「教育学でポン」タグアーカイブ

【教育学でポン!?】2024年4月1日

会議がたくさんあって、たいへんな一日でした。
【本日の歩数】13513歩■自宅と学校を往復。

ICT

■教育DX? 先生たちの半分以上は「全く知らない」…アナログ教員に学びの場を、鹿児島県が専用サイトを開設(南日本新聞)
まあ情報発信そのものは大切だしやらなくちゃいけないんですが、ビルド&ビルドになっている以上は効果は極めて薄いと思っておいた方がいいでしょう。何かをスクラップしないと本質的な改善は望めません。

いじめ

■国家権力を介入させない『私学の自由』と『いじめ対応』苦悩する生徒や保護者「行政機関なり役所なりが助けてくれると思っていた」学校に不信感…でも行政は指導できず(毎日放送)
私学の自由はもちろん大切なのですが、「こども基本法」ができた以上、優先順位は下がっていいはずなのです。

学校

■「東京都が切り捨てた」スクールカウンセラーに広がる余波 江東区はSCを「有償ボランティア」として募集(東洋経済ONLINE)
まあ、そもそもの問題の根は当初のSC制度設計にあり、さらに記事内でも仄めかされているように「教員のムラ社会」こそが問題の本質です。が、とばっちりをうけて皺寄せを食らっている人たちはかわいそうではあります。

■「ふなばし制服バンク」 市内公立高校5校の制服取扱開始から1年(船橋経済新聞)
需要はたくさんありそうです。

■【鎌ケ谷市】令和6年度から小学1年生の学校給食費が無償化。給食センターの見学、試食に伺いました。(Yahoo!JAPANニュース)
よい施設とよい取り組みの紹介記事でした。遅れている自治体もたくさんあるので、参考にしてほしいですね。

高等教育

■国立大留学生の授業料上限を撤廃、値上げ可能に…文科省が省令改正(讀賣新聞オンライン)
どんどん教育の「商品化・サービス化」が進行していきます。

■アカハラでは? 学生と大学つなぐ「アカデミック・アドバイザー」(朝日新聞DIGITAL)
一般的には「メンター」と呼んでいませんかね。

■大学の現役事務職員が明かす「ざんねんな大学教員」のリアル 学生提出のレポートを紛失、出席してない学生に「A+」をつけるトンデモ事例まで(マネーポストWEB)
まあ、昔より遥かに減ってはいますかね。

教育全般(国内)

■こども家庭庁「未来を担う子どもの利益を最優先に考える」…渡辺由美子長官、縦割り行政打破に力(讀賣新聞オンライン)
ほんと、たのんますよ。

■夜の居場所を利用する若者たちの変化 392名への調査結果(Yahoo!JAPANニュース)
かつては意図的に用意するまでもなく同じような機能を期待できる場所はいくらでもあったのですが、資本主義の進展によってあらゆるものがサービス化し、つまり「遊ぶ金」が必要となってしまいました。

■“あたたかい家庭当たり前に” 入所理由の9割は虐待 子供の居場所守る男性の思い【佐賀県】(SAGA TV)
近年だんだん「里親」を強調するようになってきてはいますが、まだまだとても大切な仕事です。

【教育学でポン!?】2024年3月31日

今日も街に出ました。
【本日の歩数】11924歩■渋谷の南のほうを闊歩。

学校間接続

■横浜の高校を「留年→退学」で島根に転校したら、東大に現役合格…「地方留学」で切り開く大学進学の新ルート いつの間にか「自分の言葉」をもつ高校生になっていた(PRWSIDENT Online)
とても刺激的でおもしろい記事でした。未来の日本(あるいは世界)を支えるのはこういう若者でしょう。

■「中学受験はコスパが悪い」納得の理由。“高偏差値の私立中学”を目指すのは有益な投資ではない(日刊SPA!)
コスパが悪いのはご指摘の通りで、それに加えて人間的な幸福という観点からも悪いことしかないでしょう。

