鵜殿篤 のすべての投稿

【教育学でポン!?】2022年12月6日

永青文庫で開催中の秋季展「永青文庫漆芸コレクション かがやきの名品」を観てきました。国宝は展示期間ズレで見逃しましたが、細川庭園の紅葉は見頃を迎えておりました。
【本日の歩数】11476歩■細川庭園を散歩。

働き方改革

■教員不足解消へ 教壇に立った経験がなくても大丈夫「ペーパーティーチャー」を掘り起こせ! 熊本県内初開催(熊本放送)
やらないよりはマシ。藁をも掴む。という感じでしょうか。

不登校

■児童生徒の“潜在的なSOS”をAIで早期にキャッチ!適切な支援で「遅刻早退を7割改善」の自治体も…システム導入の反響を聞いた(FNNプライムオンライン)
こういう可視化の技術は、データのフィードバックでさらに精度が上がっていくのでしょう。

インクルーシブ教育

■「国連勧告に沿ったインクルーシブ教育を」 市民団体が文科相あてに要請書提出 文科相発言撤回も求める(Yahoo!ニュースオリジナル)
現実がどうあれ、原則的には、条約を批准した以上は努力しなければいけません。現実優先で努力する気がないなら、条約破棄の検討をするべきです。

■障害で義務教育受けられない「学齢超過教育」東北で成果残す(河北新報)
大切な仕事です。ICT等の技術の発展で新しい展開が見込めそうな領域です。

校則

■金髪の転校生が来た→校則撤廃! 工藤勇一校長の学校改革秘話(毎日新聞)
校則は、校長の意向ひとつで簡単に変えられます。

■制服にキュロット導入へ 性の多様性などに選択肢 兵庫の県立山崎高(毎日新聞)
制服を廃止するという選択肢はなかった模様。

学校

■「生徒指導提要」約12年ぶり改訂 「こどもの権利」明記 「性的マイノリティー」の項目も追加(山梨放送)
旧版はよく書けていました。改訂版もしっかり読んでみます。

■県立高の新設を つくばで急増の子育て世代が訴え 県議会は反応鈍く(毎日新聞)
茨城県は中高一貫校設置や民間校長採用に前のめりですが、この問題と連動しているのかどうか。

■島根県学力調査 公立小中学生2万人が挑む(日本海テレビ)
どういう狙いをもって実施するかが大切なのですが、全数調査をする意味はあるのでしょうか。

■鹿児島伝統 ほぼ強制の「朝課外(ゼロ校時)」 高校生は不満の一方「補習ありがたい」「自分だけの勉強不安」 保護者、教員も複雑な思い(南日本新聞)
時代の流れに逆行していることは確かでしょう。

■砥部分校存続を求める約2万4000筆の署名を愛媛県に提出 パブリックコメントには“代案”や“修正案”も(itv6あいテレビ)
紛糾しています。

■統合小学校の新校名「至誠」は再考を、住民の署名数が法定数超える(讀賣新聞オンライン)
邪推するに一部有力者の意向で決まったであろう名前ですが、これを受けて、さてどうなるか。

教育全般(国内)

■平川理恵教育長が会見で陳謝 外部調査で“官製談合防止法違反にあたる”指摘 県教委の組織風土にも原因(RCC)
様々な実績を上げて注目を集めていましたが、公務員としての基本ができていなかったようでした。ただ致命的というわけではなく、更迭はなさそうな雰囲気です。

■子ども食堂「気軽に朝食を食べに来て」 “食べる子”と“食べない子” 教科の平均正答率に差が(~~テレ)
ありがたい取り組みですが、本来は行政がなんとかするべき領域の話です。物価が上がって、おそらくさらに困難な状況になりつつあるだろうと推測します。

【教育学でポン!?】2022年12月5日

非常勤講師で遠くまで行くので、雨だと辛い。
【本日の歩数】14431歩■机間指導で歩く。

ICT

■「小規模校の探究学習」、人手不足・知識不足の課題にオンライン連携が解決策 カタリバ提供の「他校との交流」で生徒が輝く訳(education×ICT)
これは良い取り組みです。小規模校に限らず、一般的な高校でも新しい展開が望めそうな印象です。

