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【東京都文京区】小石川後楽園と湯島天満宮は、梅が素敵

小石川後楽園と湯島天神に梅を見に行ってきました。
どちらとも東京の梅の名所として知られており、見頃を迎えておりました。

まずは小石川後楽園へ。梅林は門から一番の奥、北東の隅にあります。遠くから白く霞む梅林が見えてくると、梅の香りも漂ってきます。本場の水戸偕楽園にある梅林と比較すると規模は1/30くらいではありますが、味わいはあります。

梅林の奥には、藤田東湖の顕彰碑があります。

藤田東湖は1855年の安政大地震で亡くなっています。もしも藤田東湖が生きていたら、水戸斉昭の暴走が押さえられて、安政の大獄が発生せず、桜田門外の変による彦根藩の弱体も防がれて、幕末の流れが大きく変わったかもしれないなあ、などと思わせるような学者です。惜しい人を惜しい時期に亡くしました。まあ、天狗党の武田耕雲斎のようになっていたかもしれないけれど。

小石川後楽園は、全国で63箇所しかない特別史跡と全国で36箇所しかない特別名勝の両方に指定されているんですね。素晴らしい史跡です。

梅の香りを袖に含め、藤田東湖に学問成就を誓い、後楽園を後にして、次は湯島天神へ。後楽園から湯島天神までは、徒歩30分弱です。

湯島天神では梅まつり開催中。

素晴らしい見頃を迎えております。

女坂と男坂の脇にある梅林も綺麗。

ご祭神は菅原道真公と天之手力雄命の2柱。案内板には太田道灌の名前も出てくるけれど、確かに立地的には本郷台地の端の崖の上にあって、上野台地の先端を対岸に臨む地政学的にも重要なポイントのように思えます。

境内は、至る所に梅。

満開。香りも素晴らしいです。

そしてものすごい量の絵馬。梅が満開の頃は、受験も佳境に入った時期ですからね。私も良い論文が書けるよう、道真公に学問成就を誓って、湯島天満宮を後にするのでした。
((2018年3/6訪問))

【東京都新宿区】秋の新宿御苑は紅葉が綺麗

新宿御苑に行ってきました。木曜日は新宿を通過する用事があるので、ちょっとだけ寄り道です。

なかなかいい感じに紅葉してました。

祝日のためか、普段よりもかなり大賑わいでした。一番人気だったのは、燃えるようなバーミリオンに輝く楓の木。写真撮影の人だかりが絶えません。

池の畔のガランスの配置がいい按配。

緑とのコントラストも綺麗です。

全開までもう一息というところかな。

新宿という土地柄か、外国の方もたくさん入園していました。

黄色は全開。とてもいい感じ。

そんなわけで、夕暮れ迫る新宿御苑(16:30閉園)を後にして、6限の授業に向かうのでした。
(2017年11/23訪問)

【岡山県岡山市】岡山城と後楽園

岡山県に行く用事があったので、用事の隙を見て岡山城と後楽園に行ってきました。

個人的な感想ですが、外から見るだけなら、岡山城天守閣のカッコ良さは全国でもトップレベルです。特に旭川をまたいで臨む天守閣は、カッコいい!

後楽園の南側入口から川沿いに遊歩道があるのですが、先端にある桃太郎の像?あたりからの景色もとても綺麗。観光客はあまり足を伸ばさないポイントですね。

天守閣から本丸を臨む。まあ、天守自体は鉄筋コンクリートの復元なので、中はどってことないですが。普通に宇喜多家絡みの展示は充実しています。せっかくなので、天守の中にある甘味処で宇喜多サンデーを食べてきました。黍団子入り。

江戸から残っている月見櫓は国宝に指定されていて、とても味わい深いです。ほか、石垣は時代ごとに様々な容貌を見せてくれて、とても見応えがあります。きっと初心者からマニアまで楽しめる、いい城です。

後楽園にも行ってきました。ありがたいことに、早朝7:00から開園しているんですね。朝食前にぐるっと二周してきました。早朝の名園散歩は、とても気持ちいいですね。

後楽園から臨む岡山城天守閣も、たいへん味わい深いです。そんなわけで、朝のバイキングで岡山名物黍団子を食して、満足して学会にでかけたのでした。
(2017年10/8訪問)

【東京都本駒込】六義園の秋晴れ

久しぶりにスカッと晴れたので、六義園に散歩に行きました。

今年の夏は、雨ばっかりで変な天気でしたね。青空が見えるとさわやかな気分になります。

春は枝垂れ桜で有名ですが、晴れた夏の日も気持ちよいところです。お抹茶もいただいてきました。

六義園の入り口の目の前には、絵本で有名なフレーベル館があります。例のキャラクターの銅像もあるよ。
(2017年9/3訪問)

【茨城県水戸市】回天神社に幕末水戸藩の悲劇を見た

 水戸は何度か訪れていて、メジャーどころは一通り回っているので、今回は行きそびれていたところを廻ってみました。

 ということで、回天神社。幕末に国事のために命を落とした水戸藩士が中心となって祀られている神社です。幕末の水戸藩では極めて陰惨な殺し合いが続く(そしてそれは日本全体に及ぶ)のですが、その犠牲となった霊を鎮める神社ですね。

 境内にはずらりと殉難志士の墓が並んでいます。これだけの人間を死に追いやるまでに至った「水戸学」の思想というのは、一度きちんと体系的に押さえておかないといけないなと、改めて思いました。「今こそ水戸学を学ぼう」と主張する人々が定期的に現れるけれど、この思想を原理主義に信奉することが政府転覆実行に繋がり、極めて多くの有望な若者を死地に追いやったという事実は、重く受け止めるべきだと思うな。

 回天神社の鳥居。「回天」という名前は、個人的には人間魚雷回天という形で知ったんだけど(人間魚雷回天は靖国神社に展示されている)、もともとは水戸学の学者である藤田東湖の『回天詩史』という書物の名前が由来ですね。藤田東湖が生きていたら、水戸学原理主義過激派を押さえることはできたのかなあ。

 ここで思い出したのは、2012年5/19に茨城県鹿嶋市の史跡「天狗党の墓」に訪れたこと。とても良く晴れていた日だったのに、この天狗党の墓周辺は薄暗く沈んでいたのが印象深かったです。茨城県各地に、こういった幕末殉難志士の史跡が残っていますね。下はその薄暗い写真。

 回天神社には「常磐共同墓地」が隣接していて、ここに有名な学者がたくさん眠っています。たとえば時代劇の水戸黄門で「格さん」として知られている安積澹泊の墓。ドラマでは武闘派として描かれているけれど、もちろん本物は歴とした学者です。

 墓地の奥の方には、藤田東湖の墓。この人が生きていたら水戸藩の動きが変わり、ひいては日本の幕末の命運が大きく変わっていたのではないかと思うにつけ、つくづく残念な気持ちになる。

 思い出すのは、2013年3/11に水戸を訪れたときに見た東湖神社の光景。なんと東湖神社の境内で猿回しをやっているという。まあ、猿回し自体はいいんだけれども。藤田東湖の業績が地元民にちゃんと伝わっているのかどうか、不安になる事案ではある。下の写真は、東湖神社の境内で猿回しの後片付け中の図。

 また回天神社には、保和苑が隣接しています。こちらは散歩に気持ちいい日本庭園。かなり広い敷地で、若者がスケボーの練習をしていたりしました。

 ところで、水戸城大手門が復元整備中らしいですね。

 まだまだ基礎工事もこれからという感じですが、平成31年には完成ということで、楽しみです。また水戸には遊びに行きたいと思います。
(2017年8/28訪問)