「教育学でポン」タグアーカイブ

【教育学でポン!?】2020年2月4日

昨日の妻との会話で気になった「文明と文化の違い」を確認するために、研究室に置いてあった柳父章『一語の辞典-文化』を持ち帰ってきました。やっぱり柳父章の文章には説得力を感じます。そして妻との話は、「道とは何か?」に展開していったのでした…

教育全般

大学入試センターが共通テストの出題方針を発表。高校2年生が注意すべきこととは(HARBOR BUSINESS)

文科省が不安を煽っているのは、まさか実力がある学生を推薦入試に回そうとする遠大な策略じゃないですよね? まあ、推薦入試の重みが従来より増すのは確かではあるのでした。

早大理工学部から芸能界入り…藤木直人が振り返る「大学で学んだ意味」(現代ビジネス)

理系と文系の区別は、日本が後進国だった明治時代の名残で、完全にガラパゴスですから、早く絶滅させた方がいいでしょう。しかし、この人と同い年なのかぁ…

「給食持ち帰った教員処分」に賛否…もったいないけど『窃盗』に 給食ロスへの対応に悩む自治体(MBSNEWS)

「目的」と「手段」のミスマッチ問題ですね。「目的」をしっかり定めないと、わけのわからない話が続きます。

「AIで数秒」のはずが…保育所選考、連休返上で手作業 さいたま市(毎日新聞)

そもそもの問題として、なんでも「AI」って呼べばいいってもんじゃないような。単にアルゴリズムが不適切だっただけで、機械学習ですらなかったんじゃ?

「スペック低くても問題ない」 日本マイクロソフト、文科省“子ども1人にPC1台”対応パッケージ提供(ITmedia NEWS)

税金を狙って業者が動いております。さて、教育委員会はどうやって業者を選定するのでしょう?

学校統合「2度転校」回避で見直し 尾道中心部の3小学校(RCC中国放送)

※映像と音声が流れます。
学校の統廃合は、地域との調整が難しいんですよね。政治家が選挙区絡みで口を出してくると、さらに厄介なことに。

「複利を10歳で学ぶ米国」と周回遅れの日本の差(東洋経済ONLINE)

プログラミングや英語に加えて、さらにファイナンスですか? 教育学的に言えば、「あれも教えろ、これも教えろ」と主張する人ばかりたくさんいるのが頭の痛い問題です。ファイナンスを教える時間を確保する代わりに何を減らすのか、それを考えるのは経済学ではなく、教育学の仕事になります。

閉校した小学校の活用してみませんか?人口の社会増で話題の離島自治体・長崎県五島市が募集します!(ソトコト)

廃校利用には、いくつかの先行成功例があります。win-winでうまくいくといいですね。

【教育学でポン!?】2020年2月3日

今日は妻と食事中、「文明と文化の違い」の話になりました。「フランスの文明」に対抗して「ドイツの文化」が登場したという蘊蓄を披露した結果、話は立ち小便の取り締まりとか、思わぬ方向に発展していったのでありました。

教育全般

大学入試、私立は今年も「安全志向」 地方の国公立大目指す動きも(EduA)

「推薦入試」という制度そのものが悪いのではなく、運用のされ方がマヌケなだけということは認識した方がいいだろうと思います。具体的には、本当にその大学に入る実力のある生徒を高校がしっかり「推薦」してくれれば、なんの問題も起きません。しかし、実力のある生徒をペーパー試験まで温存して、実力のない生徒を推薦で入れようとするから、おかしなことになるのです。まあ世間が合格実績でしか高校を評価しないから、そうなるわけですけどね。実力のある生徒がしっかり推薦されて志望校に入る流れがこのまま強まれば、制度としての信頼度が上がっていきます。

障害児教育にICT効果 県内の支援学校(webun)

障害児に限らず、テクノロジーはどんどん活用すればいいと思います。

ブラック校則、生徒が改善 黒色タイツ着用OK(岐阜新聞)

