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【教育学でポン!?】2020年3月7日

一ヶ月前、妻と「スペイン風邪」の話をしたときは、こんなことになるとは想像もしていませんでした。

コロナウイルス

「せめて卒業式だけは」 短時間、規模縮小も 知恵絞る小中学校・新型コロナ(時事通信)

知恵を絞れば、いろいろなアイデアが出てくるものです。

卒業式とは何か:新型コロナウイルスで必要最小限開催や中止が相次ぐ中での卒業式再考(碓井真史)

こういう非常事態だからこそ、逆に普段は見えにくかった物事の本質が浮き彫りになる場合があります。まあこの記事は「卒業式の本質」を原理的に浮き彫りにしてくれているわけではなく、学習指導要領に沿って解説をしております。

休校中、担任がアポなし家庭訪問 「生徒を縛る」批判も(朝日新聞DIGITAL)

今回の事態に限らず、「家庭訪問」に教育的意味があるという「科学的根拠」ってありませんよね。学習指導要領にも書いてありませんしね。

新型コロナ“休校騒ぎ”でわかる…結局、子育ては母親だけの責任?(現代ビジネス)

おっしゃる通りだとは思います。同時に、学校が託児所として機能していたことが浮き彫りになったことも注目ですね。

子どもが夢中になる人気教師が「新型コロナ休校時期こそ校庭開放」を願う理由(現代ビジネス)

おもしろいアイデアがいっぱいですね。校長先生の度量が問われる案件です。

教育全般

30年にわたる文部・文科省の「大学改革」政策を精査し、それがいかに「残念な」ものであったかを展望―佐藤 郁哉『大学改革の迷走』松原 隆一郎による書評(ALL REVIEWS)

本自体は機会を作って読むとして。言っていることはいちいちモットモに思えるのでありました。

読解力低下はSNSのせい?文章の能力が可視化される時代になっただけ!?(AbemaTIMES)

個人的には、コミュニケーション量の増大に伴って、これまで読解力市場の対象となってこなかった人々が大規模に読解力市場に組み込まれた結果だと思っております。根拠はありません。

【教育学でポン!?】2020年3月6日

コロナ騒ぎのせいで、「宇宙家族カールビンソン」を読み返したくなるなど。

コロナウイルス

新型コロナウイルスの脅威に押しつぶされないために 夜間中学の元教師から届いたメール(47NEWS)

次第に状況が把握されつつあり、落ち着いた論考が出始めているように思います。

激動の1週間 新型コロナウイルスをめぐる学童保育の対応(平岩国泰)

現場で奮闘する皆様には、頭が下がります。この機会に、学童保育の機能と役割を改めて認識しなおし、困難な事態に対して知恵を出し合っていきたいものです。

実は多忙…通知表作成に新年度の準備 “臨時休校”に奔走する教職員 多くの業務が前倒しに(長野放送 ※映像と音声が流れます)

確かに、大学の教員も暇になってはいません。

教育全般

「TEDで話題の独学術」が断言!「学校教育が役に立たない」本当の理由とは?(DIAMOND online)

なるほど、教育心理学における「転移」および教育原理における「形式的陶冶」の話でしたか。学説史的にはいちおうヘルバルトが「教育的教授」の概念を提出して「形式的陶冶/実質的陶冶」を止揚したことになっていますけど、この記事にはそこまで勉強した痕跡は見当たりませんね。

生きる力を育む教育で校則・宿題・定期テストを廃止(日経DUAL)

いま最も注目されている校長先生の一人ですね。

【教育学でポン!?】2020年3月5日

この機会に「拙速/巧遅」という対概念を利用して物事を判断する見方を身につけるとよいのではないかと思います。具体的には、孫子が「兵は拙速を尊ぶ」と言っているわけですが、さて。

コロナウイルス

国の休校要請、高校生の意見は? 「遊ぶに行くなら意味ない」「急すぎ」(高校生新聞)
“臨時休校”で給食停止 業者からは悲鳴 「収入ない。お手上げ…」 行政に補償を求める声も(長野放送 ※映像と音声が流れます)
休校で給食キャンセル 600万円ほどの損失 三幸パン【佐賀県】(SAGATV)
落ち込む子供、親や先生の混乱と不安…。一斉休校で突然終わった今年度の学校生活(LIMO)
休校対応丸投げ、学童職員の悲鳴「1日11時間勤務、もう限界」。新型ウイルス対応で(BUSINESS INSIDER)
「一斉休校は歴史に残る愚策」 国の新型コロナ対応、元文部官僚の寺脇氏が痛烈批判(まいどなニュース)
子どもたちに読書の時間を 根室市図書館、休校で児童らに宅配(毎日新聞)
分散登校10日にも開始へ 体育館などにクラス分けず集まる方針 北海道(北海道放送 ※映像と音声が流れます)
校舎の一部開放、勉強に励む(山形新聞)
最後の1日は突然に…“臨時休校でお別れ” 6年生から贈られた言葉に担任「本当に胸が詰まる思い」(東海テレビ)
臨時休校の小学校から担任教諭が家庭訪問(福井県)(FBC ※映像と音声が流れます)
横浜市立学校の休校延長は 市長「再開と休校以外も」(tvk ※映像と音声が流れます)
”新型コロナ”感染の児童が通う小学校 対応に追われる(テレビ高知)

休校措置に伴う影響が各方面に具体的な形で出始めております。実際に起こった出来事を、しっかり多面的に把握していきたいと思います。

教育全般

教員の働き方が非効率なのは「タイムカードがない」からだ(PRESIDENT Online)

