▼短大栄養科 7/15(土)
前回のおさらい
・生徒指導。体罰。いじめ。
職務
・学校教育法に、職務ごとに行うべきすべての仕事が包括的に規定されている。(小学校は第37条、中学校は第49条)
・職務には、「必置(置かなければならない)」のものと「任意設置(置くことができる)」のものと「原則必置(置かないことができる)」のものがある。
・「校務をつかさどる」ことと「校務を整理」すること(管理職の仕事)と、「教育・養護・栄養の指導及び管理をつかさどる」こと。
・つかさどるとは?
・整理とは?
・さらに校長は「所属職員を監督」する。
学校教育法第37条
小学校には、校長、教頭、教諭、養護教諭及び事務職員を置かなければならない。
2 小学校には、前項に規定するもののほか、副校長、主幹教諭、指導教諭、栄養教諭その他必要な職員を置くことができる。
3 第一項の規定にかかわらず、副校長を置くときその他特別の事情のあるときは教頭を、養護をつかさどる主幹教諭を置くときは養護教諭を、特別の事情のあるときは事務職員を、それぞれ置かないことができる。
4 校長は、校務をつかさどり、所属職員を監督する。
5 副校長は、校長を助け、命を受けて校務をつかさどる。
6 副校長は、校長に事故があるときはその職務を代理し、校長が欠けたときはその職務を行う。この場合において、副校長が二人以上あるときは、あらかじめ校長が定めた順序で、その職務を代理し、又は行う。
7 教頭は、校長(副校長を置く小学校にあつては、校長及び副校長)を助け、校務を整理し、及び必要に応じ児童の教育をつかさどる。
8 教頭は、校長(副校長を置く小学校にあつては、校長及び副校長)に事故があるときは校長の職務を代理し、校長(副校長を置く小学校にあつては、校長及び副校長)が欠けたときは校長の職務を行う。この場合において、教頭が二人以上あるときは、あらかじめ校長が定めた順序で、校長の職務を代理し、又は行う。
9 主幹教諭は、校長(副校長を置く小学校にあつては、校長及び副校長)及び教頭を助け、命を受けて校務の一部を整理し、並びに児童の教育をつかさどる。
10 指導教諭は、児童の教育をつかさどり、並びに教諭その他の職員に対して、教育指導の改善及び充実のために必要な指導及び助言を行う。
11 教諭は、児童の教育をつかさどる。
12 養護教諭は、児童の養護をつかさどる。
13 栄養教諭は、児童の栄養の指導及び管理をつかさどる。
校務分掌
*校務:学校運営に必要な一切の事務。
*分掌:分けて、掌る。役割を分担して、適切に仕事を把握して処理する。
・総務、教務、進路指導、生徒指導、保健、図書、環境管理、防災、情報、研修、教育実習担当、インターンシップ担当、道徳教育推進、特別支援教育推進、各種委員会、etc.
チームとしての学校
・「チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について(答申)」平成27年12月。
・教職員が、様々な専門性を持つ学校外の人材と協力しながら、学校運営に当たる体制。
←外国の教員は授業に関する業務が大半を占めているが、日本の教員は様々な仕事を行っており、勤務時間も長い。
←学校が複雑化・多様化した課題を解決し、子供に必要な資質・能力を育んでいくためには、学校のマネジメントを強化し、組織として教育活動に取り組む体制を創り上げるとともに、必要な指導体制を整備することが必要。
(1)専門性に基づくチーム体制の構築。
・心理や福祉に関する専門スタッフ。スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー。
・授業等において教員を支援する専門スタッフ。ICT、資格、外国語。
・部活動に関する専門スタッフ。
・特別支援教育に関する専門スタッフ。
(2)学校のマネジメント機能の強化。
・校長のリーダーシップの発揮。補佐体制の強化。
・管理職の養成と適材確保。主幹教諭制度の充実
(3)教職員一人一人が力を発揮できる環境の整備。
・人材育成の促進。
・業務環境の改善。
・教育委員会等による学校への支援の充実。
地域との連携
・「新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について」平成27年12月
(1)地域とともにある学校への転換。
(2)子供も大人も学び合い育ち合う教育体制の構築。
(3)学校を核とした地域作りの推進。
コミュニティ・スクール
・すべての公立学校がコミュニティ・スクールを目ざす。
*学校運営協議会:学校を応援し、地域の実情を踏まえた特色ある学校作りを進めていく役割。
・校長の定める学校運営の基本方針の証人、学校運営に関する意見、教職員の認容に関する意見。
復習
・職務や校務分掌を踏まえて、教師の仕事について具体的なイメージを持とう。
・チーム学校やコミュニティ・スクールなど、新しいシステムについて押さえておこう。
予習
・教員の仕事を、おさらいしておこう。