「日々随想」カテゴリーアーカイブ

【教育学でポン!?】2023年7月3日

微妙な天気予報だったのでいちおう傘を持っていきましたが、一度も開きませんでした。
【本日の歩数】9166歩■非常勤講師。

働き方改革

■部活で教員“過労死”誰の責任?市は「自由裁量だ」と反論 専門家「基本的には労働」学習指導要領に明記なし(TBSテレビ)
■「主人の死を美談で終わらせたくない」妻が妊娠6か月…長時間労働で過労死した40代教員 土日も部活動に市側は“自由裁量”と反論(チューリップテレビ)
法的にはともかく、学習指導要領には「持続可能」な形で部活動を運営すべきと書かれていて、こんなことでは明らかに持続不可能なので、学習指導要領違反であることは間違いないでしょう。

■地域クラブが中総体に初参戦 部活の地域移行で 県大会進出枠の変更、競技の継続可能に…影響さまざま(神戸新聞NEXT)
少しずつ現実が変わりつつあることが分かる記事でした。

ICT

■専門家が指摘「学校のSNS炎上」でやってはいけない対応とやるべき準備とは 翌年の入学者数が3分の1に落ち込んだ例も(education×ICT)
教育の本質とは関係のないことではありますが、組織のマネジメント・危機管理として丁寧に仕事をする必要はあるのでしょう。

学校

■“学校を休むこと”に対する意識が変化?愛知県で「ラーケーションの日」導入や「皆勤賞」廃止の町も…経緯を担当者に聞いた(FNNプライムオンライン)
専門的には、教育基本法第10条を引き合いにしているところは引っかかります。そういう意味で使っていいのでしょうか?

■eスポーツを活用した教育普及 学校で講演 ゲーム開発やデザイナーなどの人材育成を目的 立正大淞南高校 島根県松江市(日本海テレビ)
根付くかどうか、取り組みは始まったばかりです。

■中学の制服代に1万6000円の差 共通化提案も「伝統」が壁?(毎日新聞)
たかだか数十年しか経過していない「たまたま決まったもの」を「伝統」と呼ぶ積極的な理由はない気がします。

■森山良子さん&松井五郎さんによる校歌も話題の臼田小、統合への道のり 増える学校統合「反対の声や課題」どう向き合う(education×ICT)
統合に向けては、「目的」を明確にした丁寧な対話が必要なことがよくわかる記事でした。

■鈴鹿の3小統廃合案に意見 反対する保護者ら、市計画は「一方的」 三重(伊勢新聞)
丁寧な対話を積み重ねていくしかありません。

教育全般(国内)

■子どもの居場所がない!大阪・橋下改革で市民交流センター閉鎖…民間団体頼みの実態は(Yahoo!JAPANニュース)
一般論として、地域共同体が最初から崩壊していて意図的にコミュニティを立ち上げなければいけない地域では、民力活用にも限界があって、行政が果たすべき役割と責任は大きいと思うのですが。

教育全般(海外)

■米ハーバード大「コネ入学、白人多い」 人権団体が調査申し立て(毎日新聞)
数年前の大規模裏口入学事件も想起されるところです。

【教育学でポン!?】2023年7月2日

晴れましたが外に出ず、読書が進みました。
【本日の歩数】5053歩■引きこもり。

働き方改革

■「教員主体の大規模な大会は難しい」小体連大会の中止や見直し広がる 割れる賛否(山陰中央新報)
■中学体育大会、地域クラブ困惑も 出場初年度、競技で異なる参加要件 青森県内(東奥日報)
■中学部活動の地域移行 鎌倉・陸上で新たな受け皿〈鎌倉市〉(タウンニュース)
曲がり角に差し掛かっているのは間違いなさそうですが、曲がれるか。

■元超エリート企業の教員が激白「危なそうな臨時教員でも受け入れざるをえない」 人気自治体も欠員埋まらず、育休中も勤務打診(education×ICT)
現状認識はリアルでしたが、示された処方箋は規制緩和による民力活用でした。

■現場を支える「脂の乗った」ミドルリーダーたちが疲弊、離職する学校の深刻 五木田洋平「ポリシーメイキング」を勧める理由(education×ICT)
「エビデンス重視の教育」に欠けているものを教えてくれる記事です。