さて、本当にそうでしょうか? あるいは仮に本当だとして、本質的な理由なのでしょうか? 教育学ではもっと根本的な理由(教師は労働者かという問題)を70年ほど前から指摘し続けているんですけど、時の政権や文部省が頭ごなしに否定してきてるんですよね。そういう教育学の知見と経験を踏まえると、なし崩しに問題の焦点がズラされて、本質的な問題から目を逸らされているような気がしてならないのです。

【教育学でポン!?】2020年3月4日

感染者の増え方に対する理解を通じて「指数関数」の概念を身につけ、「ねずみ講」のデタラメを理解して詐欺に備えることは、小学生でもできるのではないかと思った一日。

コロナウイルス

公立小98%、中高99%休校 文科省、8府県399校は見送り(共同通信)

具体的な数字が出ましたので、まずはしっかり現実を把握しておきましょう。

新型コロナで演奏会が中止、先生は泣いて謝った。長引く影響、学生たちの不安とは(BuzzFeed)
泣き崩れる生徒…悲しむ余裕もない…休校教員が心境(日刊スポーツ)
厚労省・文科省「子ども同士を1メートル以上離して」に「学童を知らな過ぎ」など厳しい意見が殺到(ねとらぼ)
栃木県茂木町、休校を撤回 「健康面でも学校が最適」(朝日新聞DIGITAL)
広島市教委 新型コロナ休校で「教室で自習」児童4691人に(テレビ新広島 ※映像と音声が流れます)
新型コロナ・「友達少なくさみしい」 休校中の小学生を学校が受け入れ(テレビ静岡 ※映像と音声が流れます)
県内すべての市町が休校 野洲は学校預かり・給食も/滋賀(びわ湖放送 ※映像と音声が流れます)
〈新型コロナ〉臨時休校を受け…塾が教室を無料開放「何とか協力できるように」 香川・丸亀市(KSB瀬戸内海放送 ※映像と音声が流れます)
悩む人員配置…預かり児童数読めず 佐賀県内で休校開始(西日本新聞)
突然の“休校措置” 子どもたちの行き場は今(九州朝日放送 ※映像と音声が流れます)
〈新型コロナ〉「影響は4~5000万円…」臨時休校で給食業者も困惑 高松市(KSB瀬戸内海放送 ※映像と音声が流れます)
一斉休校で余ったパン、格安で販売 1時間で売り切れ、業者「夢のよう」 新型コロナ(毎日新聞)

前代未聞の事態を受けて各地域でどのようなことが具体的に起こっているか、様々な情報が流れています。できるだけ多面的に状況を把握したいと思います。

教育全般

教員の働き方改革で27中学の48部活を募集停止 福井県教育委員会、2020年度に(福井新聞)

確かに具体的な数字として出てくるのは珍しいので、記憶しておきたいと思います。目的と手段を取り違えないように気をつけながら、取組みを進めていっていただきたいと思います。

照英が小中学生の体力急落を危惧、体育現場の停滞感に「筋肉が泣いていますよ!」(週刊女性PRIME)

教育現場としては「体力」そのものの向上が課題となるのでしょうけれど、学問的な立場では「体力が言説として浮上してくる理由や背景」のほうがより重要なのです。

授業もテストもパソコンの時代に!?(ベネッセ教育情報サイト)

ちなみに私の講義では、既にテストをコンピュータで行なっています。できれば授業もバーチャルでできたらいいなと思っています。

【教育学でポン!?】2020年3月3日

今日は外せない用事があって渋谷に出ましたが、そこそこ賑やかでした。

コロナウイルス

一斉休校、科学的根拠は不明 専門家が批判(時事通信)

なるほど、科学的根拠は不明でしたか。ちなみに、学校に行ったほうが勉強ができるようになるかどうかについて、科学的根拠はありませんよね。経験的な根拠ならありますけれど。

子ども受け入れ、手探り 学童施設、突然の対応に苦慮 臨時休校(時事通信)
通常通り授業継続も…兵庫県で対応分かれる(日テレNEWS24 ※映像と音声が流れます)
臨時休校で「理解のある職場は多くはない」「保育士をなめるな」…緊急アンケートに寄せられた声(4)(スポーツ報知)
2日遅れの休校「ささやかな抵抗」 教育長のFBに反響(朝日新聞DIGITAL)
対面授業「中止」か「続行」か 自粛要請に割れる学習塾の対応 新型コロナ休校で(毎日新聞)
コロナ 「休校」で学校現場は(琉球朝日放送)
臨時休校による学校給食の休止と子どもへの影響どう対策する?(成田崇信)
給食用の食材を使って児童クラブで食事を提供(鹿児島県)(鹿児島讀賣テレビ ※映像と音声が流れます)
新型コロナ対策の休校で暇をもてあます子どもたちのために、全国の大学・研究機関が立ち上がる!(FINDERS)
「晴れ着にマスク」「保護者不参加」 県教委の指針受け”異例の卒業式” 「晴れ姿見せられず残念」(長野放送 ※映像と音声が流れます)
NHK 休校の児童生徒向けのコンテンツを特別編成(デイリースポーツ)

前代未聞で想像外の出来事が続きます。良いか悪いかの判断の前に、現実に何が起こっているのか、多面的にしっかり観察しておきたいところです。

教育全般

教育改革にひそむ「主体性」「平等主義」という名の落とし穴に気づこう オックスフォード大苅谷教授が鳴らす警鐘(GLOBE+)

盛りだくさんの内容です。苅谷先生の話は、データの裏付けがあるから、説得力があるんですよね。「近代」や「主体性」に対する洞察は、さすがなのです。どうしてこういう教育学専門家の意見が教育政策に取り入れられないのでしょう?