鵜殿篤 のすべての投稿

【教育学でポン!?】2023年1月25日

3年ゼミも終了しました。
【本日の歩数】7558歩■自宅と学校を往復。

働き方改革

■先生増える?東京都の採用試験が“免許あとでOK”に(テレ朝news)
足下を見られるような弥縫策を続ける限り、ジリ貧は免れません。

校則

■市立中学の制服、検討会設置へ 浜松市教委 市民からの要望受け(静岡新聞)
制服の廃止も選択肢に入っているようです。

学校間接続

■大学入試改善へ、国が初の指針…「経済学部の受験科目に数学」など想定(讀賣新聞オンライン)
例によって補助金をエサにするのでしょうか。まあ、偏差値による進路指導が続く限り、実効性は上がらないでしょう。

■親ガチャと東大合格の関係 世帯年収300万円台で合格した学生が感じた現実(週刊朝日)
子育てと教育を家庭だけに押しつけるのではなく、社会全体で担っていくという見通しがあれば、親ガチャの影響は少なくなっていくはずですが。

■「学校内予備校」に保護者や教員からの意外な評判 費用無料の背景に教育費切り詰めの“経済格差”(AERA dot.)
民間教育産業に投入するお金があるのであれば、本質的には教員数を増やすなど公教育の充実で対応するべきところです。

高等教育

■アニメ講座があるだけで受験者数が増える時代。でも日本アニメーション学会会長が「楽しみたいだけなら研究しないほうがいい」と口酸っぱく言っているワケ 世界のヘンな研究(婦人公論.jp)
確かに消費者として「楽しみたい」という気持ちでは、研究は無理でしょう。

■YouTube、大学の単位を取得できる新プログラムを公開(ASCII)
アメリカのニュースでした。

教育全般(国内)

■岸田首相「教育改革に努力」(時事通信)
■「ついに大きな動き!」国会で拍手喝采… 自民党が児童手当の「所得制限は撤廃すべき」と訴え。野党は「子ども後回し」と防衛増税を批判、岸田首相は?(BuzzFeed)
■自民・茂木氏、児童手当「所得制限撤廃」主張 過去と矛盾どう説明?(朝日新聞DIGITAL)
教育改革に努力するのは、やめてほしいところ。政治家が頑張れば頑張るほど、現場は疲弊します。政治家がいきあたりばったりの思いつきレベル教育政策をやめるだけで、教育は随分よくなります。政治家は十分な予算を確保するだけでいいんですが、その基本が実現できていないのが根本的な問題なんです。

■少子化問題はなぜこれまで解決されてこなかったのか?(Yahoo!JAPANニュース)
選挙制度まで突っ込んだ記事でした。個人的には、比例代表にするまでもなく、「一票の格差」を徹底的に是正するだけでずいぶん変わるように思います。

【教育学でポン!?】2023年1月24日

ものすごい風で居酒屋の看板がまさに倒れるところに出くわした。
【本日の歩数】6766歩■自宅と学校を往復。

働き方改革

■学校の部活動を民間団体等に委ねる“地域移行” 県PTA連合会が知事に「指導者の確保」等の支援を要望(富山テレビ)
PTAは単に要望を出すだけでなく、保護者ができる協力体制を考える立場にあると思いますよ。

ICT

■デジタル教材『桃鉄 教育版Lite』が、学校等に無償提供開始!「貧乏神」は無し、国民的ボードゲームが教育現場へ(INSIDE)
■「桃鉄」が日本を学べる教材に! 「桃太郎電鉄 教育版」学校教育機関向けに提供開始(GAME Watch)
おもしろそう。問い合わせをして、返事待ちです。

