「教育学でポン」タグアーカイブ

【教育学でポン!?】2020年2月14日

学校にチョコレートを持ってきてはいけないというルールは、誰の役に立っていたのか。

教育全般

国立大の付属小、入学直後から兄妹いじめ…駅で殴られ蹴られ不登校に(讀賣新聞オンライン)

いじめは、学校や先生だけでなく、すべての大人たちが力を合わせて解決していくべき問題です。特に今回の事例は、報道によれば、舞台は学校ではなく「駅」だったわけですが、周りに大人はいなかったのでしょうか?
ところで、学校側が法律に則って「重大事態」に認定したことは、しっかり評価して下さい>マスコミのみなさん。

私立中高一貫校に入れてもダブルスクール状態?教育費はどこまでかかるのか(MONEY PLUS)

そもそも「塾に行くことが当たり前」という環境そのものが極めて異常であることに、もうちょっと敏感になっても損はしないかなと思います。

「受験に勝つ」は「人生の幸せ」と同一線上にあるのか(Wedge)

上の記事を読んでから、こちらを読むと、ホッとします。

「詰め込みすぎ」な日本の親たち。世界の多様な教育観から見えてくるものは?(mi-mollet)

隣の芝生は青く見えるものですね。こういうときに客観的な判断ができるようになるため、「比較教育学」という学問分野があるわけです。

「不登校」の子供が、いま心に思っていること(女性自身)

「私たちが考えている「学校」と、彼らの考えている「学校」は違うようです」というのは、教育学的に見ても、実践的にとてもいい回答だと思います。

【教育学でポン!?】2020年2月13日

妻に誘われて、ジムというものに行くことになったのでした。ほぼ30年ぶりにプールで泳ぎましたが、体は泳ぎ方を忘れないものですね。明らかに体力・筋力は落ちていましたが、運動神経はしっかり機能してくれました。教育というものを考えるときにも、こういう身体性に対する洞察はとても重要になってきます。

教育全般

100万人の子どもが「読む楽しさ」に目覚めた…講談社おはなし隊の20年(現代ビジネス)

元気が出る記事です。企業による文化活動(専門用語でCSR=Corporate Social Responsibility)は、もっと注目されていいですね。参考=『協育のススメ―戦略的教育CSR×学校』

2020年度“教育改革”を前に悩む子どもの教育…一番大切なのは「情報力」と「導き方」(FNN PRIME)

教育学的な知見では、一番大切なのは、子どもに対する愛情と信頼ですかね。

教育実習先のセクハラ、後を絶たず 相手は評価者「泣き寝入り」も…(西日本新聞)

大問題です。うちの学生も泣き寝入りしているかもしれないと思うと、厭な気持ちになります。個人的にはボラハラ(ボランティアの強要)も気になっていたりします。大学と実習校の関係も、なかなか微妙なところなんですが。まあ根本的には教育実習のシステム構想自体が問われるところではあるでしょう。

「東大」合格!難関突破で夢へ一歩 推薦入試、福島県から2人(福島民友)

夢に向かって頑張ってください。しかし相変わらずヤフコメが地獄。知識をアップデートできていない勉強不足の人々が推薦入試を批判しております。

「GIGAスクール時代のICT×インクルーシブ教育」をテーマに公開授業とセミナーを2月29日に開催(Impress Watch)

「宮沢賢治の世界をマインクラフトで作る」って、すごいですね。どんな実践なんでしょう、興味しんしんです。東京学芸大学の先進的な取組みにはいつも感心します。

大津市のいじめ対策「特化し過ぎ」 新市長、教育政策見直す方針(京都新聞)

教育学の知見を踏まえると、多少の不安を覚える内容の記事です。いじめ対策を転換して「不登校対策や道徳教育」や「家庭教育の充実」を強調するところなど、勉強不足の人が典型的に言いがちなところです。記事では細かいところが分からないので、内容をしっかり見ていきましょう。

【教育学でポン!?】2020年2月12日

実習巡回指導で各地の園や施設を回っているのですが。大失敗をやらかしてしまいまして。栃木の園に行ったときに、なんと群馬だと勘違いして話をしてしまうという。具体的には「上毛三山」なんて口走ってしまったんですが、園長先生が「あちらに見えるのは日光男体山で、向こうには筑波山が…」とおっしゃって、「しまった、ここは栃木だ!」と、顔が真っ青になるという。栃木と群馬を間違えてはいけません。

教育全般

忘れられない「世界地図」、「睡眠学習」が現実に…学校に行く意味って? 「これからの学校」の姿描く漫画(withnews)

マンガという形式だからこそ伝わるものって、確実にあると思うですよね。いやほんと、「学校」って、なんなんでしょうね?

