「教育学でポン」タグアーカイブ

【教育学でポン!?】2020年3月15日

今日も読書が進みました。

コロナウイルス

長期化する「休校」の現場に対して、誰が何をどう判断しているのか(BEST T!MES)

まあ、文部科学省の曖昧な姿勢も、行政組織的な観点から見れば、分からなくもないというか。自分の権限の範囲ではないと自覚している分、マシというか。本来は教育委員会が地域の実態をしっかり把握してリーダーシップを取るべきところですから。逆に言えば、平常時でもこれくらい現場を信頼して任せてほしいところではあります。仮に非常時に現場に判断を丸投げできるのであれば、平常時でも学習指導要領の法的拘束性はもっと大胆に弱めていいのかもしれませんよ。

「学習格差広がる」 休校延長、ひとり親家庭から悲鳴 居場所作りの動きも(毎日新聞)

しわ寄せは必ず弱者(主に子ども)に向かうのです。

教育全般

京大、教授会議事録を閲覧制限 学部史編集委員の教授に 「隠蔽体質が背景」と教授(京都新聞)

京都大学の事務方が資料閲覧を制限し、歴史の専門家から抗議され、隠蔽体質を指摘されたことは、歴史的事実としてしっかり記憶しておきましょう。

部活引退でスポーツを離れる日本の悲しい現状 “万年補欠”は「仕方がないこと」ではない(THE ANSWER)

とてもいい記事でした。日本の部活の「勝利至上主義」は、教育学的に言えば、人格を歪める極めて醜悪な考え方だと思います。

東大合格者の“合理的すぎる”英単語の超暗記法(東洋経済ONLINE)

教育史的に言えば、こういう工夫は300年前にコメニウスが既にやってますね。

生活全部が「受験」になる…大学入試改革「主体性評価」の危うさ(現代ビジネス)

そんなわけで、ハイデガーの言ういわゆる「総駆り立て体制」が教育に応用されたわけです。

【教育学でポン!?】2020年3月14日

3.14ということで円周率の日ということらしいですが、個人的には、円周率の計算は22/7で行なうのが実践的に便利だと思っています。7月22日もどうぞよろしく。

コロナウイルス

臨時休校の判断は正解なのか…教育改革実践家が3つの盲点を指摘!(TOKYO MX)

良いか悪いかは別として、現場の感覚を最大公約数的に代弁している記事のような感じはします。

なぜイギリスは学校を閉じないのか 新型ウイルス対策で独自路線の理由(BBC NEWS)

そういう考え方があるんですね。なるほど。

休校中、タブレットをフル活用 九州文化学園中(長崎新聞社)
臨時休校続くなか 宮城・女川町の小学校でオンライン授業(tbc東北放送 ※映像と音声が流れます)

テクノロジーはどんどん活用しましょう。大学の授業もバーチャルでやりたいなあ。

教育全般

「残業地獄おかしい」メディアで訴え続けた教員、保護者からの意外な反応(弁護士ドットコム)

興味深い記事でした。歴史から学ぶというのは、こういうことを言うのだろうと思いました。リスクを負って立ちあがった人に対しては、多少の意見の相違を超えて、温かく応援してあげてほしいと思います。
教育学的に本質を考える場合は、記事内に出てきた「教員の聖職像」という概念が歴史的に大きなポイントとなります。教員を「労働者」とみなすか「聖職者」とみなすかの議論があったとき、時の政権はずっと「聖職者像」を押しつけていたわけです。

教員採用試験 大幅見直し 年齢制限を緩和(福島県)(福島中央テレビ)

民間企業との相互環流を前提に制度を作っていく時代に入ってきていると思います。

2020年度より小学校で導入される新学習指導要領で重視されている「アクティブ・ラーニング」に意外にも『孫子の兵法』が役立つワケ(ブックバン)

個人的には、孫子の言葉の中では「兵は拙速を尊ぶ」が役に立っています。主に締切りが迫っているとき。

【教育学でポン!?】2020年3月13日

個人的には、今日一日で潮目が変わったような感じがいたします。ひょっとしたら我々は歴史の重要な局面を目の当たりにしているかもしれないので(杞憂に過ぎないことを願いたいですが)、歴史屋としてはできるだけ状況を多面的に把握しておきたいところです。いやはや、東京オリンピックが中止になるとしたら、富士山噴火以外にはないだろうと思っていたんですけどねえ…

コロナウイルス

「卒業生を送る会」中止 サプライズで3年生へ感謝の校内放送(京都新聞)
卒業式でサプライズ、休校中も内緒で練習 先生は涙目(朝日新聞DIGITAL)
直接感謝伝えられないけど…下級生たちが卒業式準備 臨時休校の中学校 山形・米沢市(さくらんぼテレビ ※映像と音声が流れます)
臨時休校で行き場失うも…学校用給食 スーパーで売れ行き好調(テレビ新広島 ※映像と音声が流れます)

知恵を出し合って、できることを工夫してやっていくしかないですよね。

世田谷区、臨時休校の給食中止で昼食が食べられない小・中学生に弁当配達へ。【新型コロナ】(HUFFPOST)

矛盾のしわ寄せは、まず一番弱い者(具体的には子ども)に行きますからね。それを防ぐために、みんなで知恵と労力を出し合わなければけけません。

休校中でも「休まない」…先生たちは忙しいんです【愛媛】(テレビ愛媛 ※映像と音声が流れます)

お給料ももらっていますしね。

教育全般

学校に“スポーツを託した”日本の失敗 「遊びと教育」が一緒になり常態化したパワハラ指導(THE ANSWER)

おっしゃっていることそのものは悪くないのですが、教育学者としては「本来相容れない遊びと教育」という文言が引っかかります。本当でしょうか?

