「歴史散歩」カテゴリーアーカイブ

GoogleMAPタイムライン2017

Googleマップの機能に「タイムライン」というものがあります。出先のスマートフォンから勝手にGPS情報を取得して、何時何分何秒にどこにいたかが把握され、記録されているのです。個人的な行動がこんなにもGoogleに掌握されているとは、つい最近まで知りませんでした。
というわけで、今年一年の私の行動が分かってしまうGoogleマップのタイムライン表示。

こちらが全国版。赤色の丸が、一定時間滞在した場所を表しています。行動範囲は、東は福島県いわき、西は岡山市、北は福島県須賀川市、南は静岡県浜松市となっておりました。関東を中心に、東北本線と常磐線、東海道線沿いに赤丸がついておりますね。今年は結婚したせいか、一人で遠出することがなくなった感じです。来年はもうちょっと広範囲に出かけていってもいいかなあ。

こちらが関東近郊。山手線と常磐線沿いに赤丸がつき、東京家政大学中心に密度が上がっています。世田谷・足立・江戸川・江東・葛飾には足跡がなく、特に京成線方面にはまるで足が向かなかった模様です。なるほど。

しかしまあ、こんなテクノロジーの進化のせいで、どこにどれくらい滞在していたかが丸わかりになってしまう御時世、悪いことをしたらすぐに発覚してしまいます。この地図上では、人に見せても恥ずかしくないところにしか行っていない…はず…。まあ、タイムラインは後から編集できるんですけどね。

ともかく、知らないうちにGoogleマップの機能はどんどん凄くなっているようです。単に自社Googleカーで情報を収集するだけでなく、個々のGoogleマップ使用者から知らず知らずのうちに情報を吸い取ったり、あるいはローカルガイドから自発的に人文地理的情報を提供させたりして、さらに集積した情報をビッグデータとして活用し、すごい勢いで現在も進化中のようです。このテクノロジーの発達によって、人文地理的な感覚は大きく変化しそうです。まあ、出先で感じのいい喫茶店を見つけたい時など、とても便利なのは間違いないのですが。人類史上、正確な地図というテクノロジーの進化によって人間の自然地理・人文地理的感覚に留まらず、世界全体に対する見方が極めて大きな変化を蒙ったことを踏まえると(たとえば『海図の世界史』という本は面白かった)、このテクノロジーの発展によって人間の地理的感覚および世界観がどう変化するかについては学問的関心を持って観察したほうがいい気がしています。個人的にはGoogleマップの機能の一つである「マイマップ」という概念が重要な気はします。既に地理分野では研究が蓄積されているのかな?

【東京都目黒区】目黒不動尊と大圓寺

目黒不動尊と大圓寺に行ってきました。

目黒不動尊は、正式名は瀧泉寺。東急目黒線の不動前駅から歩いて10分弱です。なかなか立派な仁王門に見えますが、コンクリート製なのがちょっと残念。

大本堂も鉄筋コンクリート製ではあるけれど、立派な面構え。階段を上って回廊を裏に回ると、四天王に囲まれた大日如来像があり、そこを抜けるとJR目黒駅方面の道に出ます。

瀧泉寺という名前の由来となった瀧と泉の中に立つ、水かけ不動明王。法善寺の水掛不動のように苔むしてはいませんけれども。西郷隆盛は実際にこの滝に打たれたようですが、我々凡人はこの不動明王さまに身代わりに水に打たれてもらいます。年末年始は込むんだろうけど、クリスマスは待ち時間なしで水をかけられました。

