「歴史散歩」カテゴリーアーカイブ

【福島県須賀川市】光の国と姉妹都市になって、ウルトラ兄弟や怪獣たちがいる

 須賀川市に行ってきました。
 M78星雲「光の国」と姉妹都市になっていて、町の中心の松明通り沿いにウルトラ兄弟がいました。

 ウルトラ兄弟勢揃い。お母さんもいます。が、可哀想に、レオとアストラは仲間はずれのようでした。

 怪獣たちもいました。道路を挟んでウルトラ兄弟たちと戦っています。
 しかし、どの怪獣をセレクトするかには、苦労しただろうなあ。バルタン星人を落選させるのは苦渋の選択ですね。ベムスターを選抜メンバーに入れたのは英断な気がします。

 須賀川市役所前にはお父さんがいました。
 東日本大震災で壊れた市役所の建て替え工事が完了した2017年に伺いました。周りはまだ工事中のところが多かったです。

 駅前にはウルトラマンのモニュメント。かっこいい。

 市役所のガラスには、こんなシールも貼ってありました。芸が細かい。

 散歩していたら、住宅展示場にかわいい石のバルタンが。松明通りに並べる選抜メンバーから外れたことに抗議してのことでしょうか?

 駅隣接の観光案内所に、折り紙のウルトラマンと怪獣たち。

 ところで、松明通りにウルトラ兄弟や怪獣たちが立てるのは、実は電信柱がないからなのです。電柱がない代わりに点検ボックスなどがあるのですが、これにも怪獣のイラストが。ガッツ星人!

 レッドキングとか、ベムラーとか、ブルトンとか、マストドンとか。なつかしい!

 近くには城跡もあります。鎌倉期に作られたらしい岩瀬山城。今は公園として整備されています。須賀川市立歴史博物館で見学した知見によれば、戦国期には二階堂氏と伊達氏の間で攻防戦が繰り広げられていたようです。

 博物館では、亜欧堂田善について知見を深めてきました。ちなみに光の国と姉妹都市なのは、ウルトラマン生みの親の円谷英二の故郷だからです。さて、今後も松明通りに怪獣たちは増えていくのかな?
(2017年9/5訪問)

【福島県白河市】白河小峰城が震災から復興中

 福島県の白河小峰城に行ってきました。以前にも訪れたことがあるのですが、様子はずいぶん変わっていました。まず、白河小峰城のシンボル、三重櫓に入れるようになりました!

 白河小峰城の三重櫓は、秀麗な姿をしています。気品を感じさせます。が、3年前は復興工事中でした。下の写真は2014年9月に撮影したものですが、白河駅から工事中の様子が見えます。三重櫓を工事用足場がすっかり囲み、巨大クレーンが作業しています。

 しかし3年経ち、見事に三重櫓復活。白河駅のホームからも、その勇姿を拝むことができます。

 うん、素晴らしい。
 が、まだまだ復興の道のりは遠いようです。訪れた時も、各所の石垣を積み直しているところでした。完全復活まで、あと半年はかかるようです。

 本丸から北側を見ると、石垣の斜面に足場を組んで、巨大なクレーン車が石を積み上げているところが見えました。今も復興作業が続けられている様子が分かります。

 城の北側には水堀もよく残っています。たくさんのおじさんたちが釣りを楽しんでいました。水堀越しに見る三重櫓も、かっこいいですね。

 城の東側の丘陵には、戊申戦役で亡くなった薩摩藩士の墓がありました。

 白河口の戦いは、大激戦でした。明治政府軍の死者も多かったようです。
(2017年9/5訪問)

 さて、今回は訪れなかったのですが、3年前には少し離れたところにある白川城にも行ってきました。白河小峰城は平山城ですが、白川城は山城です。本丸までは、ほぼ、ただの山登りになります。中世の城跡で、堀や曲輪の跡などを良好に観察することができます。

 が、地震の爪痕濃く、石碑や墓石が倒れたままになっていました。今はもう復旧しているのかな。

 南湖公園にも足を伸ばしました。

 が、南湖公園(江戸時代に作られた日本初の公園)の畔、南湖神社(御祭神は松平定信)の石碑や墓石も地震で倒れたままになっていました。こちらも、今は直っているのかな?

