター」連帯感、大学で広がる 東大大学院「メタバース工学部」は女子中高生も関心?(Thinkキャンパス)
未来だなあ。

ジェンダー

■日本の女子の理科学力は、思春期になると男子より低くなる(Newsweek)
客観的に見ても環境要因の方が影響していそうです。

学校間接続

■中学受験の塾通い、低年齢化が加速 少子化なのに小学3年2月前に「満席」のカラクリ(AERA dot.)
あまりいいことではないでしょう。

学校

■塾講師が公立小学校で算数の授業、千葉県教委が試行…中学生の数学の学力低下で(讀賣新聞オンライン)
いろいろツッコミどころが多い取組みではあります。まず授業を担当する塾講師が教員免許を持っていると理解していいのでしょうか。

■泉房穂さん、東京都の高校授業料無償化を評価 「本来は『国』が”全国一律”で実施すべきこと」とも(中日スポーツ)
私も評価します。

■小学校が廃校から4年ぶり“復活” 移住者増で「将来への投資」(毎日新聞)
記事を読むと、廃校とはいえ「分校」として運営されていたようです。

■探究学習の成果を発表する「クエストカップ2024 全国大会」が2024年2月に開催(こどもとIT)
■学びながら課題解決に挑む 神島・熊野・箕島3高が活動紹介、和歌山・田辺でフォーラム(紀伊民報AGARA)
探究学習が、学校を超えて様々な領域と結びついた取組みになりつつあるようです。

教育全般(海外)

■日本脱出して「子ども単身で英ボーディングスクール留学」する納得の事情 費用は決して安くない、子の成長考えて検討を(education×ICT)
■海外大学進学への近道、「英ボーディングスクール」入るために必要なこと 文武両道、日本の受験「勉強漬け」とは大違い(education×ICT)
一般論で言えば、選択肢が増えるのは好ましいことです。一方で、本当なら日本の学校に海外から生徒を呼び込むくらいの意気込みは持っておかないと。

■夜間学校に夢中になる中国の若者たち(AFP BB News)
日本にも同じような需要はあるはずだけど、何が受け皿になっているんだろう。YouTube?

【教育学でポン!?】2023年12月5日

やっと卒論にエンジンがかかってきた。
【本日の歩数】7746歩■自宅と学校を往復。

ICT

■デジタル機器活用、課題 探究型教育、日本最低レベル―教員・保護者の関わり、余地も・国際学力調査(時事通信)
先進事例を見るとよくやっているように思い込んでしまいますが、全国的に見るとまだまだ昭和。

■「AI副業先生」とタッグを組んで、学生たちに実用的なAI教育を提供――富山高等専門学校の取り組み(こどもとIT)
10年後の社会を考えると、人文系大学よりもこっちの選択肢の方が有力になっているかもしれない。

ジェンダー

■「女子は理系が苦手」は本当? 幼少期からの思い込み、成績に影響か(毎日新聞)
直感的には、生物的要因よりも環境的要因の方が強そうではあります。

インクルーシブ教育

■障害ある子どもの”通学支援” 2時間かけて通う子も…保護者の切実な声「わがままかもしれないけど…」(メ~テレ)
妙案はありませんが、まず社会全体で支えていく体制を整えることが大切なのは間違いないとして、あとはテクノロジーが解決できる課題もあるかもしれません。

不登校

■困窮家庭の2割「子どもが不登校」 学用品買えず 友人関係にも影響(朝日新聞DIGITAL)
仮に経済的な問題が不登校に結びつくのであれば、「教育を受ける権利」を掲げた憲法第26条に抵触します。しっかり調べたいところです。

学校間接続

■都教委の英語スピーキングテスト、反対の教授らが独自調査結果を公表(朝日新聞DIGITAL)
テストの「信頼性」の低さについて、あまり改善はなさそうな印象です。個人的には「妥当性」も気になるところです。

学校

■子どもの国際学力調査 日本は順位上昇 世界トップレベルに(NHK NEWS WEB)
■日本の15歳、読解力3位に上昇 科学は2位に 国際学習到達度調査(朝日新聞DIGITAL)
■OECD学習到達度調査(PISA調査) 日本は科学的リテラシー2位・数学的リテラシー5位・読解力3位 いずれもトップ水準に(TBSテレビ)
■「恵まれた家庭」ほど好成績 数学的リテラシーなどで分析 PISA(毎日新聞)
■日本の高1「学校の一員と感じる」トップ でも手放しで喜べないわけ(朝日新聞DIGITAL)
まずは順位が上がったことに文科省担当者は鼻高々のようです。これからしっかり精査して課題を浮き彫りにしましょう。