家光の行方不明になった鷹が留まったという松。ここから女坂を上がると、黒光りする役行者の像があります。なかなかエンターテインメントが凝縮された空間となっています。

仁王門の脇には、恵比寿神社。コンパクトですが、清潔感のある爽やかなスポットです。

サツマイモ栽培で有名な青木昆陽の墓。墓石には甘藷先生と刻まれています。

目黒不動からJR目黒駅の方に歩いて行くと、行人坂の入り口の紅葉が見所に。もう歳の暮れというのに紅葉の盛りとは、日当たりが良かったんですかね。

行人坂の途中には天台宗の寺院、大圓寺があります。行人坂という名前は、大圓寺から目黒不動尊まで修験者が修行に通った道ということに由来するようです。

境内左手にはびっしりと五百羅漢像があります。江戸三大大火の一つ、大圓寺出火の行人坂大火による一万数千人の犠牲者供養のために作られたようです。

大火でとろけてしまったお地蔵さん、「とろけ地蔵」は、名前に違わず、容赦なくとろけていました。
大圓寺は、目黒不動尊に比べたら知名度はないかもしれませんが、他に類例がないユニークなお寺です。JR目黒から大圓寺→行人坂→目黒雅叙園→目黒不動尊は、なかなか趣のある散歩道になると思います。
(2017年12/25訪問)

【東京都大田区】洗足池、勝海舟夫妻のお墓は改修終了

洗足池(せんぞくいけ)に散歩に行ってきました。東急池上線の洗足池駅から、横断歩道を渡ってすぐ洗足池です。

いい天気でぽかぽかしているからなのか、木の杭の上に、もれなく鴨が佇んで日向ぼっこしているのがおかしいです。

全ての木の杭の上に鴨が座っています。誰も飛びません。

もれなく座っています…

池の西側には、千束八幡神社が鎮座しています。頼朝が名馬池月を得た、ゆかりの神社のようです。

源頼朝が佐々木高綱に与え、義仲追討の宇治川の戦いで先陣を切った時に跨がっていたのが、池月。摺墨のライバルです。

2012年に訪問した時には、池月の立派な絵馬も飾ってありました。

池の北側には弁天様。

西側には勝海舟夫妻の墓や、西郷隆盛の句碑があります。2017年現在は改修工事中で入ることができません2018年に改修工事が終わりました。勝海舟は洗足池の畔に別邸を建て、遺言でここに墓を建てたようです。この写真は2012年に訪問した時のもの。

池の南東にある妙福寺は、日蓮聖人ゆかりのお寺です。終焉の地である池上本門寺にたどり着く前に、ここで休憩したようです。洗足池の名前は、ここで日蓮が足を洗ったことに由来するとか。

袈裟掛けの松。三代目。この脇の出入り口を抜けると洗足池図書館のテラスに出るので、少し不思議な感じがします。散歩するにはとてもいいところです。
(2017年12/25訪問)

【埼玉県新座市】平林寺は、紅葉の名所の名に恥じない

妻の実家に行く用事があり、ついでに中間地点にある平林寺に寄ってきました。

紅葉、ジャストタイミングだったようです。

素晴らしく真っ赤。観光客が多すぎてバスが大渋滞でしたが。

仏殿。平林寺は臨済宗妙心寺派のお寺で、修行の場である本堂には観光客が入ることはできません。ここで御本尊の釈迦如来にお参り。

載渓堂の脇。

鐘楼の前。

「智恵伊豆」と呼ばれた松平信綱伊豆守の廟所を越えて、もみじ山。Eテレでやってる「知恵泉」という歴史番組がけっこう好きで、初代のころから見ていますが、ここが元ネタ。

載渓堂。

再びもみじ山。

総門前。平林寺が紅葉の名所と言われる理由がよくわかりました。
(2017年11/25訪問)

【東京都新宿区】秋の新宿御苑は紅葉が綺麗

新宿御苑に行ってきました。木曜日は新宿を通過する用事があるので、ちょっとだけ寄り道です。

なかなかいい感じに紅葉してました。

祝日のためか、普段よりもかなり大賑わいでした。一番人気だったのは、燃えるようなバーミリオンに輝く楓の木。写真撮影の人だかりが絶えません。

池の畔のガランスの配置がいい按配。

緑とのコントラストも綺麗です。

全開までもう一息というところかな。

新宿という土地柄か、外国の方もたくさん入園していました。

黄色は全開。とてもいい感じ。

そんなわけで、夕暮れ迫る新宿御苑(16:30閉園)を後にして、6限の授業に向かうのでした。
(2017年11/23訪問)