■教員が押さえておきたい「メタバースの活用」、東大VRセンターに聞いてみた 議論や雑談のほか、疑似体験の活用がカギ?(education×ICT)
様々な可能性があり、いろいろなところで徐々に具体化が始まっており、今後に大注目の技術です。

■県立高、ICT人材育成に向けリーダーが推進 県教委、好事例や課題共有(山形新聞)
全国的には義務教育と大学でICT化が先行し、高校は後回しになっています。自治体が独自に進めるしかありません。

学校間接続

■中学の5段階評定は本当に「平等」なのか? 現役教師と読み解く「内申書」のギモン(AERA dot.)
「評価」というものは、本来は「指導の改善」のためにあるものですが、高校受験のためにあらゆるものが歪んでいきます。逆に言えば、受験そのものを廃止すれば全部解決します。

■英語テスト「公平性に問題」 団体が調査、入試活用中止を訴え(共同通信)
まだ落ち着きません。

学校

■英語「話す」テスト500校集計 4月「全国学力・学習状況調査」(共同通信)
■全国学力テストの中学英語「話す」、オンラインで実施へ…受験100万人の通信環境課題(讀賣新聞オンライン)
英語「話す」についてはさすがに全数調査を行なわず、抽出方式でやるようですが、それができるなら全部抽出にすればいいと思います。

■藤井聡太さんも疑問「宿題って必要?」 ある中学校で廃止した理由(毎日新聞)
教師の手間の問題で一律になっているだけなので、ICTの活用で学習の個別化が進むと効果の高い宿題を出すことが可能になるかもしれません。

■学校給食無償化実現へ、青森市の実例学ぶ 宮城・大崎で市民グループがシンポ(河北新報ONLINE)
税金の使い道としてまっとうです。

■不登校特例校設置へ具体的な検討を 富山市教育委員会(KNB WEB)
教育機会確保法の精神が全国各地で具体化し始めています。この勢いで学校教育制度そのものが液状化していく可能性もあるか。

■4校を1校に統合、埼玉・小鹿野で町立小学校 保護者と今後を模索 町議会可決で町内小中校は各1校に(埼玉新聞)
秩父の奥です。複式学級という現実を目の前にして、統合が進みます。

教育全般(海外)

■米IT系トップに超エリート続々輩出のインド、拡大する学歴社会の「影」とは 小学校入学時点で「輪切り」にされる子どもたち(education×ICT)
カースト制の下では、平等な教育を実現することは難しそうな印象です。

【教育学でポン!?】2022年12月4日

根津美術館で開催された特別展「将軍家の襖絵 屏風絵でよみがえる室町の華」を観てきました。根津美術館はお庭も素敵なのですが、なんと12月に入ったというのに緑の葉がけっこう残り、紅葉の盛りに至っておりませんでした。いかに今年の11月が暖かかかったかが分かります。
【本日の歩数】13580歩■根津美術館の庭を散策。

働き方改革

■財務省vs文科省、財政制度等審議会「教員の量と質」を問う教育予算の行方 日本の教員数は「他国と比べて充実」は本当か(education×ICT)
現場の教師たちが歯を食いしばってもちこたえているので、なんとかなっている状況です。財務省の言うことを真に受けると、公教育はあっという間に崩壊します。

■時代に合わせた授業改革もカギ、多忙でも17時に帰る「公立教員の時短術」 保護者対応も凄い「庄子寛之流マインドセット」(education×ICT)
とても参考になりますが、これをそのままそっくりマネしてもおそらくうまくいかないので、自分に合った自分なりのやり方を見つけていくことが大事なのでしょう。

■「雇い止めは不当だ」東海大の非常勤講師が“異例の”ストライキ実施へ 静岡キャンパスで12月5日と9日(SBS NEWS)
やはり制度として欠陥があります。「雇い止め」にペナルティがないと、今後も同じことが続きます。

