鵜殿篤 のすべての投稿

【教育学でポン!?】2025年5月22日

渋谷区立松濤美術館で開催されている「妃たちのオーダーメイド セーヴル フランス宮廷の磁器 マダム・ポンパドゥール、マリー=アントワネット、マリー=ルイーズの愛した名窯」を観てきました。
【本日の歩数】13147歩■渋谷をうろうろ。

ICT

■教員に「生成AIのススメ」――鹿児島市教委「単純作業を効率化し、子どもと向き合う時間増やして」 実践26例を紹介(南日本新聞)
市の教育委員会が率先して旗を振ってくれると、現場はやりやすいかもしれません。

■推薦入試と生成AI AIが志望理由書を書ける時代に大学はどう動くのか #エキスパートトピ(Yahoo!JAPANニュース)
浅い記事でした。

■AI革命で保育士の仕事はなくなる?生き残る理由と未来の姿を解説(Yahoo!JAPANニュース)
一般的にはそう思われていますが、AIの影響は別のルートから及ぶだろうと思います。

インクルーシブ教育

■「居場所を作ってあげることが大事」開成の元校長が語った“面白いことに後年、社会で活躍する”生徒とは(書評)(BookBang)
書評サイトの記事なのに、書評になっておらず、自分語りに終始しているけれども、まあ、それでいいのだろう。

不登校

■「不登校の経験は私の強み」高校生が学校に行けない生徒の居場所作りに挑戦#令和の子(高校生新聞)
親や先生以外の多様な大人と関わる機会を持てると、子どもの視野は自然と広がっていきます。

■“不登校”“ひきこもり”気軽に相談を 高知の支援団体がタッグ【高知】(高知さんさんテレビ)
■「不登校、引きこもりなど切れ目のない支援を」福祉・教育・医療などさまざまな機関が連携へ【高知】(テレビ高知)
各種支援団体の横の連携はこれからますます重要になります。

学校間接続

■国による私立高校「無償化」で高校選びはどう変わる? なぜ都内私立高校への人気集中が予想されるのか?(DIAMOND教育Labo)
受験産業らしく、日本の教育全体(特に内容)に関わる話にはまったく関心を持たず、ただただ状況に合わせた合理的な判断の指針を示した記事ですが、こういうふうに各人が合理的な判断を積み重ねることで状況全体は破綻するのです。

学校

■小学校の総合学習で情報領域新設 次期指導要領へ改定作業(共同通信)
現在の学習指導要領の「教科等横断的」な情報活用能力の育成が中途半端で、このままではいけないことが間違いないとしても、この改定方針では総合的な学習の時間の意義づけはますます不明瞭になりますかね。情報を「教科」にできない理由は何か。

■小中学校の水泳授業が変わる 校外の屋内温水プールで外部インストラクター指導も 背景に「学校プール老朽化」「教職員の負担」「猛暑・熱中症対策で中止相次ぐ」 米子市4校でモデル事業開始へ(山陰放送)
どんどんアウトソーシングが進みます。プールだけでは終わらないでしょう。

教育全般(国内)

■河合塾ベテラン講師が異例ストライキ、賃上げ求める15分…生徒たちも共感「もっと労働者が発信したほうがいい」(弁護士ドットコムニュース)
■「河合塾」講師がストライキ 賃上げなどを求めて(テレ朝news)
「労働者の権利」なので、必要と判断したならやるべきでしょう。ちなみに公立学校の教員に対しては、地方公務員法によってストライキは禁止されています。

■香美市議会が教育長人事案に不同意 教育長不在が継続へ(NHK高知NEWS WEB)
■教育長任命案またも不同意 1年空席の異常事態終わらず 高知・香美(毎日新聞)
■教育長不在続く…臨時議会で人事案再提出も“不同意” 「どんな人を出してきても否決されるのではないか」【高知県・香美市】(テレビ高知)
市長が「どうして前教育長の続投がダメなのか」を明確にする方が先でしょうか。

【教育学でポン!?】2025年5月21日

すみだ北斎美術館で「北斎×プロデューサーズ 蔦屋重三郎から現代まで」を観てきました。
【本日の歩数】12346歩■本所をうろうろ。

ICT

■好きなことを学びに!eスポーツで進路の選択肢を広げる高校生たち―――「EDIX東京2025」レポート⑨(こどもとIT)
ゲームが学びに繋がるのは良いとして、それを「学校」として制度化する意味がどういうところにあるかですかね。

■紙の教科書の方が学習効果は高いのか――デジタル教科書を巡る疑問と誤解に答える(2)(教育とICT Online)
「青と赤では青の方が青い」というエビデンスにどんな意味があるんですかね。