 白河藩主松平定信もびっくり。

 南湖神社に訪れたのは、大鳥居が復旧した後でした。いろいろなところを順番に直していっているのですね。3年前には宝物館は閉まっていましたが、今は再オープンしているようです。また行かなくては。

 小峰城のほうは、とても素晴らしい状態で復興されていました。鉄筋コンクリートではなく、木材で温かみのある作りになっています。

 お城の復興と言えば熊本城にスポットが当たる昨今です。熊本城の復興も心待ちにしていますが、福島のたくさんのお城が大打撃を受けて、現在進行形で復興の努力が続けられていることも広く知ってもらいたいなと思いました。
(2014年9/20訪問)

【東京都本駒込】六義園の秋晴れ

久しぶりにスカッと晴れたので、六義園に散歩に行きました。

今年の夏は、雨ばっかりで変な天気でしたね。青空が見えるとさわやかな気分になります。

春は枝垂れ桜で有名ですが、晴れた夏の日も気持ちよいところです。お抹茶もいただいてきました。

六義園の入り口の目の前には、絵本で有名なフレーベル館があります。例のキャラクターの銅像もあるよ。
(2017年9/3訪問)

【埼玉県西所沢】福徳稲荷は、子持ちの狐

台地の端っこに立っている小さな神社なんですが、お稲荷さんが子持ちでした。

子持ち。

おっぱいを吸っているようです。

阿のほうも、もともと子持ちだったのかな。壊れてしまって、元がどういう形なのかは分かりませんでした。

子持ちのお稲荷さんはそこそこいろんなところにあるのですが、どういう規準で子持ちになっているか、よく分からないですね。
(2017年8/30訪問。ものすごい大雨の日)

【栃木県宇都宮市】蒲生神社の鳥居にいるキャラはなんですか?

宇都宮の神社を回ってきました。

宇都宮に来たので、とりあえず、餃子を食べます。「宇都宮餃子 来らっせ」は、市内の餃子店が一カ所に集まっていて、食べ比べができてとても便利。昭和な雰囲気も素敵です。安定の顔出しパネルのネタは、宇都宮駅前にある餃子女神像。

来らっせから徒歩10秒で、下野国一宮の二荒山神社。街中にいきなり現れる巨大な鳥居が印象的。
主祭神は豊城入彦命という東国の支配を担当したと言われる伝説の皇族となっています。宇都宮周辺は古墳も多く、下野薬師寺や国分寺など官立の寺も多いですね。地方支配への権威付けのため、伝説の命が主祭神として仮託されているように想像されます。

二荒山神社から15分ほど歩くと、八幡山公園に。その中腹に塙田八幡神社。この、参道の整備が行き届いていないワイルドな感じが、味わい深いですね。

八幡神社の隣の尾根には、蒲生神社。主祭神は、宇都宮出身の学者、蒲生君平。学者が祀られていることから、学問成就の神社として信仰されているようです。せっかくなので、レフリー論文がたくさん通るようにお参りしてきました。通れ~。

ここには、宇都宮出身の初代横綱、明石志賀之助も祀られています。郷土の偉人を神として讃える趣旨の神社のようです。

境内にはいくつか不思議なものがありました。ジャンボすべり台の残骸とか。

参道入り口の鳥居の下には、謎のキャラクター。これは、なんでしょう? 台座が賽銭箱を主張しているのも、ちょっと意味がわかりません。「學」って書いてあるのは、学問の神社をアピールしているんでしょうけれども。

ただ、背後に回ると、「夢」って字を背負っています。意味がよく分かりません。

このキャラクターが何なのか、ご存じの方がいましたら、教えてください。
(※2018年10/6追記)
このキャラクター、分かりました。中国の「貘」を模した「夢福神」というキャラクターでした。悪い夢を食べて良い夢を与えてくれます。栃木県内に夢福神は9体あるそうで、「九難除け」として巡るそうです。特に蒲生神社は「学業成就」を担当しているとのこと。いやあ、偶然にも私がいちばん求めている福だったぞ。ああ、すっきりした。

(2017年8/29訪問)