■長与町立中「学校から休日部活指導をなくす」 地域移行へ 来年度初めに完了(長崎新聞)
各地で制度の具体化が進みます。進んでいる自治体と遅れている自治体で、格差が拡大している印象です。

学校間接続

■長野県立中高一貫校の入試問題、難しく…時間も足りず… 記者が適性検査Ⅰに挑んでみた(信濃毎日新聞デジタル)
時間との勝負になるのは、あまり好ましくないように思いました。

学校

■女子新御三家の吉祥女子、「脱・進学指導」が生徒主体の決断と自立を促す訳 理系・文系・芸術系も…多様な進路支える教育(education×ICT)
学校教育法施行規則第73条の標準時数よりかなり多めの授業時数が設定されていて、中二の三学期には中学カリキュラムは全部終わるような感じです。

幼児教育

■保育士1人で4歳児30人の重圧 変わらない配置基準、現場に絶望感(朝日新聞DIGITAL)
待機児童ゼロを優先した結果、保育環境が犠牲になっている印象です。

■【速報】園児への暴行容疑で元保育士3人を逮捕 静岡・裾野市の保育園虐待問題で=静岡県警(SBS NEWS)
今ある情報だけでは園の状態がどうだったかが分かりませんが、そうとう異常だったように推測せざるを得ません。

教育全般(国内)

■大人になった「ビリギャル」が悟った受験する意味 勉強って「自分のため」にするものじゃない(東洋経済ONLINE)
そうそう、基本は「一人はみんなのために」の精神です。だから大人はよってたかって子どもの教育に関わるべき(こちらは「みんなは一人のために」)なんです。親と学校だけに任せていては、おかしなことになります。

■高校で猛勉強してもつまづく「世紀の意味や赤道がわからない」小中学校で身に付ける一般常識の重要性(よろず~)
どちらかというと学校の勉強というより「文化資本」の話でしょう。

【教育学でポン!?】2022年12月3日

土曜日だけど午前中は対面授業、午後はオンデマンド授業の動画づくり。
【本日の歩数】6934歩■自宅と学校を往復。

働き方改革

■どう変わる?部活動の「地域移行」 2023年度から段階的に実施も課題は山積【長野発】(長野放送)
初歩的な記事ですが、まだ知らない人も多いのでこのレベルの記事が定期的に人の目に触れる必要があります。

ICT

■不登校の子供らにメタバースで交流や学びの場提供へ 東京都教委(毎日新聞)
こういう記事を見て半年前はびっくりしていたけど、今はもう驚かない。

■【デジタル時代を生き抜く子を育てるには?】新時代にはSTEAM教育が重要!(こそだてまっぷ)
基礎的な情報がまとまっている記事です。

いじめ

■いじめ認知件数全国2位の少なさ…富山県のいじめ対策の課題 専門家「“教育県目線”が要因の可能性」(富山テレビ)
認知件数が多いから直ちに悪いことを意味しないのと同様、少ないから直ちに悪いというわけでもないでしょう。

不登校

■なぜ不登校の子は再び学校へ通い出したのか…”不親切な新担任”が家庭訪問で生徒に伝えた内容 不登校は問題行動ではなく、子供の選択の結果(PRESIDENT Online)
24万人という数は、もう「例外」ではないということでしょう。

■不登校と言うか、ホームスクーラーと言うか――「言い換え」をして、行動を変える技術【書評】(ダ・ヴィンチ)
たとえば文部科学省は「縮小・廃止」ではなく「重点化・精選」、旧日本軍は「撤退」ではなく「戦略的転進」って言っていますね。

性教育

■性教育「10代の実態に合わず」 NPOが文科省に見直し求める署名(毎日新聞)
偏った純血思想を持つ特定の宗教団体の影響がなくなれば、だんだんまっとうになっていくでしょう。

学校

■義務教育と高校を抜本的に変える!? 来年2月にも“改革像”提示か 中教審2つの作業部会(大人んサー)
既にカリキュラムの弾力化はそうとう進んでいますので、問題の本丸は「学習指導要領の法的拘束力」です。

