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【教育学でポン!?】2020年5月1日

例年でしたら、疲労困憊してGWを迎えていました。今とても楽だということは、別の誰かにしわ寄せがいっているのかもしれません。たとえば未来の自分。

9月始業制度

9月入学、具体化作業入り 来秋想定、6月にも方向性 政府(時事通信社)
9月入学、経済界は歓迎 国際化、通年入社に寄与(時事通信社)

経済界が歓迎する事案に対しては、教育界は身構えてしまいます。

【9月入学・新学期推進の論拠を検証】グローバル対応できるって本当? みんな一緒一斉が本当にいいの?(妹尾昌俊)

だんだん論点が豊富になってきていますね。

コロナウイルス

新型コロナウィルス感染症の影響で学費等支援が必要になった学生のみなさんへ(文部科学省)
新型コロナウイルス感染症に係る影響を受けた学生等に対する経済的支援等について(依頼)(文部科学省)

あきらめる前に、活用できる制度はとことん活用しましょう。そしてこういう事案こそ、文部科学省の出番です。

令和2年度における教育実習の実施期間の弾力化について(通知)(文部科学省)

やっと出ました。こういう仕事をお願いします。

コロナ後に「明るい不登校」が増える!? 「不登校専門のオンライン家庭教師」を起業した母親の決意(AERA dot.)

貴重な実践だと思いました。「目的」を明確にした上で、それを達成するためには「手段」は選ばない。不登校やオンラインに限らず、大事なことです。

オンライン授業

【休校支援】小中学生向け学習教材「京都府教委からの挑戦状」公開(ReseMom)

この御時世でいきなり思いついたわけではなく、総合的な学習の時間など、これまでの蓄積があってこそ可能になっている教材でしょう。

子供の小学校は休校! 私はオンライン授業に疲弊して胃痛に襲われた!(JCAST会社ウォッチ)

「親がやれ!」と叫ぶような人も世間にはいますが、確かにこういうことは親の仕事でも何でもないんですよね。おつかれさまです。しかしなかなかオンラインではケアしきれませんが、さて。

大学のオンライン授業 どうすれば学生は寝なくなるのか(NEWSポストセブン)

うん、知ってた。

ブロトピ:今日の学問・教育情報

【教育学でポン!?】2020年4月30日

9月始業制度が急浮上した心理的背景には、ずるずると泥縄式に戦力の逐次投入を続ける文科省に対する強烈な不信感があるのでしょう。文科省が「学習指導要領の弾力性拡大」や「小学校の英語教科化中止」や「プログラミング教育中止」や「教員免許更新制の中止」や「教育実習の短縮許容」や「介護等体験の中止」や「大学入試新制度の延期」などの簡単で有効で現場が歓迎する具体策をさっさと打ち出していれば、こういう「鶏を割くに牛刀を用いる」ような話は出てこなかったように思います。さくさく鶏を割いてくれないときに、人は牛刀を持ち出すしかないと思い詰めます。

9月始業制度

9月入学、現職校長の識者に聞く「現実的」な導入論 教員たちが今「つらい」のは…(JCASTニュース)

落ち着いた推進論です。

【緊急検証】「9月入学」はコロナ禍にある子どもを救うのか 子どもと学校と日本社会への影響をシミュレーションする(FNN PRIME)

落ち着いた反対論です。

9月入学でますます加速する教育現場のブラック化!子ども・若者にいま政治家が果たすべき責任とは(末冨芳)

専門的な立場からの、比較的詳細な反対論です。

「9月入学制」が政治利用されている! 元事務次官は「コロナに乗じて子どもの人権が奪われている」と批判(AERA dot.)

前川節が炸裂しています。

コロナウイルス

学生団体「国予算で学費半額に」 文科省に要請(共同通信)

まず日本の国公立大学の学費がそもそも高すぎることは、認識しておいてよいところでしょう。
まあコメント欄で「受益者負担論」を唱える声が大きいのは気にかかります。自分の首を絞めるだけなのでやめたほうがいいのですが、公共性が見失われた世界ではその道理が分からないかもしれません。

学生2割、新型コロナで中退検討 影響深刻化 団体調査(時事通信社)

平時ですら経済的理由で学習継続を断念する学生がいるわけですが。大変なことになっています。学びも仕事も「やりなおし」さえできればダメージは減らせるのですが、それが一番シビアという日本の現実。