浜松市の「ブラック校則」がバズった舞台裏(JBpress)

具体的で、興味深い記事でした。教育委員会だって、基本的にはそんなに物わかりが悪い組織じゃない…はず…だと…思いますよ。

2020年最新!小学生用の国語辞典の選び方…「新学習指導要領」スタートでどう変わる?(kufura)

辞書の編纂自体がおもしろいトピックですが、子ども用の辞書編纂というのも、なるほど、専門的な力量が必要な仕事ですね。

【教育学でポン!?】2020年3月12日

いろんな会議が中止になって、読書が進んだ一日。コメニウスについて深まりました。

コロナウイルス

「学校現場に任せる」の一言が欲しい文科省の新型コロナ対応(前屋毅)

まあ、以前からおおむねそんな感じでしたね。

静岡市16日から小中学校再開「感染抑制できてる」(日刊スポーツ)
一斉臨時休校続く大阪市 今月下旬に2日間2時間程度の「登校日」(ABCテレビ ※映像と音声が流れます)
兵庫県立学校の休校期間、23日まで延長 再開決めた市町も 新型コロナ(神戸新聞NEXT)
<新型コロナ>佐賀県、学校再開 リスク覚悟の決断(佐賀新聞LiVE)

そんなわけで、地域によって判断に違いが出始めてきました。通常時の行政としては、これで良いのだろうと思います。全国一律に休校措置を強制する場合は、やはり法的根拠が必要になるでしょう。

特進生徒に高校がオンライン授業 コロナで休校、自宅と双方向「自習よりいい」(京都新聞)
コロナ休校中でも「学校みたいな感じ」がでるスマホ授業のコツ(PRESIDENT Online)

テクノロジーはどんどん活用すればいいと思います。

教育全般

若手教師のクラスが荒れるのは「経験不足」だけではない(PRESIDENT Online)

なんの話かと思ったら、部活動についてでした。ちょっとずつ外堀が埋まってきている感じはありますね。

伊勢市 旧3中学校、利活用へ意見求める 民間事業者に 三重(伊勢新聞)

廃校が増えるのに伴って、こういう事例もどんどん増えていくでしょう。

「夜間中学へようこそ」13歳の少女とその祖母がそろって中学1年生に(コミックナタリー)

夜間中学の需要は、実はけっこうあるんです。もうちょっと広く知られてほしい事実です。

【教育学でポン!?】2020年3月11日

2011年3.11は、退院の2日後でした。肺に影が見つかって、入院して精密検査をした結果、悪性ではないと分かって、欣喜雀躍して退院した2日後に、東日本大震災でした。家は国道一号線の脇の五階でした。夕方にベランダに出ると、国道一号線を歩いて帰る人の群が見えました。品川から4kmくらいのところだったのでまだ皆さん元気な様子でしたが、多摩川を越えるころには厳しいことになっていたのではないかと推測します。教育学的にも、いろいろ考えなければいけない課題がたくさん見つかった日でした。

コロナウイルス

選抜高校野球、初の中止 高野連「無観客」から一転(共同通信)

前代未聞の事態が続きますね。歴史的瞬間を目にしているわけですので、しっかり多面的に状況を把握したいところです。いつまで続くか見当はつきませんが。
さておき、高校野球は、教育の論理が市場の論理に侵食されている分かりやすい例ではあります。高校野球が止められないように、スマホも止められないわけです。

安倍総理の“一斉休校”に現場の悲鳴 学童保育が“クルーズ船化”するリスク(デイリー新潮)

こっちの記事では総理大臣が叩かれていますが。

危機管理のプロが安倍首相の休校要請は正しいと主張する理由(MAG2NEWS)

こっちの記事では総理大臣を叩く人が叩かれています。小川氏は湾岸戦争の時にテレビでよく見ましたね。

教育全般

幼児へのプログラミング教育は本当に必要? 「優れたプログラマー」に育てるために、もっと重要なこと(WIRED)

優れたプログラマーに育てるためにもっと重要なことは、おそらく若い親への啓蒙です。うちの学生が「自分の子どもにやらせたい習い事」について議論していて、いろいろ挙がったうちに「プログラミング」がなかったので、「世界中で流行しているのに、どうしてないのか?」と訪ねたところ、「オタクにしたくない」という返答を得ました。良いことか悪いことかは別として、こういう空気がある環境では、優れたプログラマーは育ちにくいでしょう。

あなたの母校はありますか 2000年以降、徳島県内の小学校は99校が消滅(徳島新聞)

私の母校の中学校は既にありません。ともかく、こういう記事を見ると、「学校」というものが「単なる勉強の場所」ではないと観念されていることがよく分かります。