校則

■髪型、下着の色…「ブラック校則」いつ生まれた? 生徒主導で“禁止の理由”を調査したら意外な結果が(All About)
■校則作りで性格も変わった!? 高校生が取り組む「ルールメイキング」……ツーブロックは“奇抜”なのか、生徒主導で徹底議論(日テレNEWS)
生徒も先生も率直に気持ちを表現していて、具体的な活動がよくわかる記事でした。

学校

■クラスの5人に1人、繊細なHSCにとって居心地よい教室をつくる教員の特徴 大事なのは「謝る誠実な姿」、NGワードにも注意(education×ICT)
いわゆる「学級経営」の基本にかかわる記事でした。

■小学校の敷地に本格アスレチック施設が 土日祝日や夏休みに営業 札幌(HTB北海道ニュース)
学校の敷地内にあって営利活動をするのはどういう仕組みなのかと思ったら、私立学校でした。

幼児教育

■モンテッソーリ教育が、もともと子どもが持つ「自ら育つ力」を引き出す深い訳 大人は自己教育力を発揮できる「環境」を整えて(education×ICT)
基本をしっかり押さえた記事になっています。

教育全般(国内)

■子どもの自殺が過去最多、「24hチャット相談」の現場から見る課題と必要な対策 大空幸星「1人1台端末の活用、文科省が主導を」(education×ICT)
新自由主義によって社会の絆が分断されてしまって、こういうふうに新たなネットワークを築く取り組みが必要になっています。

【教育学でポン!?】2023年7月1日

雨だったので外に出ず、久しぶりに読書が進みました。
【本日の歩数】2687歩■引きこもり。

ICT

■GIGAスクール3年目、文科省・武藤久慶が語る「1人1台端末を使い倒す」重要性 地域・学校で顕著な差、基本操作に難ある子も(education×ICT)
課題は山積みではありますが、この3年で飛躍的に前進したのは間違いないと思います。

■「さる先生」こと坂本良晶先生実践、教育4大アプリで授業はこんなにも変わる Padlet、Kahoot!、Canva、Flipをお薦めする理由(education×ICT)
いま欲しいことが書いてある記事でした。ありがとうございます。

■小中高生向けコンクールで広がる「生成AI禁止」見抜くのは困難?(朝日新聞DIGITAL)
見抜くのは困難というか、無理でしょう。

いじめ

■旭川市で「いじめ防止対策推進条例」施行 市長がいじめを行った児童生徒の保護者に”出席停止”を命じることが可能に(北海道ニュースUHB)
どれだけルールを整備しても、期待通りに機能するかどうかは運用する「人」にかかっています。

校則

■下校時間は“男女別”やコートは許可が必要等…『驚きの校則』はまだあった 見直しや試験的に廃止する学校も(東海テレビ)
法的には憲法が保障する市民権をどうして校則が制限できるのかという問題ですが、教育学的には「それで教育効果が挙がるのか」という問題になります。挙がらないと思います。

学校

■「学校の給食時間が短い」の声多数! じゃあ何分必要? 大学職員が検証してみた(大人んサー)
具体的で、役に立ちそうな記事でした。

■「子供が終わるまで一緒に座って宿題を見るなんてムリ!」虻川美穂子の本音が爆発(フジテレビュー)
「なんのためにやっているのか」という目的が明確ならいいのですが、単に「やることが目的」になっているとおかしいことになります。

教育全般(国内)

■高校生による食育レストラン プレイベントで子供たちに食事提供【佐賀県】(SAGA TV)
子どもにも高校生にも地域にも「三方ヨシ」の取組みになるといいですね。

教育全般(海外)

■勉強は1日16~20時間、書店員がやたらと親切な“闇学習塾”も出現 「一発で人生を変えられる唯一のチャンス」中国の大学受験戦争(ABEMA TIMES)
科挙と官僚主義の伝統は、なかなか変わりそうにありません。

【教育学でポン!?】2023年6月30日

いろいろあった一年の半分が終わりました。
【本日の歩数】7268歩■自宅と学校を往復。

働き方改革

■「博打が過ぎる」島根県・丸山知事が国の学習指導要領に苦言「センター試験が解けなくたって県知事はできる」(BSS山陰放送)
働き方改革を前進させる決意表明は心強い一方で、学習指導要領の本質を捉え損ねているところは専門家として気になります。「内容」が問題というよりは、法的拘束力で現場を縛るという「形式」が問題だと認識すべきところです。周りに助言してあげる人はいないのでしょうか。