学校

■雇用契約は3年、年収は大幅減…元ソニー社員が隠岐諸島で始めた「高校生の地域留学」が全国に広がった理由 生活費を含めて月数万円で「地方の公立高校」に入れる(PRESIDENT Online)
形式的には「学校選択制」が極まったものではありつつも、むしろ高校三原則本来の狙いを実現するような仕組みであるところが、いやいや、本当におもしろいです。時代の流れを考えると、今後ますますおもしろい展開になるだろうと推測します。成果に注目しましょう。

■奈良教育大付属小の問題で集会 「独自の創造的な教育を守ろう」(共同通信)
いやほんと、報道だけでは背景が見えないので、何らかの手段を発動して深堀りしたい事案です。

■「偏差値45の地方の高校」から東大生が生まれた…留学生も地元生も成績が伸びる「地域みらい留学」の可能性(PRESIDENT Online)
重要なキーワードが高密度で充満している、非常に興味深い記事でした。中等教育や高大接続の在り方を考えるうえで必須の情報があったように思います。

■51年間「生徒会長」がいなかった高校で起きた「生徒会改革」 疑問を持って動き出した生徒たち【DIG School】(tbc東北放送)
とても面白く読みました。当事者意識が芽生えるとすごい力を発揮するという、とても良い実例です。

■在校生4人…山間の小さな小学校が閉校 地域の人たちも出席して最後の卒業式 静岡市(静岡朝日テレビ)
■「3日前」に廃校決定、市対応を問題視する声 11km先の小学校へ(毎日新聞)
様々な事情で廃校がやむなしとしても、手続きは丁寧に行いたいものです。

高等教育

■大学の教養教育を「資本の論理」からどう守るか 加速する資本主義社会における「知識人の使命」(東洋経済ONLINE)
言いたいことはよく分かるし、基本的な方向性については共有していると思う一方、古代雄弁術の展開を踏まえると「本当にそうかな」という疑いを完全に拭うことはできないかな。

■”定員割れ”で看護専門学校「閉校」相次ぐ 約5人に1人が「75歳以上」超高齢化社会「2025年問題」…医療ニーズに応えきれなくなる懸念(BSS山陰放送)
教育の問題というより、お給料の問題だと思っちゃいますが。

幼児教育

■「先生がやめて教育は崩壊」「息子が不安定に」松戸・不適切保育問題で保護者ら、すすり泣きも(弁護士ドットコムニュース)
もちろん現場の問題ではありませんが、しかしある特定の人物のパーソナリティの問題に限定することなく、「構造的な問題」だと理解しないといけませんよ。

【教育学でポン!?】2024年3月30日

いい天気だったので久しぶりに街に出ました。
【本日の歩数】9740歩■渋谷をぐるぐる。

働き方改革

■奨学金を全額代理返済 千葉市教委、教員確保で(チバテレ+)
そこそこの額なので、対象者にとってはありがたい話です。どんどん利用していきましょう。

ICT

■『桃太郎電鉄』「春休みの宿題として10年以上プレイ」コナミ担当者が語る“教育版”の存在、全国7000校以上が導入するスーパー学校教材に(週刊女性PRIME)
大学の教職課程でも導入したいのですけどね。

■スマホ・PC利用3時間超える児童、不健康な生活習慣に 富山大グループが研究成果(北日本新聞)
相関関係が示されているだけ、ということには注意しましょう。

■学習用端末の個人情報保護に不備、文科省が全教育委員会を調査へ…個人情報の管理徹底を促す(讀賣新聞オンライン)
外堀を埋めていこうという感じですか。

ジェンダー

■県立高「共学化」アンケート、4月実施で検討…中高生、保護者対象 「なるべく幅広く」も実施学年は明言せず(埼玉新聞)
単なるアリバイ作りでなければいいのですが。

不登校

■増える「不登校」――“もう1つの居場所”が中学校に3年女子「ポジティブな感情に」無事に卒業…校長のエールは『every.特集』(日テレ)
いわゆる「校内フリースクール」です。各地で実践が積み重ねられて、顕著な効果があるような印象です。