生徒が自主的に決めたルールは、しっかり守られる可能性も高まるだろうと思いますよ。

「在野」で「研究者」になる方法とは 大学には所属せず研究を続けるための超実践的手法(ブックバン)

私は好運にもポストにつけたわけだけど。恵まれた環境であることを噛みしめて、しっかり研究して、社会に還元せねば。

県境越えた初の国立大経営統合 名古屋大・岐阜大、両大学長インタビュー(THE PAGE)

まあ大学に所属してからも、いろいろ大変なんですけどね。独立行政法人化以来、いろいろな苦労話を小耳に挟みます。この例でも、果たして現場はどうなっているのか、気になるところです。

なぜ建立?高校の「乙女の像」 歴史をたどって見えた女子生徒の悲話(西日本新聞)

学校の統廃合がすすむと、こういう由来がだんだん見えなくなっていってしまうんですよね。

カンニングで東大に合格したマンガ 図解入りでテク紹介、聖日出夫の「試験(テスト)あらし」(夕刊フジ)

「男ドあほう甲子園」のブロックサインの話じゃなかったぞ!?

【教育学でポン!?】2020年2月2日

今日は「こども食堂サミット2020~こども食堂であったこと~」(こども食堂ネットワーク主催)に、妻と一緒に行ってきました。私個人として北区の子ども食堂の現場に少しだけ関わっているのですが、こういう草の根の取組みが急速に全国に広がっていることを実感しつつあります。個人の思いつきとか努力というレベルではなく、皆が共通に「公共性」のレベルで問題と感じていたことがあったから、こうして急速に広がっているのだろうと思います。サミットではいろいろと新しい知識や知恵を手に入れたので、その成果はまたの機会に。

教育全般

昭和生まれが経験した学校の”常識”「教室で先生が喫煙」「真夏に休憩せずに部活していた」(キャリコネニュース)

昭和あるある記事ですが。ただ昭和に限らず、現在でも非常識がまかり通っちゃっている学校文化はたくさんありますね。校則とか。

時代遅れで欠陥のある教育制度。長寿時代に則した大学教育とは?(MAG2NEWS)

この記事では高等教育の時代遅れっぷりに焦点が当たっていますが、初等中等教育もたいがいだと思います。

スクールロイヤー制度で学校は安心できる場所になる?(magacol)

対症療法としては一定の効果はあるだろうと思います。しかし所詮は対症療法に過ぎません。本質的な問題を解決するのは法学ではなく教育学の知恵です。

発達障害・いじめ・うつ病から脱出、「人生はやり直せる」を実証した男性の志(週刊女性PRIME)

励みになる話です。ただみんな幸せに生きたいだけなのに、なかなか人生うまくいかないですね。

【教育学でポン!?】2020年2月1日

答案の採点が終わりません。長いマラソンのようです。

教育全般

共通テスト、思考力重視で難易度上昇? 専門家「センター試験と変わらないと考えると失敗」(EduA)

失敗もなにも、受験テクニックに頼ろうとする人と、それで金儲けしてきた業者が苦労するだけの話なんじゃないかと思います。本質的な力を地道に身につけてきた人は、慌てることなどありません。受験産業は、受験生と保護者の不安を煽りすぎです。

なぜ受験勉強では「テクニック」がズルいと言われるのか(PRESIDENT Online)

受験テクニックに走るのは、「ズルい」のではなく、表面的な浅い理解に留まって、物事の本質を理解できず、思考力と想像力の射程距離が短くなり、結局は人生の無駄、ってのが残念というだけですよ。

開成の入試問題に「大江戸線」が出題された意味(東洋経済ONLINE)

記事の通りの話なら、なんの意味もありません。スマホに聞けば一瞬で分かるような情報(知識ですらない)を知っているかどうかで、人間の何を判断できるというのでしょうかね?