■4年ぶりに減少に転じた地方教育費から透けてみえるのは自治体の〝怠慢〟なのか?(Yahoo!JAPANニュース)
ですよね。

■教員が足りないというのはウソ ある特定の「書類仕事」が現場を忙殺させている(AERA dot.)
現象的には御指摘通りですが、本質的には、現場を信用しない政治家と官僚の責任です。

■部活動の地域移行推進に向けた協議会【徳島】(JRT四国放送)
始まったばかり。

不登校

■「学校へ行きたくない私から、君へ」不登校生動画選手権 7/1から応募期間(TBSテレビ)
社会と繋がる窓口になれば。

幼児教育

■「保育士が足りない」現場の声…なぜ?少子化対策どうなる?札幌では新たな取り組みも(Sitakke)
そうなんですよね。

教育全般(国内)

■世帯年収による差が2.6倍、学力格差にもつながる「子どもの体験格差」とは 支援を「ぜいたく」だと感じる人に足りないもの(education×ICT)
理論的には、この記事の言う「体験」という概念がブルデューの言う「文化資本」とどう違うかがポイントになります。

教育全般(海外)

■フランスで一番“高い”小学校でおこなわれていること|筆記の授業では踊り、歌の授業では「シューマン波」(COURRiER JAPON)
私教育の延長としては喜ぶ人がいてもいいものの、フランスの「公教育」の理念からすればどうなんでしょう。

■オランダ語がデフォルトに? 英語力世界トップのオランダが、大学での「英語での授業」を減らそうとしているわけ(COURRiER JAPON)
ナショナリズムとグローバル化の間の葛藤です。

■米大学入試の人種優遇「違憲」 バイデン大統領「強く反対」(テレ朝news)
いわゆる形式的自由と実質的自由の葛藤であり、自由権と社会権の葛藤です。アメリカの伝統では前者を重んじる傾向にあり、特に裁判所にはそういう傾向がありますが、さてどうなるか。

【教育学でポン!?】2023年6月29日

卒業生が張り切っている様子を見て、私も頑張ろうと思いました。
【本日の歩数】9483歩■自宅と学校を往復。

働き方改革

■教員の働き方改革「直ちに取り組む施策」に期待するのは、現場丸投げにならないことだ(Yahoo!JAPANニュース)
ですよね。

ICT

■茨城県教委 生成AI、7月に指針 「夏休み前に」(茨城新聞クロスアイ)
指針を作った後は、一年ごとに見直さないと、すぐに現実に追い抜かされて、ブラック規定になります。

校則

■県立高校が期間限定で「校則廃止」 狙いは“ルールの意味を考える事” 生徒たちが気づく自由と個性のあり方【岐阜発】(東海テレビ)
校則の廃止そのものが目的というより、みんなでルールを作って守るという市民性の育成が前面に出ている取組みのようでした。

学校

■大阪の私立高校完全無償化案、兵庫の私立高から批判 大阪の生徒分、学校が一部負担「兵庫の生徒に不公平」(神戸新聞NEXT)
対立点が具体的に明確になりつつあります。成り行きを見守りましょう。

■県内初の「公立夜間中学」7月5日に校名決定へ 来年4月開校予定 福島(TUFテレビユー福島)
教育機会確保法の精神が各地で具体的な形になりつつあります。

高等教育

■「大学院進学」の減少が止まらないこれだけの理由 進学希望は多い一方アカハラや学費等の悩みも(東洋経済ONLINE)
大学院に関わる問題が、まずは網羅的に示されている記事です。今後深掘りしていくようです。

幼児教育

■自分で決めて自由に過ごす、子どもの自主性を育む「小俣幼児生活団」とは(TBS TOPICS)
楽しそうです。ユニークな保育園・幼稚園は、けっこういろんなところにあります。

■保育科3年長期履修可能に、中京院大短大部オンデマンド併用 仕事や部活と両立可能、人材掘り起こし(岐阜新聞Web)
短大の生き残り策として社会人需要を取り込むのは良いアイデアのように思いました。

教育全般(国内)

■小倉大臣 学童クラブ視察「おじさんたち頑張る」待機児童解消のため取り組み強化へ(ABEMA TIMES)
有言実行でお願いします。

■保育園が突然“閉園”保護者への通達はメールで3日前に… 三重・津市(日テレNEWS)
具体的な背景はよく分かりません。続報を待ちましょう。

教育全般(海外)

■中国の「荒れる14歳」~続発する中学校生徒による校内殺人、背景は年々加熱する受験プレッシャーか(現代ビジネス)
暗澹たる気分に陥る記事でした。