「教育学でポン」タグアーカイブ

【教育学でポン!?】2020年1月23日

偶然なのかどうか、今日は「島の学校」に関する記事配信が集中していました。

島の学校

「島が学校!」ある女子高校生の離島留学(日テレNEWS24)

識者の間では有名な実践ですね。この記事と映像では、教育学的に深いところはまったく分かりませんけれども。

瀬戸内海に浮かぶ島に開校した公立中高一貫校が注目を集めるワケ(AERA dot.)

90年代後半から始まった高校多様化の流れが、公立中高一貫校というブースターを加え、いよいよ加速してきている感じがします。専門家としてはひとつひとつの実践を丁寧に検証したいところですが、なかなか追いつきません…。がんばろう。

高校がないから島を離れる…離島の教育課題 島を出ることに親は肯定的 内閣府調査(沖縄タイムス)

上の記事と対照的です。どうするのがいいのか、知恵を持ち寄らないといけませんが…

教育全般

2020年の教育改革で何が変わるの?家庭で出来る対応策は?(Grapps)

まあ、不安を煽ってくる教育産業のウソに騙されないことが、いちばんの対応だと思います。

フィリピンに教員派遣へ 静岡県教委、現地で語学研修 小学校の英語教科化で(静岡新聞)

数十年前のイメージでフィリピンを語っちゃってる慌てん坊がたたくさん釣れてますね。

横浜市で進む保育所民間移管 運営の効率化狙い(産経新聞)

さて、理屈通りに行くかどうか。専門家としてしっかり状況を注視していきたいと思います。

幼児教育学ぶ学生 子どもたちに創作劇披露 岩手・滝沢市(テレビ岩手)

みなさんのご活躍を期待しております!

児童一時保護所、4割研修せず 行動観察・記録、国指針なく 70自治体調査(毎日新聞)

まずは専門職として尊重するところから始めないと、研修だけ義務化しても意味ないような。

【山田ルイ53世のお悩み相談】不登校の小4の息子の勉強をどうサポートすべきでしょうか。(クロワッサンONLINE)

山田ルイ53世の「ひきこもり」に関する文章は、力が抜けて、ほっこりしますね。「学校というシステム」のくだり、おっしゃるとおりだと思います。

「いじめ防止法」改正議論を 大津いじめ遺族ら要望書「現場が危機感を持っていない」(讀賣テレビ)

この問題は、専門家として引き続きフォローしていかないといけません。

【教育学でポン!?】2020年1月22日

「試験」というものを考察するときは、「妥当性」と「信頼性」という観点を押さえているかいないかで、論理的な説得力が決定的に違ってくるのです。

教育全般

センター試験採点、実はマークを目視で確認していた 「公平・公正」貫いた財産とは?(AERA dot.)

公平とか公正は確かに大事ですが、あんなに短い時間と異常な空間でパフォーマンスを発揮するように要求すること自体、「試験」として本質的に間違っている可能性があるという視点を持った方がいいだろうと思います。また、入試の「資格試験化」に触れたのは良いことですが、残念ながら視野が狭い話に留まっているように思います。

日本の15歳、読解力低下 「論理」を学び、「文学」も楽しめる教材とは(EduA)

「論理」を前面に打ち出しているわりには論理性の欠けた、不思議な文章でした。新聞で「文学」が楽しめる理由が書いてありません。

「子どもたちにプログラミング体験を」 地域のボランティアが支えるプログラミング道場(AERA dot.)

学習指導要領の目指す「プログラミング教育」とは、まったく趣旨が違っています。まあ、それとは別に、子どもが楽しくコーディングを学ぶ機会が与えられることは良いことなのでしょう。ちなみに私は小学生の時に『はるみのプログラミングレッスン(PC-8001)』でコーディングを修得し、機械語(Z80)を使用できるようになりました。

小中一貫なのに進学できない事態に 定員大幅に減って一部抽選に(沖縄タイムス)

こんなことが起きちゃうんですね。専門家として、この事例はしっかり覚えておきたいと思います。

全国学力テストは教育基本法違反です!(前谷毅)

まあ教育基本法違反と言うまでもなく、統計学的に考えてみれば、悉皆方式にまったく意味がないんですよね。ちょっと考えれば分かるはずなのに止まらないということは、お金が絡んでる臭いがしますです、はい。

