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【埼玉県北本市】学校給食歴史館は、想像以上に食品サンプルが豊富

学校給食歴史館」が、埼玉県学校給食会の敷地内にあります。その名の通り、学校給食の歴史を分かりやすく展示している博物館です。入場無料の上に、特製クリアファイルもいただいてきました。

食品サンプルで歴代の給食が再現されており、学校給食の変遷の様子がよく分かります。食品サンプルは壁一面に並んでおり、なかなか壮観です。

埼玉県の「学校給食調理コンクール」で優良作品に選ばれた献立も、食品サンプルとして展示されています。地元の食材を使ったり、伝統的な料理を再現したりと、どれも力作揃いです。

昭和の給食風景を記録した写真等も展示されています。

割烹着やエプロン姿の小学生が写っています。小学生の頃、割烹着や帽子が入った給食袋を家に忘れて冷や汗をかいたことなどを思い出しますね。

ほか、世界各国の給食を展示した「ワールドカップ給食」なんてコーナーもありました。

スウェーデンやチュニジアの給食については、普段は想像することすらありませんね。

また埼玉県は地産地消を進めていて、埼玉県の農産物やそれらを活用して開発した食材の展示も充実しておりました。

私は栄養学科の学生たちの教職課程科目も担当しているのですが、学習指導要領や食育基本法が言う「食育」について理論的に説明することはできても、実際の仕事に具体的にどう落とし込んでいくかについて話をするのは、とても難しいんですね。学校給食歴史館は、給食の歴史やコンクール受賞作品が目で見て分かるように工夫されていて、自分が関わる仕事に対する具体的なイメージを浮かべやすいので、栄養学科の学生にとっては様々な霊感が与えられる良い場ではないかなと思いました。

給食に関係ない人が行っても、懐かしい気持ちになれる場所だと思います。

北本駅からはちょっと離れているんですけれども、バス停からはすぐです。

【埼玉県越生町】高取城と越生神社で関東戦国史に思いを馳せる

埼玉県越生町の高取城跡へ行きました。

高取城は、越生駅からまっすぐ西の方に見える山の中にあります。山腹までは舗装された道路がありますが、最終的にただの山道になります。

舗装路が終わって山道に入るところ。花粉が凄いよ。

というか、往復2時間強程度の、親子で楽しめる手頃なハイキングコースとして人気のようです。道は岩が露出してゴツゴツしていますが、坂もきつくなく、歩きやすいですね。私は実習指導訪問の後に寄ったので、ビジネスシューズで登山でしたが。

途中でハイキングコースと分岐して、高取城へ。明らかに人工的に造成されたとおぼしき平坦な場所に出ます。写真を撮っている場所はたぶん第二曲輪で、本曲輪を見上げています。

本丸跡には、神社がありました。扁額がないので詳細は分かりませんが、麓にある越生神社の奥宮のようです。

本丸はそれほど広くなく、非常時用の後詰の城か、物見櫓として利用されていたようです。大きなスダジイの根元には小御岳や浅間神社の祠もあって、戦国の世が終わった後は信仰の場となっていたようですね。

山を下りると、麓に越生神社があります。御祭神はスサノヲですが、明治後期の神社合祀令のために様々な神社がここに集められています。たとえば稲荷の祠は4社、狐の石像は4体ありました。祠も狐も、越生村各地から集められたのでしょう。
いま考えれば神社合祀令は野蛮な政策なわけですが、まあ、自然村から行政村へと地方行財政制度の再編成を目指す権力機構としては避けて通れない課題ではあります。こういうところに近代化の爪痕が残るわけですね。

神社にあった説明看板によると、越生神社の下方に越生四郎左衛門の屋敷があったようです。この越生四郎左衛門、太平記によれば、なんと北畠顕家を討ち取った武将のようです。ものすごいヒーロー(あるいは北朝の憎き手先)です。
遺構は、太田道灌と長尾景春の戦いの時期のものと見る説があるのですね。燃える。確かに鉢形城(長尾景春本拠地)から鎌倉に通じるルートを考えると、越生は地政学的に極めて重要な位置にあります。ここを押さえているのと押さえていないのとでは、まるで戦況が変わってきます。太田道灌ゆかりの地として名高いのも、地政学的な観点から、よく分かります。

南北朝から戦国期の関東戦国史の全体像を思い描きつつ、お土産に梅酢を買って越生を後にするのでした。
(2018年2/27訪問)

【埼玉県越生町】越生梅林に行く途中、不思議な光景に出くわす

越生梅林(おごせばいりん)に行ってきました。
越生梅林は、関東三大梅林の呼び名も高い、梅の名所です。2/17~3/21まで梅まつりを開催しています。

早咲きの紅梅は見頃を迎えておりました。目にも鮮やかな紅色です。

が、主力の白梅はほとんど咲いていませんでした。早咲種は八分咲きほどでしたが、全体的にはまだ寂しいかな。

一昨年の3月に訪れたときは、古木の魁雪も満開で、実に見事でした。上の写真は一昨年に訪れたときのもの。このときは梅の香りも鮮烈でした。

ところで、越生梅林に行く途中、不思議な光景に出くわしました。こんな感じ。

円筒形ポストの大群。なんだこれ。

ポストの大群の脇には、トリケラトプスが首に紐をかけています。一部のB級スポットマニアの間では有名な神辺土建というところのようです。何も予備知識なしで通りかかると、驚きます。

そんなわけで、梅酢をお土産に買い、見頃になったらもう一度行ってみようかなと思いつつ、越生梅林を後にするのでした。
(2018年2/27訪問)

【埼玉県新座市】平林寺は、紅葉の名所の名に恥じない

妻の実家に行く用事があり、ついでに中間地点にある平林寺に寄ってきました。

紅葉、ジャストタイミングだったようです。

素晴らしく真っ赤。観光客が多すぎてバスが大渋滞でしたが。

仏殿。平林寺は臨済宗妙心寺派のお寺で、修行の場である本堂には観光客が入ることはできません。ここで御本尊の釈迦如来にお参り。

載渓堂の脇。

鐘楼の前。

「智恵伊豆」と呼ばれた松平信綱伊豆守の廟所を越えて、もみじ山。Eテレでやってる「知恵泉」という歴史番組がけっこう好きで、初代のころから見ていますが、ここが元ネタ。

載渓堂。

再びもみじ山。

総門前。平林寺が紅葉の名所と言われる理由がよくわかりました。
(2017年11/25訪問)

【埼玉県秩父市】秩父神社には学問の神様が祀られている

埼玉県秩父市に行ってきました。
駅を降りると、秩父の象徴、雄大な武甲山が目に飛び込んできます。凄い形をしている山です。

武甲山を背にして、昭和の臭いが残る味わい豊かな商店街を抜け、秩父神社へ。立派な社殿です。

社殿に施された彫刻は、横も後ろもカラフルで見事です。横には見て聞いて話すサル。

後ろ側には、つなぎの龍。

秩父神社の主祭神はオモヒカネということで、日本神話でも活躍している知恵の神様です。しっかり博士論文が書けるよう、お参りしてきました。

で、秩父市内を武甲山に向かって散歩していたら、石材屋さんにも見事な彫刻?が飾ってありました。

ネズミ6体とネコ5体ですね。ドラえもんはネズミが嫌いですが、いろいろな意味で大丈夫でしょうか?

そんなわけで、クルミ蕎麦を食し、満足して秩父を後にしたのでした。
(2017年9月28日訪問)