年収1000万円プレイヤーの4割が「大学受験で浪人の経験あり」(DIME)

表面的な統計の数字に騙されないリテラシーがあるかどうかを確かめるためのテキストみたいな文章と言いましょうか。

八戸で中学生による学生のための「令和新教育論」 市内中学生が主催(みんなの経済新聞)

こういう企画、若い人はどんどんチャレンジするといいと思います。

プログラミングと出会い、開花した先生(AERA)

歳をとっても、どんどんチャレンジするといいと思います。

通学に19キロの子も 森町の学校統廃合(DaiichiTV)

※映像と音声が流れます。
学校の統廃合に伴う問題は、日本各地で発生しています。ひょっとしたら、「学校」というものを根本的に考え直す時期が来ているのかもしれません。

話題の『STEAM教育』とは何か、詳しく解説!(オリーブオイルをひとまわし)

まあ、「文系と理系の区別」というガラパゴス状態を終わらせるため、過渡期として必要な感じだとは思います。わざわざSTEAMなどと名付けるまでもないような、当たり前の風景になればいいと思います。

【教育学でポン!?】2020年2月11日

今日は建国記念の日で、祝日です。ところで、「成人の日」や「体育の日」は、本当の日程が火曜日や水曜日だったとき、月曜日に移動します。いわゆるハッピーマンデーです。ところが本日は火曜日なのに、建国記念の日は月曜日に移動しません。どうしてでしょうか? これは教育史的にも重要なトピックなので、授業でしっかり扱っています。教える前に、学生に理由を知っているかどうか聞いたりしますが、知っていた学生はこれまで一人もいません。まあ、学校で教わらないから、当然と言えば当然なんですけどね。

自己肯定感

受験や成績アップにも貢献する「自分は大切にされている」という自信(DIAMOND online)

非認知能力の重要性が広く気づかれてきています。そのこと自体は、悪くないでしょう。ただ、これをどうやって「育てる」か、あるいは「そもそも育てられるか」については、よく分かっていません。

「子どもの言うことを何でも聞くとわがままに…」は迷信 自己肯定感を育もう(大人んサー)

まあ、子どもの個性と発達段階に合うのがいちばんいいのですけどね。子育ては時代や地域によってまるで変わってきますので、「迷信」と言い切れるかどうかはなかなか難しいところではあります。いまの常識は、未来の非常識です。

教育全般

“激辛カレー”教員いじめ担当職員が自殺か 臨床心理士「重い仕事は分担と共有を」(AbemaTIMES)

もはや教育学で扱うべき範囲を超えている事例なので、教育の専門家として言えることは多くないのではありますが。とはいえ、「教育委員会の係長」というのがどういう立場かは、教育制度論の授業の時にしっかり扱って、教師を目指す学生に知っておいてもらおうと思いました。

キーワードは「付属」と「グローバル」 中学受験校の選び方(FNN PRIME)

受験産業のステマかなあ、と思えてしまう、首をかしげる記事でしたね。早期教育にはたいした意味がないというのが、おおかたの専門家の見解かと。

最難関大学や医学部に「合格する子ども」の親たち、その意外な共通点(現代ビジネス)

私は勉強がよくできた子どもだったのですが、多くの大人たちが「医者になれ」と言ってきました。子どもだった私は「バカだなあ」と思って聞いていました。こういう子どもが最難関大学に現役で合格しました。ちなみに両親は「医者になれ」とは言いませんでした。

「自由に遊ばせてやりたいが…」児童急増で教室不足に 佐賀県唐津市の小学校(西日本新聞)

少子化に苦しみ、学校の統廃合に踏み切る自治体が一方にあるかと思えば、この記事にあるように、子どもが増えすぎて教室不足に陥る自治体もあるという。うまくいかないものですね。

【特集】驚異の無罪率…“揺さぶり虐待“裁判の法廷で、「虐待ありき」のSBS捜査に2つの「逆転無罪」が“苦言“(カンテレ)

ほんとにね、「専門家」の話はしっかり聞いたほうがいいんですよ。教育に関しては、なぜか教育学者の話は聞かれないんですけどね。

【教育学でポン!?】2020年2月10日

今日は「岩下の新生姜ミュージアム」に行ってきました。想像を超えていて、驚きました。

教育全般

米大学、入学試験任意化の動き広まる(Forbes)

今回の大学入試改革で大騒ぎをしている人は、まずアメリカやフランスの大学入試制度について調べてみるといいと思うのですよ。国際比較を経てから判断しても、損はしないでしょう。まあアメリカも大概ではありますが(昨年発生した大学入試に絡むスキャンダルは酷かったですよ)。

「つるのさんに受験資格がなくて、俺にあるのはおかしい!そんな制度やめよう!」橋下氏が保育士試験制度に怒り(AbemaTIMES)

教育学の知見を踏まえると、人手不足の原因が「資格がないといけないから」とは考えられません。まずは、保育士資格を持っているのに働いていない人(潜在保育士)の数を調べてみるといいでしょう。つるのさんのチャレンジは応援!

はるかぜちゃん、AO入試拡大に”猛反対”「大人受けするアピールができるのは富裕層の子どもだけ」(キャリコネニュース)

教育社会学の知見では、いわゆる「学力」も富裕層の子どものほうがよく伸びてるわけですけどね。東大生の親の平均年収を調べてみるといいでしょう。
で、はたして「学力」で入学資格を測定することは、本当に「平等」なのでしょうか。「学力とは何か?」とか「平等とは何か?」ということをしっかり考えなければ、判断できない問題です。そしてここが教育学の出番なんですけどね。

モデル校の取り組みを紹介 教育現場の働き方改革推進フォーラム 宮崎市(宮崎ニュースUMK)

※映像と音声が流れます。
教員の働き方を改善することは、もちろんとても重要です。しかし問題は、こういう努力が、えてして「目的と手段を取り違える」という結果に陥りがちなことです。本当の「目的」を見失わないように、気をつけていきたいものです。たとえば、本当に本気で教員の忙しさを解消するという「目的」を実現したいなら、単に教育にもっと金を使って教員の数を増やすという「手段」を採用すればいいだけなのです。なぜ教育費を増やさずに「現場の努力という手段」で解決できるなどと思っているのか。そこに本当の問題があります。