スポーツも五輪も所詮は「国の支配」。池田教授が繙く運動の歴史(MAG2NEWS)

まあ、おっしゃる通りですね。

なぜ「体操」は子どもの集中力や判断力を高めるのか(DIAMOND ONLINE)

まあ、仮説ですね。

【教育学でポン!?】2020年1月21日

センター試験が一段落して、受験関連記事が少なくなりました。

教育全般

日本人の“読解力”は落ちたのか 教育現場でのデジタルデバイス活用が明暗を分けた(FNN PRIME)

落ち着いた内容の記事でした。こういう姿勢で問題ないと思います。

国立大の学費上げ、なぜ相次ぐ 学生に国際競争の余波(NIKKEI STYLE)

国立大の学費上げが最近になって突然始まったかのようなミスリードをしている、変な記事ですね。問題の根っこは35年前の臨時教育審議会と「新自由主義」にありますよ。

デジタル教科書、2024年度以降に本格導入!?(ベネッセ教育情報サイト)

教育学的には、デジタルかどうかというより、教科書検定の質の方が問題になりそうなところですね。検定する人たちの頭が固いと、どうしようもないわけで。

大学教授から研究を奪う、皮肉な「支援」(Forbes JAPAN)

ははは。実情がそこそこ赤裸々に表現されている記事ですね(←本当は笑っている場合ではない)。

中央大学の誇り「法学部」の都心移転が巻き起こす私大文系の乱(ulm)

大学の都心回帰は10年くらい前には進んでいて、最近始まった話ではありませんよね。取材不足の気がします。

「第二の保健室」の図書室…民間委託雇用、生徒と交流ダメ? 司書の役割とは(西日本新聞)

個別の事例については、事実の正確な把握が必要なのでコメントはしません。教育学の一般論として言えば、「チーム学校」の話や校長のマネジメントの話になるところです。が、そもそもは専門的な仕事であるはずの学校司書を民間会社の業務委託に頼らざるを得ないところが大問題だという認識が必要でしょう。

「息子がいじめに加担している」…悩む45歳父親へ鴻上尚史がおくる魂の回答「いじめと闘う道を歩くために」〈AERA dot.〉

「魂を汚したくない」という表現が、とてもいいですね。大人たち全体の問題として考えたいものです。

4時禁はブラック校則か?「監視されている気分」「安全考慮」(岐阜新聞Web)

単純に考えて、憲法に保障された「自由権」の侵害にしか見えないわけですが。しかし子ども相手なら権利を侵害して構わないってところが、教育の論理の怖いところですね。

教育は成功、でも子育ては失敗! 親の仕事は教育ではなく「心を育てる」ことです(Newsweek)

内容以前に、ずいぶん乱暴に「教育」という言葉を定義していることが気になってしまいます。専門家から言わせてもらえれば、EducationとInstructionという言葉(どちらも「教育」と翻訳されます)の違いを丁寧に意識してほしいところではありました。

【教育学でポン!?】2020年1月20日

ふだんは「日本の大学は入りにくくて出やすいのがケシカラン!」と言う方がけっこう多いのですが、なぜか受験シーズンになると「厳しい試験を課して入りにくくしろ!」と主張する方が増えますよね。どうしてでしょうか?(ヒント=ルサンチマン)

教育全般

科学で世界とつながる高校生たち 世界最大の国際科学コンテスト「ISEF」への道(GLOBE+)

こういう夢の大きな記事が、もっと読まれてほしいですね。若い人には、どんどん世界で活躍していただきたいです。

足元の教育が危ない―大学入試改革よりも公教育の立て直しを(nippon.com)

教育学的な基本知識に基づいた、至極ごもっともな見解ですよね。教育にかけるお金を増やすところから始めてもらわないと。

プログラミング教育の問題点 どう向き合う(日テレNEWS24)

一部の民間業者が無闇やたらと保護者の不安を煽って、金儲けに走っているのは知っています。一部の民間業者が「ゆとり教育」をネタに保護者の不安を煽りに煽って金儲けに走ったときと同じ光景が繰り返されています。

2020年は日本教育の節目の年、中学受験にも大きな影響はある?(MONEY PLUS )

まあ、教育産業のあれやこれやが、保護者の不安につけこんで金儲けしようと、てぐすねひいてスタンバってますよね。

教員の暴言や体罰が放置される私立学校。お受験の先にある地獄(HARBOR BUSINESS)

