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【要約と感想】畠中尚志『畠中尚志全文集』

【要約】スピノザ作品の翻訳者として知られる畠中尚志が本人名義で公表した全ての文章を収めた作品集に、御令嬢とスピノザ研究者による解説が付されています。各翻訳書付設の解説では、スピノザの思想内容や執筆の背景の要点が簡潔に示される他、ボエティウス、アベラールとエロイーズ、フランダースの犬について詳説しています。エッセイでは、自身の病状や交友関係に関わる記述を通じて、困難な状況の中で真摯に研究に取り組む姿勢や不屈の人柄を垣間見ることができます。

【感想】全編を通じて、圧倒的な迫力だった。研究者の端くれとしては、背筋が伸びる読書体験だった。これからはスピノザ訳書を繙くときは襟を正して正座しながら読むことにしたいと思う(まあ、おそらくこれまでどおり寝転がりながら読むのだろうが、気持ちだけは背筋を伸ばしたい)。
 それから印象的だったのは、戦前知識人たちの教養に裏打ちされた典雅な交遊だ。電子情報が飛び交う殺伐とした現代ではもはや望むべくもない、興趣あふれる生活だ。ご本人が大学や学界に所属しない、いわゆる在野の著述家であったことにどのような感想を持っていたかを伺うべくもないが、思い返せばそれはスピノザの境遇とも重なり合う。知識人のそういうあり方は、今後ますます難しくなっていくのだろう。

畠中尚志『畠中尚志全文集』講談社学術文庫、2022年

【教育学でポン!?】2025年4月30日

ゼミと雑用と会議で一日が終わる。
【本日の歩数】10475歩■自宅と学校を往復。

働き方改革

■小学生から「ほぼ毎日6時間授業」でいいのか、子どもと先生の本音とあるべき姿 「定時に帰れない、授業準備できない」悲痛な声(education×ICT)
学校教育法施行規則に定められた標準時数の話でした。完全撤廃は難しい(副教科を減らして受験体制に特化する抜け駆け学校が出てくる)としても、弾力的な運用に切り替えるのがいいかもしれません。

ICT

■攻撃性を抑制できない…SNSが原因の「いじめ重大事態」で不登校も 子供のいじめ認知1000人あたり69.9件(サガテレビ)
個別事例については一方的な情報で全体像は分かりません。

■子どもがスマホで「知らない人とやりとり」小中高2割、保護者は子どものSNSの内容 いつまで把握すべき?【Nスタ解説】(TBSテレビ)
悪い大人がたくさんいて虎視眈々と悪いことを企んでいる以上、子どもの安全のために保護者が防衛策を講じるのは仕方がありません。

不登校

■「学校に行けると思うとうれしい」宮崎市に県内2校目の“学びの多様化学校”開校 不登校の子供たちに学びの場を(テレビ宮崎)
■【鎌倉市】「らしさ、に出あえる」不登校の子どもたちを受け入れる学びの場「鎌倉市立由比ガ浜中学校」が開校しました(湘南人)
学びの多様化学校の具体的な様子がよく分かる記事でした。一般の学校にとっても大いに参考になると思います。

■不登校の小中学生が過去最多 ネット上の仮想空間・メタバースを活用したサポートが4月からスタート【高知】(高知放送)
テクノロジーの活用の他、各地で大学との連携が進んでいる印象です。

学校間接続

■特別企画「高校のこれから」 高校入試制度 見直しへ(北日本放送)
偏差値という「一つのモノサシ」で判断するなら学力一発試験でいいのですが、学校それぞれの個性を重視するならモノサシが多様化するので、入試の形も多様化しなければいけない理屈です。