文科省の業務削減案は教員にとって新たな重石になりかねない(BEST T!MES)

おっしゃるとおりというか、いやはや。教員免許更新制度は、担当者となったからには意味のある時間にするべく精力を傾けるだけですが……現場はそうするしかありません。

「通学距離遠くなる」の声も…“小学校5校,中学校2校統合” 生徒数840人程の小中一貫校 4月開校へ(東海テレビ)

小中一貫校の具体例として注目していきたいと思います。

伝統の仏教校は一味違う、男の子をたくましく育てる「心の教育」(讀賣新聞オンライン)

仏教は社会教育(生涯教育)にも力を入れていますね。妻もいろいろお世話になっております。学校教育と社会教育が融合していくとおもしろいことになりそうだなと思っています。

ハーバードもジュリアードも問題解決力で合格した(DIAMOND online)

若い人はどんどんチャレンジすればいいと思います。

【教育学でポン!?】2020年1月31日

妻と食事中、保育現場の「融通の効かなさ」についての話になりました。融通が効かないとは、「目的」を見失って特定の「手段」に固執することです。「目的」を見失わないようにしたいものです。

教育全般

「愛のある体罰」なら許されるという空気、なぜ存在する? その是非は?(大人んサー)

「愛のある体罰」は存在しません。どんな理屈をこねようと、体罰は、体罰する側のストレス解消のために行われます。問題解決の手段としての体罰は、仮に即効性があるように見えるとしても、長い目で見れば悪手で間違いありません。体罰を無条件に容認する前に、体罰する側にストレスが溜まる条件を洗い出して、システムそのものを合理的に考え直すほうが生産的でしょう。たとえば部活動における体罰の場合は勝利至上主義が原因のことが多いでしょうし、学級担任の場合はクラスの子どもの人数が多すぎるのが原因でしょうし、そもそも学校に大人の数が少なすぎるのがシステム的な欠陥と考えられます。

パソコン方式移行に意欲 全国学力テストで文科相(時事通信)

パソコン方式への移行そのものに大きな問題はないと思いますが、全国学力テストに関してはその前にやることがあります。悉皆方式を廃止して、抽出方式に切り替えることです。統計的にも経済的にも圧倒的に意味があります。これをやらずにパソコン方式に移行するとしたら、政治家や官僚が表に出している目的はデタラメで、裏で何か別のこと(特に金絡み)を企んでいると疑っていいでしょう。

「部活オフ」1ヵ月間、放課後の活動一切なし… 生徒からは“歓迎”と“戸惑い” 教師は“負担軽減”に 長野・飯田市教委が中学校で試行(長野放送)

部活に関しては、実例に基づかない空疎な意見が飛び交っております。地に足の着いた議論を進めるためにも、具体例として覚えておきたいと思います。

教員を過労死に追い込む「残業代ゼロ」のゆがみ(PRESIDENT Online)

法律的な観点からよくまとまっている記事のように思います。こういう事実があるにも関わらず、政治家と官僚は「エビデンス」とやらを盾に、人と金を増やそうとしません。どうしてでしょうか?(ヒント1=政治家が教師を目の敵にしている。ヒント2=新自由主義を背景にした民間利益誘導)

市立小中学校など70校にいじめ対策担当教員を配置へ…岐阜市が方針(メーテレ)

実質的にいじめ対策として機能することを目指すのか、単に責任の矛先を設定(そして先生の仕事を増加)しただけなのか、注目というところです。私の個人的な見解では、わざわざ責任者を設けなくとも、教職員の数を増やして時間的なゆとりができれば、情報の共有が促進されると思います。

「自分が学びたい」などの回答も 公立の夜間中学についてニーズ調査の結果を発表 岡山市教委(瀬戸内海放送)

※映像が流れて音声が出ます。
一般にはなかなか認識されていないのですが、夜間中学は全国的にもかなりニーズがあることが分かっています。学習指導要領も対応していますね。注目したいと思います。

「子育ては競争ではない。」親の「大きな期待」が子どもの思考を奪うのはなぜ?(DIAMOND online)

教育学的には当たり前のことが書いてあるだけのように見えますが、まあ、成果を様々な媒体で定期的に発信していくことが大事なのでしょう。