■誤字脱字だらけのパワポ、AIの講評… 学生には禁じるのに、教授はAIで教材を作るなんておかしくないですか?(COURRiER JAPON)
学生の気持ちは分かる。ちなみに私は授業中に堂々とAIを使っております。

不登校

■秩父・太田に不登校の子どもを支える「みんなの学び舎るぴなす」(秩父経済新聞)
教育支援センター勤務経験のある元教員の方が始めた活動でした。

学校間接続

■「どうして世の中では学歴が必要なのか」。大学進学から考える社会の構造と本質(DIAMOND online)
まあ、歴史的に極めて短い時間にしか妥当しない、視野が狭い話でした。

学校

■高校無償化「理念だけでは結果は伴わない」、私立受験機会の拡大が学力格差を広げる訳 義務教育段階での勉強放棄が増える可能性も(education×ICT)
「空想的新自由主義」というラベリングは、筋金入りの新自由主義的環境を経験してきた人ならではの鋭いツッコミですね。

■PTA自動入会 「だまし討ちみたい…」 役員が感じた違和感とは【PTA連絡簿 会長になった記者リポート 改革編②】(熊本日日新聞)
まあ、個人の思いと力だけではなかなか組織は変わりませんよね。

■「給食の質と量を下げない」は実現できる?自治体で格差も…物価高騰で苦しむ学校現場と国の無償化政策の実態(CBCテレビ)
千葉工大の福嶋先生がコメントしていました。

■部活動の現場でできる熱中症予防を紹介 日本高野連のホームページで(朝日新聞)
■体育館で体育の授業中…岐阜で小学6年の男子児童が“熱中症”か 頭痛や吐き気を訴え搬送 愛知では80代男性が死亡(東海テレビ)
警戒レベルを上げていきましょう。

教育全般(国内)

■Amazon、子供の教育に関する調査を実施――保護者の半数以上が「思考力」と「コミュ力」を重視(こどもとIT)
母集団がものすごく偏っていることには注意しておきましょう。

【メモ】風景の発見と国民統合の土壌

 永青文庫で開催された「くまもとの絶景―知られざる日本最長画巻「領内名勝図巻」―」(2025年4/26~6/22)を観た。「領内名勝図巻」は保存状態がいいのか修復されたのか、色味も抜群ですこぶる見応えがあった。図巻の成立は寛政5年(西暦1793年)で、肥後熊本第八代藩主・細川斉茲(1759~1835)の発注による。この寛政5年は、ちょうど松平定信が老中を退くタイミングに当たる。
 この図巻が興味深いのは、「風景を描く」という在り様において、自然そのものを主題にするという、近世初期までには見当たらない新しい視点を提供してくれるところだ。室町から江戸初期にも風景画のように見える作品もなくはないが、広く見られるのは雪舟様式の山水画であり、題材となるのは中国南部の山深い仙境や瀟湘八景、あるいは瀟湘八景に範をとった近江八景、もしくは歌枕にゆかりのある吉野の桜や龍田の紅葉、八橋といったところで、富士山ですら積極的に画材に選ばれることはほとんどなかった。つまり、題材に選ばれるのは漢詩や和歌に詠まれて文学的な意味を持つ場所であり、視覚的に美しい固有の風景そのものはインスピレーションの源となっていない。またあるいは、狩野派の四季図や長谷川等伯の松林図屏風など美しい自然を描く作品はあるが、抽象化・一般化・象徴化された自然を屋内環境で再現・経験することに重きを置いており、どこか実際にある固有の風景を写し取ろうという関心は読み取れない。一方、「領内名勝図巻」に描かれている風景は、肥後領内の名所ではあっても、まったく伝統的な歌枕ではない。肥後の殿様が領内を巡検して実際に見て感動した固有の「風景」そのものが画材となっている。また図巻には、滝の高さや大きさなど各所に説明のための文字が書きこまれているが、禅画のような賛が入ることもなく、人文地理的ではなく素朴な自然地理的な関心が先に立っている。室町期までには見られない、極めて新しい感性のように思う。
 また興味深いのは、細川斉茲が江戸参勤交代の折に司馬江漢の絵や地球儀を手に入れているという事実だ。司馬江漢は江戸期蘭画の代表者として知られておいる。府中市美術館で開催(2025年3/15~5/11)された「司馬江漢と亜欧堂田善 かっこいい油絵」も観に行ったが、展示されていた風景画は室町期までの伝統的な日本画とは決定的に異質だった。もちろん使用する絵の具にしろ、遠近法やグラデーションのような技法にしろ、あらゆるところが異質なのだが、そもそも何を書くかという画材の選択から異なっている。印象的なのは、江の島を題材としたたくさんの風景画だ。司馬江漢はよほど江の島を気に入っていたのか、様々な角度から何枚もの江の島の絵を描いている。ちなみに室町期までには江の島を弁財天信仰の対象として描いた「江島縁起絵巻」のようなものはあるにせよ、信仰を度外視して自然の風景そのものに関心を注いだのは司馬江漢からだろう。室町期までの例外として雪舟の描いた「天橋立図」が思い浮かぶが、それは実在の風景を元にしたとはいえ、仏教的象徴を帯びて理想化された空間として構成されており、現地の地誌的特性にはあまり重きが置かれていないように思える。司馬江漢の江の島に対する関心は、細川斉茲が肥後領内の風景に注ぐ関心と立場や手法は異なるものの、いずれも信仰や伝統的典拠に依存せず、実際に見た固有の風景を視覚的主題とするという点で、先駆的な風土意識を共有していたように思える。細川斉茲が司馬江漢を贔屓にしたのには必然的な理由があったように思える。
 そして細川斉茲はこの図巻を、江戸参勤交代時に同じ趣味を持つ水戸や紀州の藩主に見せる意図があったという。寛政期には肥後の殿様と同じく風景に関心を注ぐ上流階級が江戸に形成されつつあったらしいが、この細川の行為は結果として自領の風景を「国家的に共有可能な風景」として提示する意味を持った。
 一方、葛飾北斎「富嶽三十六景」は天保2年(1831年)頃、「東海道五十三次」は天保4年(1833年)頃ブームになっている。これ以前に「風景」を主題とした浮世絵は見当たらない。ちなみに旅行ガイドのような名所図会は宝暦年間前後から登場するが、定型化するのは天明〜寛政年間で、これは細川斉茲や司馬江漢の活動時期と一致する。自然風景への関心が藩主レベルの上流階級や日本蘭画の作家に発生してから40年後に一般庶民レベルに広がったことになるが、タイムラグを置いて連続した現象と見るか、あるいは独立した事象とみるところか。化政文化期における商業出版の隆盛とも関わってきそうなテーマではあるが、いちおうタイムラグがあったことだけは気に留めておく。