学校

■開かない昇降口…「小1の壁」に悩む保護者たち 難しい仕事と子育ての両立 仙台市でモデル事業開始(仙台放送)
社会の変化に制度がついていけてない。

■平日に学校を休んで学ぶ ラーケーションの課題とは!?(鹿児島読売テレビ)
■平日に“家族旅行で学校を休む”のはアリ?ナシ? 「全く問題ない」「周囲に迷惑がかかる」賛否論争 教育委員会に聞いてみると… 「ラーケーション」導入、GW中日を休みにする自治体も(山陰放送)
「自己決定・自己責任」の原則を貫くなら勝手にどうぞという話になるけれども、「義務教育の意義と役割」を考えるとそう簡単に割り切れない問題です。

■海外からの留学生が過去最多 2024年度は約33万7000人 コロナ禍も明け円安も影響 日本からの留学生も2023年度は8万9179人で1.5倍に(TBSテレビ)
原則的には悪い話ではありません。

教育全般(海外)

■教育界への締め付け強化 トランプ大統領「反ユダヤ主義」と非難 ハーバード大学と対立(テレ朝news)
■米からの“頭脳の流出”が現実味  トランプ政権が名門大への圧力強化 研究者の75%が「アメリカを離れることを検討している」(テレ朝news)
対岸の火事じゃないよ。

【教育学でポン!?】2025年4月29日

泉屋博古館東京で「企画展 ライトアップ木島櫻谷Ⅱ―おうこくの線をさがしに 併設四季連作屏風」を観てきました。
【本日の歩数】10609歩■六本木をうろうろ。

働き方改革

■部活顧問「人生を奪われ、楽しいことはひとつもない」 妻は「部活未亡人」化、離婚秒読みの教員も(AERA DIGITAL)
本当にいいことは一つもないな。

■都教委がモンスターペアレンツ対応マニュアル策定へ その是非は(テレ朝news)
世知辛い世の中ですが、残念ながらやむなし。運用しながら知恵と工夫を蓄積していくしかないでしょう。

インクルーシブ教育

■「通級指導」、専門教員が巡回授業 福島市、今年度から本格化 拠点校までの通学負担軽減へ(福島民報)
ニーズは拡大しているので、教員の数を増やせないなら、運用の仕方を工夫してカバーするしかない。

校則

■なぜ都立高校ではツーブロックがNGだったのか?無意味なルールをなくして起きた子どもたちの劇的な変化(JB Press)
なるほど。元気が出る記事です。

学校

■絶対評価のはずが「A B Cを1:2:1目安に」名古屋市の中学校で“相対評価”促す内部文書 現役教師「改ざんになる」(東海テレビ)
「評価」というものの教育的な意味や役割を理解していない疑いがあります。

教育全般(国内)

■映画館が“ぼくの居場所”に 子どもたちが集まる築108年“町の映画館”「ルールはない」笑顔の秘密【Nスタ解説】(TBSテレビ)
■「寂しい子どもたちを減らしたい」バーの片隅に駄菓子コーナー、難しい少年時代を過ごした大人が作る“子どもの居場所”松ぼっくり集めで特典も(北海道文化放送)
学校や家庭だけに子育ての責任を押し付けず、社会全体で担っていこうというゆるい合意が今こそ必要になっていますよ。

【教育学でポン!?】2025年4月28日

飛び石連休の真ん中ですが、非常勤講師の授業はあります。
【本日の歩数】10666歩■埼玉と神奈川へ。

働き方改革

■津久見市教委が学校でのカスハラ対応マニュアル策定 保護者の過度な要求は警察や弁護士などに相談も 「教職員を守る姿勢示す」(大分合同新聞)
■都教委「モンスターペアレンツ」対応マニュアル策定へ、全国教職員16%が保護者対応にストレス(讀賣新聞)
教育委員会が教員を守るためにアクションを起こすのは悪いことではありません。世知辛い世の中ではありますが、時代の趨勢でやむ無しというところでしょうか。

■子どもの部活動「フルサポート」に保護者が悲鳴「野球部には入らないで」 「送迎」「引率」「お茶係」の重圧(AERA DIGITAL)
■夏合宿は「闇部活」だった 強豪部ではパワハラ顧問に生徒がお茶出し、保護者会で「つるし上げ」も(AERA DIGITAL)
部活動に限らずどんな集団でも、外部の第三者が入らないとガラパゴス化していきますかね。