■性能への不満は1割未満!? MM総研が「GIGAスクール端末」の利活用に関する動向を調査(ITmedia PC USER_)
急速に前進している印象です。

不登校

■夜間中学校設置に『不許可』の沖縄県 戦争や貧困で教育が受けられなかった人々の受け皿はー(RBC)
杓子定規に運用したい理由があるのか。

インクルーシブ教育

■埼玉23年度に開校!特別支援学校と分校3校 知的障害ある子の特別支援学校、過密続く…28年にピークか(埼玉新聞)
ニーズが拡大しています。

学校間接続

■大学選びの「正解」とはなにか。東大卒「予約の取れないプロ家庭教師」が回答!(FRaU edu)
無難な結論でした。

■「大学入学共通テスト」2023年の傾向は? 私大専願受験生離れの一方で意外な“裏技”も(日刊ゲンダイDIGITAL)
本質的な学習をしていれば、こういう非本質的で細かいことはどうでもいいでしょう。

教育全般(国内)

■防衛費増の財源「今のわれわれの責任」 こども・子育て政策が最重要課題(FNNプライムオンライン)
■首相、施政方針演説で「次元の異なる少子化対策」表明…子育て支援を最重要政策に位置づけ(讀賣新聞オンライン)
語義通りなら、教育費を二乗していただくことになります。

■日本人が「子育て罰」を感じざるをえない理由(@DIME)
ほか、言いがかりをつける訳の分からない大人もいたり。

教育全般(海外)

■日本人が知らないフランス「少子化対策」真の凄さ 岸田首相「異次元の少子化対策」に必要なこと(東洋経済ONLINE)
なるほど。日本の場合は現実を見ないで「空想上の家族」をモデルとした誤った政策を続けているのが根本的な敗因でしょう。

【教育学でポン!?】2023年1月23日

非常勤の授業も終わりました。
【本日の歩数】12494歩■非常勤講師。

ICT

■「1.3倍速」で授業をする教員も 広がる倍速視聴、成績への影響は(朝日新聞DIGITAL)
私も授業動画は早口目で収録するようになりました。

COVID-19

■「小学校休業等対応助成金」が今年度末で終了へ コロナで休校する学校が減少 厚労省(TBSテレビ)
学校が実は福祉の場でもあることがよく分かった事例として記憶しておきましょう。

いじめ

■教員によるいじめ再発防止へ 「『担任は必要』の固定観念捨てて」(毎日新聞)
いじめ再発防止策は急務ですが、固定担任制の廃止はまた別の問題です。

校則

■これからの校則考えませんか ブラック校則や学校の謎ルール 教諭も戸惑い 進む生徒主導の見直し(静岡新聞)
「生徒主導」もいいのですが、横並び意識が強く自分からは動きたくない管理職の都合の良いアリバイでもあることは認識しておいていいでしょう。

学校間接続

■中学受験を終えても重課金は続く…「私立中高一貫校は塾なしでいい」を信じて入学させた母親の計算違い(マネーポストWEB)
踊らされているということ。

学校

■大阪府立高校 新たに9校程度の生徒募集を停止へ 生徒数減少で高校の数もさらに減らす流れ(関西テレビ)
そこまでするのなら、さらに高校受験をなくして学区制にするくらいしてもいいかもしれませんね。

教育全般(国内)

■「出世払い」型奨学金、少子化対策「高等教育、大学以上で検討」(日曜報道THE PRIME)
それはすぐにでも出来るのですぐにやっていただいて、「異次元」と言いたいのであれば大学授業料無償化くらい打ち出そうよ。

■小池都知事「私立中学校世帯10万円助成」は不公平…特定のバラマキは“選挙対策”と批判殺到(日刊ゲンダイDIGITAL)
■“エンジン全開”小池都知事はレガシーづくりに躍起?「私立中学校世帯に授業料助成」の思惑(日刊ゲンダイDIGITAL)
たとえば中学生のいる世帯一律10万円減税ではだめなのかとか。10万円を配ろうとすると、ブルシットジョブが発生して倍の費用がかかります。

■日本がグローバル化できない「根本的な原因」とは? 今の教育システムに“足りないもの”(文春オンライン)
教育システムではなく、産業界の人材リクルートシステムの問題です。