 さて、近代に入って、「風景」を特別のテーマとして扱ったのは、もちろん志賀重昴『日本風景論』(1894年)だ。本書は「風景」を個人的な経験として特権化する近代的なまなざしに特徴があると同時に、世界における「日本」の個性をも前面に打ち出していることが重要だ。近世までにもある風景を文学的な象徴として共有する基盤はあったが、それを国家のアイデンティティと明示的に結びつける視点は、志賀以前には体系化されていなかった。確かに日本には中国や朝鮮とは異なる政権があることは自覚されていたものの、その特徴については中国や朝鮮と異なる「ナショナリティ」に基づく違いではなく、あたかも中国古代の斉や楚や秦や韓といった国々が「君主の徳」によって異なっていたのと同じような違いとして理解されていた。人々の風俗や生活習慣の違いに関心が持たれていなかったわけではないが、それが国家の個性を支える要素だとは理解されていなかった。瀟湘八景を近江八景として翻案するように、中国の文化的伝統は何の障壁もなく日本の文学表現に翻案され、中国における君主の徳はそのまま日本の君主の徳として翻案された。風景が国家のアイデンティティや国民の精神性に関わるとは、まったく理解されていなかった。それを転回させたのが志賀重昴だが、もちろん彼の完全な独創というよりは、近代的な国家観が成熟したことによる、ある一つの表現型として理解するべきところだろう。同じような表現型として、正岡子規の俳句・短歌論があり、岡倉天心の日本美術論がある。
 しかしやはりナショナリズムが成立する前提として、日本を何らかの統一体として理解する視点は近代以前に既に育まれていたように思う。林子平の海防論(1787年)しかり、伊能忠敬の日本全図(1821年)しかり。「領内名勝図巻」という地方(熊本)の風景を描いた作品が参勤交代制度を通じて江戸(東京)で共有されるという経験は、文学的な表現の対象となってこなかった地域の風景を改めて日本という国家的空間の中に埋め込み、日本を何らかの共通性を持つ統一体として理解するうえで重要な土壌となっていたのではないか。さらに庶民による伊勢詣・富士講・善光寺詣といった聖地巡礼は、地理的に隔たった場所を身体的かつ精神的に結びつける。
 さて、ベネディクト・アンダーソンの言う「想像の共同体」とは、新聞などの印刷物によって、地理的に隔たった人々が同じ時間・空間を共有しているという感覚を抱き、共同体の一員としての自覚を深める、近代特有の精神的構築物である。しかしその基盤には、近世以前から育まれてきた「移動する身体」「地図としての空間」「共有される地方風景」という三つの要素があった。これらがそろっていなければ、たとえメディアがあっても、「想像の共同体」はそう容易には形成されないのではないか。