■給食費 波佐見町が全小中学生対象に来年1月から無償化へ 県は「国の責任で」実施求める《長崎》(NiB長崎国際テレビ)
全国的な流れはできつつあるので、あとは文科省の決断次第か。

■独自の学力調査 国立と私立を除く県内約300校の公立学校 小学5年から中学2年2万2,342人が対象 島根県(日本海テレビ)
■「学力向上」のヒントつかめるか 島根県独自の「学力調査」始まる(TSKさんいん中央テレビ)
記事だけでは結果に対して「どういう分析」をしているのかが分かりません。一般的に言えば、特殊な狙いがないかぎり、こういう全数調査はコスパが悪い取組みなのでお勧めしません。抽出調査で十分です。

■3小学校統合を断念 事業費縮減は困難と判断 市長「深くおわび」 茨城・稲敷市(茨城新聞クロスアイ)
■県立高校再編で15市町村長アンケート『焦点の再編基準は』…2020年再編で泊高校が閉校の朝日町を取材(富山テレビ)
進むも止まるも、どっちも大変。

教育全般(国内)

■ラジオで語学学習は“消えゆく昭和” ネットや動画など学習手段は膨大も習慣化の難しさ(AERA dot.)
栄枯盛衰。

【教育学でポン!?】2023年12月4日

ICTに関する授業で新しいチャレンジをしていますが、けっこう学生がついてきます。
【本日の歩数】8143歩■非常勤講師。

働き方改革

■【部活動の地域移行】どう進めるか?「地元プロチーム」の関わりで「地域スポーツの競技力低下」を防げ(RSK山陽放送)
■部活動地域移行へ協議会設置(奄美新聞)
できている自治体とできない自治体との格差も開いていますが、競技による格差も拡大している印象です。サッカーはもともと地域クラブの活動が盛んですが、他の競技はこれから。

ICT

■Qubena、小学館集英社プロダクションと共同で公教育向けの探究学習プログラムコンテンツを開発(こどもとIT)
教職課程で「教育課程論」を担当している立場としては、こういうカリキュラム開発は教員免許を持つ教員の力で実現してほしいところですが、まあ、いろいろな事情があって外注やむなしの状況ということも理解します。

インクルーシブ教育

■視覚障害の子の「さわる授業」、すべてに共通する「学びの本質」がここにある 筑波大学附属視覚特別支援学校の理科教育(education×ICT)
現場から立ちあがった実践の意義がよく分かり、迫力のある記事です。理科における「言語活動」の何たるかもよく浮き彫りにしています。

校則

■この校則「必要?」、東海の中高生見直し議論、登下校の服装、髪結ぶ位置…(讀賣新聞オンライン)
現在はトレンドのなかで校則の見直しが進んでいますが、これを一時の流行にせず、文化として定着させていきたいものです。

学校間接続

■茨城県立中・中教校入試、ウェブ出願で混乱 県教委、期日再設定へ 登録未了15人、書類不備104人(茨城新聞クロスアイ)
ウェブ出願なのに「印刷」で「郵送」とか、かなり意味不明。そんな意味不明なことしているから混乱したんだな、としか思いませんでした。

学校

■“紙ごみゼロ”の学園祭 展示の装飾や模擬店の食器…楽しんだ後はトイレットペーパーに 静岡(テレビ静岡)
単に楽しむだけでなく学習の一環となっていて、学校行事として理想的な取り組みに見えます。

■『まずは“再編基準”をどうするか』議論が本格化する“県立高校の再編”…これまでの経緯も 富山(富山テレビ)
政治家は、選挙地盤から学校がなくなることに抵抗します。

■「150対1」がひっくり返り二転三転した統合小学校名 1年で再び変更へ…アンケート最多の「打吹小学校」で議会に提案(BSS山陰放送)
誰のせいでひっくり返ったかは、未だに不明。

幼児教育

■保育の現場「人足りない」、保育士の会がアンケート結果を発表、配置基準引き上げ求める請願行動も進行中(YOUよっかいち)
まったくです。

教育全般(国内)

■兵庫・芦屋市教育委員の任命案、なぜ市議会は不同意? 「史上最年少市長」が推した理由と反対議員の指摘(神戸新聞NEXT)
首長と議会が教育方針で衝突すること自体は珍しくはありませんし、すぐさま悪いと決めつけることでもありません。弁証法的によりよい道を探るための過程と理解したいところです。