【東京都目黒区】目黒不動尊と大圓寺

目黒不動尊と大圓寺に行ってきました。

目黒不動尊は、正式名は瀧泉寺。東急目黒線の不動前駅から歩いて10分弱です。なかなか立派な仁王門に見えますが、コンクリート製なのがちょっと残念。

大本堂も鉄筋コンクリート製ではあるけれど、立派な面構え。階段を上って回廊を裏に回ると、四天王に囲まれた大日如来像があり、そこを抜けるとJR目黒駅方面の道に出ます。

瀧泉寺という名前の由来となった瀧と泉の中に立つ、水かけ不動明王。法善寺の水掛不動のように苔むしてはいませんけれども。西郷隆盛は実際にこの滝に打たれたようですが、我々凡人はこの不動明王さまに身代わりに水に打たれてもらいます。年末年始は込むんだろうけど、クリスマスは待ち時間なしで水をかけられました。

家光の行方不明になった鷹が留まったという松。ここから女坂を上がると、黒光りする役行者の像があります。なかなかエンターテインメントが凝縮された空間となっています。

仁王門の脇には、恵比寿神社。コンパクトですが、清潔感のある爽やかなスポットです。

サツマイモ栽培で有名な青木昆陽の墓。墓石には甘藷先生と刻まれています。

目黒不動からJR目黒駅の方に歩いて行くと、行人坂の入り口の紅葉が見所に。もう歳の暮れというのに紅葉の盛りとは、日当たりが良かったんですかね。

行人坂の途中には天台宗の寺院、大圓寺があります。行人坂という名前は、大圓寺から目黒不動尊まで修験者が修行に通った道ということに由来するようです。

境内左手にはびっしりと五百羅漢像があります。江戸三大大火の一つ、大圓寺出火の行人坂大火による一万数千人の犠牲者供養のために作られたようです。

大火でとろけてしまったお地蔵さん、「とろけ地蔵」は、名前に違わず、容赦なくとろけていました。
大圓寺は、目黒不動尊に比べたら知名度はないかもしれませんが、他に類例がないユニークなお寺です。JR目黒から大圓寺→行人坂→目黒雅叙園→目黒不動尊は、なかなか趣のある散歩道になると思います。
(2017年12/25訪問)