【教育学でポン!?】2020年1月31日

妻と食事中、保育現場の「融通の効かなさ」についての話になりました。融通が効かないとは、「目的」を見失って特定の「手段」に固執することです。「目的」を見失わないようにしたいものです。

教育全般

「愛のある体罰」なら許されるという空気、なぜ存在する? その是非は?(大人んサー)

「愛のある体罰」は存在しません。どんな理屈をこねようと、体罰は、体罰する側のストレス解消のために行われます。問題解決の手段としての体罰は、仮に即効性があるように見えるとしても、長い目で見れば悪手で間違いありません。体罰を無条件に容認する前に、体罰する側にストレスが溜まる条件を洗い出して、システムそのものを合理的に考え直すほうが生産的でしょう。たとえば部活動における体罰の場合は勝利至上主義が原因のことが多いでしょうし、学級担任の場合はクラスの子どもの人数が多すぎるのが原因でしょうし、そもそも学校に大人の数が少なすぎるのがシステム的な欠陥と考えられます。

パソコン方式移行に意欲 全国学力テストで文科相(時事通信)

パソコン方式への移行そのものに大きな問題はないと思いますが、全国学力テストに関してはその前にやることがあります。悉皆方式を廃止して、抽出方式に切り替えることです。統計的にも経済的にも圧倒的に意味があります。これをやらずにパソコン方式に移行するとしたら、政治家や官僚が表に出している目的はデタラメで、裏で何か別のこと(特に金絡み)を企んでいると疑っていいでしょう。

「部活オフ」1ヵ月間、放課後の活動一切なし… 生徒からは“歓迎”と“戸惑い” 教師は“負担軽減”に 長野・飯田市教委が中学校で試行(長野放送)

部活に関しては、実例に基づかない空疎な意見が飛び交っております。地に足の着いた議論を進めるためにも、具体例として覚えておきたいと思います。

教員を過労死に追い込む「残業代ゼロ」のゆがみ(PRESIDENT Online)

法律的な観点からよくまとまっている記事のように思います。こういう事実があるにも関わらず、政治家と官僚は「エビデンス」とやらを盾に、人と金を増やそうとしません。どうしてでしょうか?(ヒント1=政治家が教師を目の敵にしている。ヒント2=新自由主義を背景にした民間利益誘導)

市立小中学校など70校にいじめ対策担当教員を配置へ…岐阜市が方針(メーテレ)

実質的にいじめ対策として機能することを目指すのか、単に責任の矛先を設定(そして先生の仕事を増加)しただけなのか、注目というところです。私の個人的な見解では、わざわざ責任者を設けなくとも、教職員の数を増やして時間的なゆとりができれば、情報の共有が促進されると思います。

「自分が学びたい」などの回答も 公立の夜間中学についてニーズ調査の結果を発表 岡山市教委(瀬戸内海放送)

※映像が流れて音声が出ます。
一般にはなかなか認識されていないのですが、夜間中学は全国的にもかなりニーズがあることが分かっています。学習指導要領も対応していますね。注目したいと思います。

「子育ては競争ではない。」親の「大きな期待」が子どもの思考を奪うのはなぜ?(DIAMOND online)

教育学的には当たり前のことが書いてあるだけのように見えますが、まあ、成果を様々な媒体で定期的に発信していくことが大事なのでしょう。