コロナ休校で広がる“シビアな学習格差”……自習任せの「公立」とオンライン授業の「私立」(文春オンライン)

記事そのものからは、なんとかして公立学校をけなしてやろうという受験産業寄りの意志が働いているように感じないでもありません。個人的には、それは「手段」の差なのではなく、日頃からの「目的」に対する意識の差が出やすいところだと思うのです。

ブロトピ:今日の学問・教育情報

【教育学でポン!?】2020年4月29日

5年後は「昭和百年」ですが、何かやるんですかね。「明治百年」は記念行事が目白押しでしたが。ちなみに私は、大正百年の大正天皇誕生日ジャストに大正村に行きましたが、盛り上がっていませんでした。

9月始業制度

学校の9月始業、安倍首相「様々な選択肢を検討したい」(朝日新聞DIGITAL)
9月入学制「国民的議論が必要」と知事会(共同通信)
吉村府知事、9月入学に賛同「現在のコロナの休学に伴う学力格差も防ぐ。全国知事会で強くプッシュする」(スポーツ報知)
「こういう時にしか社会は変わらないんじゃないか」小池都知事、学校の“9月入学”に賛成(AbemaTIMES)
どうなる学校9月スタート ネットで 街で…困惑と期待(FNN ※映像と音声が流れます)
“9月入学・新学期制度”で…岐阜県で教育関係者集めた協議会等立ち上げへ 知事「あらゆる観点から議論」(東海テレビ ※映像と音声が流れます)
9月入学、首相が「前広に検討」表明…文科相「そんなに簡単ではない」(讀賣新聞オンライン)
今でしょ!! 橋下徹氏が9月入学に大・大賛成…『ミヤネ屋』生出演で「やるんだよという大号令を」と政府に呼び掛け(中日スポーツ)
『9月入学』導入議論した元文部官僚・寺脇研教授「この騒ぎの中でやるのはどうかと」(MBS NEWS ※映像と音声が流れます )
前川喜平氏「9月入学論」に「無責任な議論が横行」「文科省で過去に何度も検討」と明かす(スポーツ報知)
【襲来!コロナウイルス】急浮上「9月入学・新学期」に戸惑う受験生や教育現場 「安倍政権に明治以来の大改革ができるの?」の声が殺到する理由(JCAST会社ウォッチ)

議論の行く末がどうなるにせよ、後世のために幅広くサンプルを集めて記録しておく段階に入りました。この時点で積極的に賛成を表明している人が尾木直樹と橋下徹と吉村大阪府知事と村井宮城県知事、積極的に反対を表明している人が寺脇研と前川喜平です。
まあそもそも一番の問題は、一連の騒動が9月段階で収まっているかどうかが予測できないところなんですけどね。来年の冬も同じ状況が繰り返されるなら、9月入学に切り替えてもまったく意味がありませんから。

休校が長引くことへの対策、政策を比較 ― 夏休み短縮・土曜授業、9月新学期、学習内容削減(妹尾昌俊)

まあ「冷静な議論」というのはこういうものを言いますね。参考にしましょう。

オンライン授業

学校閉鎖から1ヶ月 フィンランド教員がオンライン教育に見いだした“利点と欠点”(Real Sound)

先進事例として、参考になります。教員の「同僚性」が大切だという指摘、とても重要だと思います。

コロナウイルス

世界トップティーチャーが教える 休校中の家庭学習で「勉強しなさい」より大切な3つのこと(AERA dot.)

コメント欄が荒れていますが、やれるところからやれることをやっていきましょうよ。

教育全般

子供の人生は「生まれた家庭と地域」で決まる……日本の“教育格差”の厳しすぎるリアル――文藝春秋特選記事(文春オンライン)

この問題を乗り越える知恵を、教育学は地道に蓄積してきています。キーワードは「社会関係資本」です。

ブロトピ:今日の学問・教育情報

【教育学でポン!?】2020年4月28日

オンライン授業のために収録した自分の声がヘナチョコに聞こえてガッカリしたので、一人でボイストレーニングを始めてみる。同郷の鈴木達央のような声を目指す(無理です)。

9月始業制度

9月入学・新学期は進めるべきではない ― 子どもたちと社会への影響を重く見るべき4つの理由(妹尾昌俊)