学校間接続

■「日本はキャンパスに足を運ばず、偏差値順に受ける」 大学受験は“結婚”? アメリカ型入試を日本に持ち込むのは難しい?(ABEMA PRIME)
まあ、そういうことですね。アメリカの高大接続の仕組みも世界的に見てかなり特殊ですが、日本は日本でガラパゴスです。

■減少する一般入試枠…「入試制度」のあり方について、現役東大生ライターと激論(TOKYO MX+)
いろいろ議論しているようですが、大学の「アドミッションポリシー」の存在を考慮した形跡は全くありませんでしたね。

学校

■奈良教育大は附属小の創造的な教育実践を「不適切」と切り捨てた。教育大として「不適切」なのでは?(Yahoo!JAPANニュース)
焦点が見えずにもやもやする事案ですね。ところで記事内に奈良県教育委員会の話が出てきていますが、そもそも「国立」の小学校は私立と同じく教育委員会の権力が届かないところだと理解していたのですが、そのあたりの権力配分闘争が背景にあるということですか?

■授業の理解度に所得格差、学習時間少なく自己肯定感も低い傾向…岐阜県子ども調査(讀賣新聞オンライン)
というエビデンス。これを踏まえてどうするかは大人たちの責任です。

■乱暴な言葉遣いをする子に効果的だった!学校の先生が実践する3つの方法!(Yahoo!JAPANニュース)
一言でまとめると「共感からスタート」ということです。

■新設!「おいしい給食サポート課」 さいたま市、4月から学校給食費を公会計化 学校、保護者の負担軽減へ(埼玉新聞)
■給食の無償化求め署名活動 田辺市の市民団体「県の補助を好機に」、和歌山(紀伊民報AGARA)
長年の懸案にようやく手が付きつつあるのはいいのですが、文科省の調査結果はまだ出ませんか?

高等教育

■斎藤幸平氏「大学で『古典』を読むべき理由」新入学生に贈る令和版「大学で何を学ぶか」(東洋経済オンライン)
なるほど、テレビで見ても面白い人だったけど、文章を通じてもおもしろい人だなあ。

教育全般(国内)

■居たい理由は「再非行とか絶対しないから…」医療少年院で暮らす知的障害等ある少年達 社会に“生きづらさ”(東海テレビ)
応援することしかできない。

【教育学でポン!?】2024年3月29日

お世話になった先生が退職ということで、ささやかな送別会を行いました。
【本日の歩数】6526歩■自宅と学校を往復。

働き方改革

■「時間奪われ負担に」部活動顧問の強制やめて…教員が“選択制”導入求める 県教委「顧問は校長の職務命令の対象」(長野放送)
現状維持しようとする限り誰かにしわ寄せが行かざるを得ないということです。

■部活指導者を“探す人”と“やりたい人”をマッチング!「指導者マップ」のサイトを協会が公開…開設の狙いを聞いた(プライムオンライン編集部)
地域限定のマッチングシステムが立ち上がりつつありますが、全国的なシステムもできたようです。そして資格認定とセットになっているところが大きな特徴でしょう。

ジェンダー

■県立高校の共学化めぐり、高校同窓会と市民団体が知事に要望(朝日新聞DIGITAL)
別学化を維持したところでどっちみちこの先何回も蒸し返されて最終的に共学化せざるをえないことは目に見えているのだから、未来の人たちからの不見識の誹りを逃れるためにも今のうちにさっさとやってしまったほうがいいと思いますよ。

いじめ

■いじめ「重大事態」の調査指針改定へ、文科省が骨子案…第三者委の選び方など明示(讀賣新聞オンライン)
どう制度をいじろうと、根本的な隠ぺい体質を払拭しない限り、必ず抜け道を探し出す努力をする人たちが現れるのです。だから「どうして隠ぺいするのか」のメカニズムを踏まえた上で制度設計しなければいけません。

不登校

■《不登校のリアル》全国で29万人以上、その原因は「無気力、不安」子ども食堂運営者とサポート事業者が語る手探りの現実「学校に行くことがゴールではない」(週刊女性PRIME)
ですか。まあ、今正しいとされるメソッドも、数年後には間違っていることにされたりしますわな。