【教育学でポン!?】2025年5月20日

実習巡回に行ったら、井上円了のお墓が裏手にありました。
【本日の歩数】14366歩■江古田をうろうろ。

働き方改革

■【独自】現役教師の仕事の実態は? やりがいと課題、切実な声も 現役教師170人がアンケートに回答 (鹿児島テレビ)
やりがいがある仕事だってことはみんな分かっているんですよ。

ICT

■Google for Education、AI活用アクセシビリティ機能を拡充(こどもとIT)
テクノロジーで解決できる問題はどんどんテクノロジーで解決しましょう。

■離島で専門性の高い教育を受けることが可能に 長崎県で遠隔教育センターの授業スタート(長崎放送)
これまでの授業の形に引きずられすぎていて、ICTならではの強みがまったく活かされていない印象です。

■愛知県教委、教職員向けの次世代教育基盤を構築–教育DX推進と高セキュリティを両立(ZD NET)
■ネットワンシステムズ、クラウドを活用した愛知県教育委員会の次世代ICT教育基盤を構築(クラウドWatch)
ようやく入口に立った、という話。

学校間接続

■「全日制高校通わず東大へ」、通信制&高認から逆転合格した5名のリアルな”どん底体験記” 不登校、病気、夢…それぞれの境遇から得た青春(education×ICT)
まあ、目的意識があればどうにでもなるということのようです。

学校

■「日本一猛暑のまち」は11月に運動会 修学旅行を春に変更 熱中症リスクと学校行事(毎日放送)
何を優先するかという話なんですが、間違いなく「命と健康」でしょう。

■さいたまで映画「夢見る小学校」その後の話上映 「幸せな教育」考える(浦和経済新聞)
こういう草の根のネットワークが大事。

高等教育

■どうなる大学!? 運営の引き継ぎ協議「破談」で日本初の専門職大学・電動モビリティシステム専門職大の先行き不透明【山形発】(さくらんぼテレビ)
見通しが甘かった。

■学童クラブは大学の教室で 子どもたちの反応は? 京都・花園大(毎日新聞)
もちろん意義はあるとして、お金がどうなっているかは気になるところです。

教育全般(海外)

■「日本の部活動に憧れる」韓国の子供たち。「22時まで学校です」勉強漬けの学校生活を元教員の韓国人が語る(日刊SPA!)
儒教文化圏だねえ。

【教育学でポン!?】2025年5月19日

松山からの帰りの飛行機が予定より遅れて、授業の準備に大慌てでした。
【本日の歩数】10112歩■非常勤講師。

働き方改革

■小中学校で減少する「家庭訪問」いる?いらない?教員も保護者も思いはさまざま(京都新聞)
法令上の義務ではありません。

ICT

■「スウェーデンは紙に回帰」は本当か――デジタル教科書を巡る疑問と誤解に答える(1)(教育とICT Online)
そもそも日本と北欧では教育行政における教科書の位置づけがまったく異なり、無条件で比較しても意味がないでしょう。

■EDIX東京で教育用PCをチェック!PCメーカー7社のブースをまとめて紹介!――「EDIX東京2025」レポート⑧(こどもとIT)
大量の公金を狙って各社ウォーミングアップが終了というところか。

■頭痛にも、部活の悩みにも「デジタル保健室」 アバターでAIに相談(朝日新聞)
グループワークやプレゼンテーションがストレスの元凶ですか。

学校

■部活動中に起きた落雷事故の悲劇は学校の責任か?自然災害への向き合い方、「大川小」判決が教育現場に与えたこと(Wedge ONLINE)
まあ、法的判断は所詮は実定法に基づいた法的判断に過ぎず、自然法に基づく倫理的判断や人格的な教育的判断と一致しないことは多いのです。

■県立学校で「ラーケーション」を試験導入 早ければ2025年9月から実施へ(沖縄テレビ)
全国的に広がりつつあります。

■県立高校の通学区域制度のあり方を協議 検証委員会が5月中に教育長に答申へ 大分(大分放送)
一般論で言えば、広域通学区にすると偏差値のような一元的な物差しに基づく格差は拡大しやすいです。

■学校図書館への新聞配備で「一括契約」が有用、文科省が認識…学校現場の負担軽減(讀賣新聞)
お金の支払い手続きとか面倒ですからね。

■岩田剛典主演。“イタい”中学校教師が“正しい中年”になっていく物語「金髪」(イチオシ)
個人的には「今を生きる」を思い出すなど。