教育の専門家からのブレーキです。挙げられている4つの理由とも、それぞれ確かにごもっともです。
とはいえ「9月始業」という案が広く支持されるのは、「9月までにコロナウイルス騒動が収まらないのではないか」という悲観的な予感が背後にあるからです。「どうせ半年間は何もできないのなら…」という悲観的予測が説得力を持ち始めると、一気に形勢が傾く可能性は高いでしょう。逆に5月半ばまでに収束していれば、何事もなかったかのように「4月始業」が続きます。そうあっていただきたいものです。

オンライン授業

コロナ禍で「自宅リモート学習元年」となった学校と家庭で起きていること(DIAMOND Online)

まあ、明治初期は、黒板だって教師が自作したものです。教育雑誌には「黒板の作り方」なんて記事が掲載されていました。それに比べれば、ICTの導入なんて、まだ楽ちんな方ですよ。(←昔の武勇伝を根拠に無茶を言う精神論の見本)

オンライン授業試行錯誤/板書や教材画面に、短文送受信… 教員それぞれ工夫/青森県内で導入進む(東奥日報)
学習動画で休校中の児童生徒支援 松山市教委が作成、配信(愛媛新聞ONLINE)
遠隔授業に太鼓演奏も…幅広い分野で動画配信の取り組み広がる 長野(SBC信越放送)

各地域で試行錯誤が続きます。

コロナ休校で注目を集める絵本の読み聞かせ動画。同時に浮上する著作権侵害問題の深刻さ(HARBOR BUSINESS Online)

大学においても、これまで教室内の授業で映像作品を使用していた場合に、同じような難しい問題に直面します。

ブロトピ:今日の学問・教育情報

【教育学でポン!?】2020年4月27日

4月入学に教育学的な根拠はありません。学期始めの時期は、恣意的に決めればよいのです。「9月始業」への切り替えは、十分に可能でしょう。「学校教育法施行規則」の改正でいけますので、法的手続きそのものはそんなに大変ではありません。非常時ですので、非常的手段を採用してよいように思います。
というか、もともと明治初期には9月始業だったのが、明治19(1886)年に文部省の指示で4月始業に切り替わったという歴史があります。かつて始業時期切り替えを指示した実績があるのだから、前例に従って、今回も指示すればよいでしょう。来年はオリンピックが終わってから入学式を行なえばよろしい。(オリンピックが開催できるかどうかは予知できませんが)
混乱があるとすれば、教員(教育公務員)の異動と定年の調整でしょうか。
とはいえ本質的な問題は、新型コロナウイルスが9月に収まっているかどうかになります。これは教育学では予知できません。

9月始業制度

新学期の開始は9月に 宮城県知事が新制度導入を提案(KHB東日本放送)
国民民主、9月入学提言へ コロナ休校の遅れ解消(共同通信)

さて、政治家が動き始めましたが、展開するでしょうか。文科省の役人たちに対して「未知の事態に対応する」ための「問題解決能力」がまさに試されている事案ですね。これまで上から目線でさんざん「問題解決能力」を要求してきたわけですから、さぞかし文科省には「問題解決能力」が備わっていることでしょう。期待しています。

「9月入学、今が最大のチャンスだ」「この4カ月でオンラインの教育環境を一気に整備すべきだ」橋下氏と玉木氏が意気投合(Abema TIMES)

いろいろな人が主張し始めています。

学校「9月始業」は可能? 相次ぐ休校延長、現場は不信感(西日本新聞)

9月始業を否定している専門家がいるんですか、「ほぉ~」と思ったら、寺脇研でした。なるほど。

オンライン授業

学校のオンライン化推進 民間議員が緊急提言 諮問会議(時事通信)

現場は言われなくとも努力していますので、政治家と官僚の方には、教育にかける人の増員とお金の増額をお願いします。

一緒に勉強も。休校中の子を生き生きさせた「テレワーク」の威力(MAG2NEWS)

技術はどんどん活用していきましょう。「目的」を見失わないように注意しながら。

コロナウイルス

共通テストの混迷にコロナ休校 「受難の高校3年生」をこれ以上翻弄しないで(EduA)

本当に人生ハードモードだなと思います。何十年かあとに笑い話にできればよいのですが。大人のほうとしては、今は目の前の仕事をこなし、与えられた役割を着実に果していくしかありません。私の場合は、教育の専門家としての社会的責任を果たす時です。がんばります。

ブロトピ:今日の学問・教育情報