教育の公共性が破壊され、自己責任論が蔓延して行き着く先は、こういうことになりますね。

教職員の働き方改革は?長崎市教委の取り組み(テレビ長崎)

誰もが気づいていることですが、仕事内容が減らないのに勤務時間だけ減らしても、もっとおかしなことになるだけですよ。仕事内容を減らさないのだったら、教育にかけるお金と人を増やすしかありませんよね。まあ、常識的に考えれば分かるものですけどね…

“最後のセンター試験”全日程が終了 「教員の負担が大きい」経験者の明星大藤井准教授は試験監督の大変さに言及(AbemaTIMES)

理想的なことを言えば、中等教育関係者が「高校卒業程度の到達度評価」を行なって、大学関係者は試験監督なんかやらず、マッチングの判定に精力を傾けるべきなんですよね。

佐藤ママが「幼児教育に英語は不要」とする理由(東洋経済ONLINE)

英語だけ話せても何の意味もなく、「話す内容が重要」というのはその通りですね。林修先生もテレビで言っていました。

大学受験参考書をサブスクで。「低価格で使い放題」が市場に投じる一石とは(ForbesJAPAN)

なるほど、新しい動きですね。ビッグデータを活用した「評価と指導の一体化」という点でも注目していきたいと思います。

【教育学でポン!?】2020年1月19日

センター試験、無事に終わりましたでしょうか。しかし考えてみれば、社会に出てからは、ああいう極めて特殊な環境でパフォーマンスを発揮することなんて、あまり求められません。もっとリラックスして全力を出せる環境でやればいいのになあと、個人的には思っちゃいますね。たとえば私は、甘いもの食べてエネルギーを脳味噌に回してるときとか、風呂に入っているときとか、頭の回転が普段よりも早くなるんですよ。同じテストの点でも5%くらいは上がるんじゃないですかね。

教育全般

ヨーロッパ学力一位、教育電子化を大胆に進めるエストニアに見る未来の教育(AMP)

日本では電子化が「目的」となっている恐れが強いのですが、この記事を読む限り、エストニアではしっかり「手段」として機能しているようです。教育に関してコンピュータが威力を発揮するのは、「形成的評価」の領域です。このあたり、教育学者が言っていることをちゃんと聞いてほしいなあ。

守谷市が教科担任制、4月導入へ 小学5・6年 理科、音楽、図工(茨城新聞)

小中連携や小学校での教科担任制など、戦後の学校教育法の枠組みを相対化していく様々な取組みについては、具体的な事例をたくさん見ておきたいと思います。

センター試験、共通テスト意識か…漢文や日本史で「背景読み解く」問題(讀賣新聞)

つまりみんな去年の「ムーミン」を覚えてないってことなんですね。

東大・京大に受かる子どもは「足し算」をどのように解くか?(幻冬舎GOLD ONLINE)

タイトルと内容がリンクしていないし、算数に関する内容そのものは学研ひみつシリーズレベルの話でした。

「学院」と「学園」で大違い? いかにも混同しそうな大学名【初級編】(マネーポストWEB)

上級編?では東京家政大学と東京家政学院大学もよろしくお願いします。

最近の私立大学医学部の入試問題って…:竹内洋×佐藤優対談(幻冬舎GOLD ONLINE)

「到達度評価」についてまったく触れないで「大学の作問力」とか言われると、教育学的には溜め息が出ます。

京大の「自治の精神」を支える吉田寮と、そこで暮らす学生の姿(ブックバン)

熊野寮のことも忘れないであげてください。

神奈川県の公立小中学校、定数に対して61人教員足りず(TBS NEWS)

教育に金をケチっていいことなんてあるんですかね?

書類申請で消耗…「研究・開発」を窒息させる、大企業・教育現場の不合理(現代ビジネス)

記事は理系についての話でしたが、多かれ少なかれ文化系にも当てはまるように思ってしまいました。

子どもが勉強を嫌いになってしまう3つの原因(ベネッセ教育情報サイト)

というか、大人が勉強していない環境で、子どもが勝手に勉強を始めることはないと思いますよ? 子どもを「ほめる」とか「必要性を説明する」とか言う前に、大人自身が率先して勉強したほうが効果的でしょうね。