【教育学でポン!?】2023年1月22日

大河ドラマで故郷の刈谷が攻めらましたが、撃退しました。
【本日の歩数】1691歩■寒くて引きこもり。

いじめ

■子どもたちの間のネットいじめ、どう防ぐ 学校現場の取り組みは(毎日新聞)
ネットでいじめが発生するような現場では、仮にネットがなくても発生します。なのでネットのみに特化するいじめ防止策そのものにあまり意味はありませんが、ネット特有の「人間関係の在り方」には注意していいかもしれません。

ICT

■3Dプリンター、市立中学校の全校に導入 「ものづくりの楽しさ感じて」 船橋市(千葉日報)
技術の時間以外にも自由に使わせるなどして、ICT文鎮にならないように工夫してほしいものです。

学校間接続

■共通テストの問題が解けても「論理的思考力・判断力は身につかない」と言い切れる3つの根拠(All About)
教育学では「形式的陶冶」、心理学では「転移」として100年以上にわたって議論されてきている話でした。なので、たった3つの根拠ごときでスパッと言いきれるわけがありません。

■少子化と進学率増加で…大学入試は親世代よりカンタンになったのか?(日刊ゲンダイDIGITAL)
偏差値という一つのモノサシで勝負する入試から、AOLなど多様な入試へとやり方が変わってはいるので、単純な比較そのものが無理です。

教育全般(国内)

■子供の教育に悩む親の姿が浮き彫りに(Forbes JAPAN)
まあ、親の思い通りにはなりません。

■学習塾を「ネットの口コミ」で選んではいけない理由(DIAMOND Online)
まあ、ネットには教育産業のステマが溢れておりますので。

【愛知県東浦町】於大公園と宇宙山乾坤院

 徳川家康の母親於大の方が生まれたのが東浦にある緒川城で、現在は於大公園として整備されています。公園の南西に、緒川を治めた水野家の菩提寺、宇宙山乾坤院があります。

 境内は他の寺とは随分異なった趣で、不思議な羅漢像がたくさんあります。みんな宇宙を向いています。

 宇宙を指さしていたり、頬杖を突いて宇宙を見ていたり。

 片膝ついたり寝転がったりして宇宙を見ています。

 境内には水野氏四代の墓所と、先祖を顕彰する堅雄堂があります。於大の方は、初代忠政の娘です。於大の兄の信元は水野家当主でしたが、謀反を疑われて信長と家康に誅殺されることとなり、こちらには葬られておらず(墓所は緒川と衣浦湾を挟んだ対岸の刈谷楞厳寺)、乾坤院に葬られているのは水野忠善に連なる忠守流水野家の四代です。水野忠善は最終的に岡崎藩主となり、幕末まで幕政の要衝を占めます。天保の改革を主導した水野忠邦(唐津藩から浜松藩・山形藩に転封)も、こちらの家系です。ちなみに忠善以降の当主は、下総結城に墓所があります。

 立派な建物ですが、2016年に火事で焼失してしまったとのこと。写真は2011年のものです。もっと撮っておけばよかった。

 堅雄堂の脇には初代忠政の石塔。こちらも火災に遭ってどうなっているのか。

 乾坤院の東南には、宇宙稲荷大明神があります。不思議な響きの名前の神社ですが、まあ「宇宙」という単語はもともと『日本書紀』からworldの意味で使われていたりして、近代以後のuniverseとかcosmosの翻訳語としての意味は持っていないはずです。

 桶狭間合戦時に水野氏は緒川城と刈谷城を支配しておりますが、両城の立地条件を考えると、どうしても水野氏が水軍を運用していたとしか考えられません。戦略的に重要な衣浦湾を制圧していた水野氏の役割は、桶狭間合戦時にも極めて重要だったはずですが、実はイマイチ何をしていたかよく分かっていません。織田と今川に挟まれて戦略要衝である衣浦湾を押さえていた水野氏が何もしていないわけがありませんが、水野信元が誅戮されて水野氏がいったん断絶した際に重要史料が散逸してしまった可能性が高いところです。もしも史料が残っていたら、衣浦湾から三河湾さらに伊勢湾にかけての水軍の状況が分かり、鵜殿氏の動向に関するヒントもたくさんあったのではないかと推測されるだけに、残念なところです。
(2011年8月訪問)