■不登校の中学生の自立支援 学びの多様化教室「にじ色」完成式 岐阜県高山市(ぎふチャン)
一条校「学びの多様化学校」ではありませんが、教育機会確保法に基づく公的機関でしょう。

学校

■元校長らへの人事案「内覧」会合費にも支出 名古屋市教委の金品授受(朝日新聞DIGITAL)
金品の授受だけでも大問題なのに、だんだん権力構造そのもの(学閥支配)の問題になってまいりました。

幼児教育

■保育士の配置基準についての基本情報(Yahoo!JAPANニュース)
今年度の教科書にも間に合っていない情報が簡潔にまとまっていて、ありがたい。

■子どもを『残す』か『転園』か 認定こども園でパワハラを理由に保育士が“一斉退職” 選択を迫られる保護者「新しい環境に馴染めるのか不安」(毎日放送)
大人の都合で子どもたちが振り回されるのは、やりきれないですね。

教育全般(国内)

■全面無償化!年間を通じて給食費を 小中学生、幼稚園や保育園に通う3~5歳児が対象 越生町が発表 保育所は認可、認可外を問わず 私立など町外の学校に通う子も補助へ(埼玉新聞)
給食費無償化の自治体がどんどん増えていますが、文科省の動きはどうなっていますか?

【教育学でポン!?】2024年3月28日

在学生ガイダンスがありました。いよいよ新学期が始まりそうです。
【本日の歩数】12996歩■自宅と学校を往復。

働き方改革

■実習で「教員にならない」決断をする学生も… 教員採用試験の倍率は過去最低 長時間労働で“なり手不足”深刻化(中京テレビ)
原因は複合的ですが、教員自身がブラックを良しとしている風潮もあって、なんとかならんもんかと思います。

■「先生はスーパーマン、保護者はお客様」じゃない。疲弊する教育現場を救う学校との関わり方のヒント(All About)
ですね。さらに保護者だけでなく、地域社会全体で子育てを担っていく風土ができれば理想的ではあります。

不登校

■「不登校→生徒会長」と大変身…都会から島の県立高校に移った僕が自分らしさを取り戻せた理由(PRESIDENT Online)
教育が地域の資源となる時代なのです。

学校間接続

■スポーツ推薦、27年度で廃止 高校入試「特色化選抜」拡充へ、和歌山県教委(紀伊民報AGARA)
試行錯誤が続きますが、本質的な解決には向かっていない印象ではあります。

学校

■北海道平取高校が独自科目「アイヌ文化」を開始、真の「多様性と共生」とは アイヌ文化の伝承者に言語、工芸、歴史を学ぶ(education×ICT)
自分たちの個性を見極め、地に足をつけてやれることを堅実に続けていけば、道は開けるように思います。

■全国初の「私立夜間中学」沖縄に4月開校 県が正式認可、公的な学歴に 珊瑚舎スコーレ「やっと始まる」(琉球新報)
■全国初の私立夜間中学 4月1日に沖縄・南城市に開校 授業料は無料 学び直したい人もOK 沖縄県、珊瑚舎スコーレに認可(沖縄タイムス)
夜間中学については、教育機会確保法という制度の下で各自治体が設置を進めつつありますが、私立の夜間中学が誕生したことでたらしいステージに入ったような印象です。

■「思い出の校舎がなくなる」 少子化で“閉校”相次ぐ小中学校…学び舎との別れを惜しみながら“最後の校歌斉唱”(サガテレビ)
おつかれさまでした。

高等教育

■博士号取得者3倍、世界トップレベルの数へ文科省が講じる44の施策(ニュースイッチ)
教育界がどれだけテコ入れをしても、民間のほうに反知性主義が蔓延していては博士豪取得者は増えません。

■オンライン大学「ZEN大学」と三豊市が協定「若者の定住につなげたい」【香川】(RSK山陽放送)
さて、「定住」という狙いが教育のテコいれだけでうまくいくか、注目しましょう。