【要約と感想】小河織衣『女子教育事始』

【要約】明治維新以後、様々な領域で女子に対する教育が盛んになりました。キリスト教、語学、教員養成、音楽・芸術、医術の領域で女子教育の興隆に関わった先覚者や卒業生の活躍を紹介します。

【感想】理論的な話や分析はほとんどなく、もっぱら事例の紹介に終始している。素材のポテンシャルが高いために内容自体はおもしろく読めるのだが、いかんせん誤字が多すぎて、閉口する。OCRに失敗したような誤字が多いのはどういうことか。
 そして近代的な裁縫教育事始については一切の言及がなく、渡辺辰五郎について深めることはできなかった。

小河織衣『女子教育事始』丸善ブックス、1995年