【教育学でポン!?】2023年5月20日

国立西洋美術館で開催されている「憧憬の地ブルターニューモネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷」を観てきました。フランス語とは異なる「ブルトン語」が話されていたり、ラテン民族とは異なる文化を持つケルト民族の故地ということは観念的に知ってはいましたが、絵画作品を通じて見るとイメージがまた膨らみます。
【本日の歩数】6011歩■上野公園を闊歩。

働き方改革

■「何か大変なことが起こっているね」で済まさないで 幸地一氏(県高等学校障害児学校教職員組合委員長)<先生が足りない シンポ事前インタビュー>3 ㊦(琉球新報DIGITAL)
ご指摘通り学校や先生にできることは限りがあって、地域住民全体の当事者意識が必要ですが、公共性を意図的に破壊してあらゆるサービスの市場化に邁進した新自由主義政策のせいで難しいことになっています。

ICT

■ただの連絡帳と化した学校多く…『タブレット教育』格差はなぜ生まれるのか 同じ学校で“先生単位で差”も(東海テレビ)
下に合わせるのは学校文化の特徴ですが、今は下に合わせる時間帯ではなく、できる学校やできる先生からどんどん楽しく進めるべき時間帯で、かといってできない学校やできない先生を責めるのではなく、格差解消はあとで考えればよいでしょう。

不登校

■不登校の小中学生が滋賀の自治体で急増、一体なぜ? コロナ禍以外の要因も(京都新聞)
一般的に言えば、地域共同体が崩壊して公共性の基盤が崩れ、教育(も含めたサービス一般)の市場化が著しい地域ほど不登校が増えるでしょう。良いか悪いかは別の問題です。

インクルーシブ教育

■インクルーシブ教育の現状と課題。文科省の取り組みと日本国内外での事例を紹介(education×ICT)
「自分がよければそれでよいという新自由主義」の精神が蔓延してあらゆるサービスの市場化が進み、公共性の基盤が破壊された今の日本(つまり「共生社会」の真逆な世の中)では、なかなか大変です。

学校

■公立中高一貫校の「国際バカロレア教育」、気になる「授業と進路選択」の実態 「札幌開成中等教育学校」卒業生にも聞いてみた(education×ICT)
IBが単にお題目ではなく、実質的に機能している様子が伺える記事でした。

■平成30年から3年間で廃校数は「999校」に!「地方自治体×事業者」による廃校活用事例を紹介(ファイナンシャルフィールド)
■歓声ふたたび 福岡県香春町の廃校体育館がスケボー練習場に(ささっとー)
しかし個々のアイデアに頼っていてはすべての廃校を活用できるような気はしないので、最終的には誰かが責任を持って抜本的な解決策を示す必要が生じるでしょう。
▼「~未来につなごう~「みんなの廃校」プロジェクト」(文部科学省)

■「共通理解が得られているのではないか」富山市教育長が語る 住民説明会終了から1年 富山市の小中再編計画(チューリップテレビ)
記事を読む限りでは、共通理解は得られていないですね。

教育全般(国内)

■学校で「なぜ本を読むのか」のサポートが必要、子どもが本嫌いになる3大理由 いかに本を自分の武器として使うかを学ぶべき(education×ICT)
ルソー的に言えば、「本を読む」(あるいは「文字を読み書きする」)という行為が「不自然」なこと(あるいは「人工的なこと」)であるという自覚を前提にしないと、うまくいかないような気がします。

■「ICTを活用した障害者支援」に尽力してきた医師が語る「学校教育に必要なこと」 多分野をつなぐ三宅琢「大事なのは交ぜること」(education×ICT)
「何らかの制約を受けた空間の中で上下関係」があると人間がおかしくなるという洞察は、とても大切だと思いました。

■「うんこお金ドリル」作成担当者語る、家庭・学校で「金融リテラシー」育てる方法 元金融庁教育担当が薦めるゲームや家庭内企業(education×ICT)
個人的な意見では、その程度のことなら、ただ単に「アルバイト禁止の校則」を廃止するだけでと思いました。金融教育の充実も結構ですが、学校教育で決定的に重要なのは「労働者の権利」をしっかり教えることだと思います。