■給食費の保護者負担ゼロに 「看過できない物価高騰」で東京・台東区(朝日新聞DIGITAL)
税金の正しい使い方です。

■さよなら北国小学校 南の島の最北端の学校が閉校(沖縄テレビ放送)
おつかれさまでした。

教育全般(国内)

■アフター5は「東大生」…広がる学び直し、東京駅前で受講料200万円(讀賣新聞オンライン)
需要はけっこうありそうな気がするんですよね。

■IQ141の小学2年生「僕みたいな人を受け入れてほしい」 学校になじめず…“ギフテッド”が抱える苦悩(イット!)
今の学校ではムリそうです。

■逃げてきた哲学者 なぜ全米トップ進学校の校長に(NIKKEIリスキリング)
人生けっこうなんとかなるもんだという例でした。

【教育学でポン!?】2022年12月2日

日本代表の勝利を見届けてから出勤したので、眠い。
【本日の歩数】5058歩■自宅と学校を往復。

働き方改革

■金沢市「中学校休日の部活動を地域に移行へ」有識者と意見交換(MRO北陸放送)
総合教育会議の議題として相応しい内容なのかもしれません。

■【特集】教員の長時間労働を考える〜福島県郡山市の小学校の事例から〜(KFB福島放送)
主要な論点を網羅して、基本的なことがよく分かる良い番組でした。

ICT

■学外の視聴者も増加、とある私大職員が「奨学金YouTuber」を兼務する訳 札幌大・水戸康徳が語る「学生が陥る落とし穴」(education×ICT)
奨学金の制度、分かりにくいですよね。

いじめ

■再調査委員会に「尾木ママ」ら 旭川いじめ、自殺との関連検証(朝日新聞DIGITAL)
相変わらずコメント欄が地獄。尾木直樹は10年前に大津市の第三者委員会で大きな仕事をしていますが、その事実を知らないでいい加減なことを言う輩が多すぎ。

不登校

■《連載:不登校急増》(2) 校外にも学びの場(茨城新聞クロスアイ)
■《連載:不登校急増》(3) 格差社会が生む影(茨城新聞クロスアイ)
■《連載:不登校急増》(4) 茨城県教委、多角的に相談支援(茨城新聞クロスアイ)
■増える不登校とどう関わるか「不登校の理由がなかった子はあまりいない」…視聴者からの意見も(富山テレビ)
まず前提として、学校教育制度そのものが液状化し始めている現実を大局的に認識した方がいいのでしょう。

■不登校特例校は「学校らしくない学校」、制服・定期テストなし…行事は入学式と卒業式のみ(讀賣新聞オンライン)
制度そのものは以前からあったものの、教育機会確保法をきっかけとしてようやく本格的な活用が始まりつつあります。

学校間接続

■首都圏の中学受験「最難関校より中堅校」の志願者増に見る保護者の変化 4.71人に1人「首都圏の中学受験者数」過去最多(education×ICT)
偏差値信仰から抜け出せるかどうか、あるいはさらに歪みが酷くなるだけなのか、正念場に差し掛かっている印象です。

学校

■島根の公立高校には「修学旅行が無い」ってマジ? 気になる噂の真相を県庁に聞いてみた(Jタウンネット)
学習指導要領には学校行事の5つの領域の中に「遠足・集団宿泊的行事」が設定されているだけで、「修学旅行」をせよとは法律のどこにも規定されていません。

高等教育

■龍谷大学「仏教SDGs」を通した社会実践。世代や領域を超えたつながりがもたらす持続可能な行動の連鎖 大学の多様な連帯連携(education×ICT)
菩薩行の実践とSDGsは相性が良かったりするのか。

教育全般(国内)

■子どもの声がうるさいから公園が廃止…それでいいの?揺れる長野市の現地で徹底取材〈声のチカラ〉(信濃毎日新聞デジタル)
地域住民がそういう選択をしたのなら仕方ありません。どんどん子どもを減らしていくしかないのでしょう。