教職基礎論(栄養)ー10

▼短大栄養科 6/24(土)

前回のおさらい

・評価。指導要録。
・道徳の教科化。教育活動全体を通じた指導。要としての道徳科。

健やかな体(体育・健康)

・「健康で安全な生活」と「豊かなスポーツライフ」の実現。
(1)食育の推進
(2)体力の向上
(3)安全に関する指導
(4)心身の健康の保持増進

食育基本法(2005年制定)

食育基本法本文
・食育は、「生きる上での基本」「知育、徳育及び体育の基礎」であり、「心身の成長及び人格の形成に大きな影響を及ぼ」す。
・教育関係者の役割(第5条):「子どもの教育、保育等を行う者にあっては、教育、保育等における食育の重要性を十分自覚し、積極的に子どもの食育の推進に関する活動に取り組むこととなるよう、行われなければならない」
・教育関係者の責務(第11条):「あらゆる機会とあらゆる場所を利用して、積極的に食育を推進するよう努める」

学校給食法(2008年改正)

学校給食法本文
・食育の観点から学校給食の目標を改定。
→(1)家庭科・理科(2)(3)特別活動(4)理科(5)社会・キャリア教育(6)歴史地理(7)地理・政治経済
・第10条:栄養教諭による学校給食を活用した食に関する指導の推進。校長は、当該義務教育諸学校における食に関する「指導の全体的な計画」を作成する。

第3次食育推進基本計画(~2020年)

・農林水産省:第3次食育推進基本計画本文
・農林水産省:啓発リーフレット

体力の向上

・文部科学省:子供の体力向上のための取組ハンドブック。概要pdf取り組み事例一覧
・武道とダンスの必修化(2008年中学校学習指導要領改訂)

安全、健康に関する指導

学校保健安全法

学校保健安全法本文
・第5条:学校においては、児童生徒等及び職員の心身の健康の保持増進を図るため、児童生徒等及び職員の健康診断、環境衛生検査、児童生徒等に対する指導その他保健に関する事項について計画を策定し、これを実施しなければならない。
・第27条:学校においては、児童生徒等の安全の確保を図るため、当該学校の施設及び設備の安全点検、児童生徒等に対する通学を含めた学校生活その他の日常生活における安全に関する指導、職員の研修その他学校における安全に関する事項について計画を策定し、これを実施しなければならない。

学校安全の推進に関する計画

・文部科学省:学校安全の推進に関する計画本文
・安全教育:安全に関する知識、行動する力。
→主体的に行動する態度、時間の確保、避難訓練、情報社会への対応等
・安全指導:学校管理下の事故、不審者侵入、交通事故、自然災害。
→安全計画の策定、人的体制の整備、安全点検、研修の推進等。

心身の健康の保持増進

・文部科学省:生涯にわたる心身の健康の保持増進のための今後の健康に関する教育及びスポーツの振興の在り方について本文
・生涯にわたるスポーツライフ。部活動の位置づけ←学習指導要領上に初めて定義。
・現代の課題=薬物乱用、性の逸脱行動、肥満や生活習慣病の兆候、いじめや登校拒否、感染症の新たな課題等。
・要因=子どもたちの心の成長の糧となる生活体験や自然体験等が失われてきており、自己実現の喜びを実感しにくく、他者を思いやる温かい気持ちを持つことや、望ましい人間関係を築くことが難しくなっていることなど。

復習

・「健やかな体」について、具体的にどのような領域をカバーしているか、押さえておこう。
・特に「食育」の意義について、自分の言葉で説明できるようにしよう。

予習

・「総合的な学習の時間」や「特別活動」の内容について、イメージを持とう。

課題

・締切:7/8(土)
・形式:800字程度。
・内容:「第3次食育推進基本計画」のリーフレットを読んで、自分が栄養教諭または家庭科教諭になったときに、生徒にどのようなことを重点的に伝えたいか、考えよう。