■【カケル×サンイン】部活動「地域移行」の現在地「地域クラブ」存続のカギは人材と経済的支援(さんいん中央テレビ)
指摘されている課題は、自治体が本気になれば解決に向かうことが分かっています。

ICT

■岡山大学、AIチャットボットを機器共用ポータルサイト「CFPOU」に搭載(こどもとIT)
データベースを整備して、AIがアクセスできるようにしたということなのかな。

■1週間83時間“SNS依存”の高3も…川島隆太教授が警鐘 子供たちに『スマホ脳』の危険性「発達期は影響出やすい」(東海テレビ)
スマホというテクノロジーそのものが悪なのではなく、子どもの時間を市場化して金儲けの対象とする「資本主義」の商品化メカニズムが本質的な問題です。資本主義の問題なので、各家庭の努力と工夫で太刀打ちできるものではありません。

不登校

■【動画】長期休み後は不登校の子どもが増える傾向に… 子どもたちが出すSOSのサインとは? 「大丈夫?」はNGワード? 保護者がとるべき行動とは(山形)(テレビユー山形)
かつては「五月病」と呼ばれていたものですかね。

学校

■志願倍率が定員割れか県立高校の平均より低く…市立高校2校の在り方について検討 教育の特色に課題 (テレビ静岡)
市立の方が小回りが利いて個性を出しやすいような気がしてしまう。

教育全般(国内)

■映画が子どもの “新たな一面”を引き出す?教員・保護者にも観てほしい作品をピックアップ 未知の作品との出合いで「人生が変わる」経験も(education×ICT)
AIピックアップのエコーチェンバーでは自分の島宇宙から外に出られなくなりますからね。

■空き家に漫画を描いて島おこし、愛媛の廃校に「漫画学校」開校…有名漫画家が島に滞在し指南(讀賣新聞)
廃校が地域の社会教育拠点として活かされている事例でした。

【教育学でポン!?】2025年4月27日

三菱一号館美術館で「異端の奇才ビアズリー展」を観てきました。楠本まきの絵を思い出したのでした。
【本日の歩数】6384歩■丸の内をうろうろ。

ICT

■内田洋行と大阪教育大学、「未来型教室」で包括連携協定の締結式を開催(こどもとIT)
最先端のテクノロジーです。成果に期待しましょう。

不登校

■生きることがしんどい子どもたちとの出会い。中学時代、不登校だった自分と重なって(Yahoo!JAPANニュース)
■生きることがしんどい子どもたちと出会って。実家のような駄菓子屋さんの次は不登校児を受け入れる母校へ(Yahoo!JAPANニュース)
公式サイトには汐見先生のコメントも載っていました。
▼風たちの学校

■家の中からまず“外の世界”へ…不登校児の新たな居場所『オンラインフリースクール』ネットでつながる学びのカタチ(東海テレビ)
どんな形でもまずは社会とのつながりを保つことが大事です。使えるテクノロジーはどんどん活用しましょう。

学校

■民間夜間中学に「新たな役割」 進学、不登校支援… 「しずおか自主夜間教室」深山さん、県立大学内誌に論文(静岡新聞)
理論と実践の往還。

教育全般(国内)

■「メシが食える大人」を育てる花まる学習会代表、公教育支援で感じたこの国の課題 「フリースクール」開校で不登校の子ども殺到(education×ICT)
学校が小回りが利かないのは、学習指導要領をはじめとした様々な規制のせいで、先生たちのせいではないだろうとは思います。フットワークが軽く手数が多ければ、だいたいの教育法はうまくいくのではないかと思います。

幼児教育

■保育士不足だが専門学校がない沖縄の離島 資格取得へ自宅でオンデマンド授業 大庭学園が八重山3市町と協定(沖縄テレビ)
実習はどうしているんだろう??