▼語学・心カ・教福・服美・表現 12/2
▼栄養・環教 11/21
目次
前回のおさらい
・自由化、民営化、規制緩和、構造改革のデメリット。
・2008年の学習指導要領改訂。PISAショック。
生きる力:学習指導要領(総則)3~4頁
・2017年の学習指導要領においても、引き続き「生きる力」の育成を目指す。
学習指導要領の構造(目次)
・総則
・各教科(国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術・家庭、外国語)
・特別の教科 道徳
・総合的な学習の時間
・特別活動
教育課程の編成
1 各学校においては、教育基本法及び学校教育法その他の法令並びにこの章以下に示すところに従い、生徒の人間として調和のとれた育成を目指し、生徒の心身の発達の段階や特性及び学校や地域の実態を十分考慮して、適切な教育課程を編成するものとし、これらに掲げる目標を達成するよう教育を行うものとする。
・教育課程を編成し、教育を行う主語は「各学校」である。
・教育課程編成の上で留意すべきことは3つある。
「主体的・対話的で深い学び」と「生きる力」
・「主体的・対話的で深い学び」とはどういう学びで、それを実現する授業とはどういう授業か?→後述
・「アクティブ・ラーニング」との関わり。
*生きる力=「知・徳・体のバランス」→「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」
確かな学力:学力の三要素
・学力の三要素←学校教育法第30条2項
・学力の三要素と「PISAショック」。21世紀型スキル。
豊かな心
学校における道徳教育は、特別の教科である道徳(以下「道徳科」という。)を要として学校の教育活動全体を通じて行うものであり、道徳科はもとより、各教科、総合的な学習の時間及び特別活動のそれぞれの特質に応じて、生徒の発達の段階を考慮して、適切な指導を行うこと。
道徳教育は、教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に基づき、自己の生き方を考え、主体的な判断の下に行動し、自立した人間として他者と共によりよく生きるための基盤となる道徳性を養うことを目標とすること。
・学校の教育活動全体→各教科でも道徳教育を行う。
・「要」とはどういうことか→補充・深化・統合。
・考え、議論する道徳。
・道徳の教科化。(1)教科書(2)評価(3)教員免許。
健やかな体:スポーツライフ
(1)食育(2)体力(3)安全(4)健康
・各教科でも「健やかな体」を育成する。
学習指導要領(前文)
社会に開かれた教育課程
これからの時代に求められる教育とは?
・知識基盤社会。knowledge-based society。新しい知識・情報・技術が政治・経済・文化をはじめ社会のあらゆる領域での活動の基盤として飛躍的に重要性を増すような世の中。
・少子高齢化。→労働人口の減少。社会全体の活力の低下。
・グローバル化。→産業の空洞化。外国人労働者の増加。
・情報化。→ICTへの対応。AIの脅威。
求められる資質・能力とは?
ア)教科等を横断する汎用的なスキル(コンピテンシー)等に関わるもの
①汎用的なスキル等としては、例えば、問題解決、論理的思考、コミュニケーション、意欲など
②メタ認知(自己調整や内省、批判的思考等を可能にするもの)
イ)教科等の本質に関わるもの(教科等ならではの見方・考え方など)
例:「エネルギーとは何か。電気とは何か。どのような性質を持っているのか」のような教科等の本質に関わる問いに答えるためのものの見方・考え方、処理や表現の方法など
ウ)教科等に固有の知識や個別スキルに関するもの
例:「乾電池」についての知識、「検流計」の使い方
家庭や地域との連携
学ぶことの意義?
・どうしたら「学ぶことの意義」を実感できるのか?
・生活との関わり。知識が実際に役立つという実感。
チーム学校
・教師の力を最大限に発揮できる組織を作ると同時に、学校外の専門家の力も有効に活用する。
・スクールカウンセラー、ソーシャル・スクール・ワーカー、部活動支援員など。
・校長のリーダーシップ。マネジメント機能の強化。
・教職員がそれぞれの能力を発揮することができる環境。
▼チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について(答申)
コミュニティ・スクール
・学校運営協議会が組織され、学校運営に意見が反映されている学校。(根拠:地教行法第47条の6)
(1)校長が作成する学校運営の基本方針を承認する。
(2)学校運営について、教育委員会又は校長に意見を述べることができる。
(3)教職員の任用に関して、教育委員会規則に定める事項について、教育委員会に意見を述べることができる。
大綱的な基準
・大綱的な基準であって、細かいところまですべて決められているわけではない。→教育課程とは、各学校が、生徒や地域の実態を踏まえた上で、特色を生かして創意工夫を重ねて作るもの。
・ただし、すべてが自由であるわけでもない。→全国的な教育水準の確保。
生涯学習、学校間連携
・「生涯学習」の理念と現実。知識の賞味期限切れが早くなったとき、どうするか。
・これからの教育に必要なことは、単に「何かを学ぶ」のではなく、「学び方を学ぶ」こと。
復習
・学習指導要領の「前文」(2頁)を読み込んで、日本が目ざしている教育の方向性を理解しよう。
・「生きる力」について説明できるようにしておこう。
予習
・「カリキュラム・マネジメント」という言葉を調べておこう。
・「主体的・対話的で深い学び」について調べておこう。