【池袋散歩】池袋の基礎―エリア・ランドマーク・地下構造・東西連絡・五差路で把握しよう

以下、あくまでも池袋歴25年の経験を踏まえた、ただの個人的な見解です。

池袋をエリアで捉える

池袋は、6つのエリアに分けると、わかりやすいです。それぞれのエリアで異なる特徴があります。

【東】若い人の比率が高い繁華街です。ヤマダ電気やビックカメラなどの家電量販店や、サンシャイン・シティを中心としたショッピング施設や飲食街、水族館やナンジャタウン等のアミューズメント施設のほか、ポケモンやラスカル、りらっくま等のキャラクターグッズ店に加え、乙女ロードを軸とした腐女子向けスポットが世界一充実しています。週末の東池袋中央公園はしばしば異世界になり、楽しいです。区役所跡地とサンシャイン東側でさらに大規模開発が進んでおり、さらに進化を遂げそうです。

【西】東京芸術劇場を中心に文化と芸術の薫りが漂っているのは、池袋モンパルナスの名残なのかもしれません。ウエストゲートパークの印象も強いのですが、自由学園など歴史的な建造物もあって、現在はちょっぴり落ち着いた人も楽しめるエリアになっているように思います。駅前広場が大改装中で、装いが新たになりそうです。

【南】ジュンク堂と三省堂という大きな書店が競い合っている上に、こぢんまりとした個性的な本屋もあったりして、本好きにはすこぶる魅力的なエリアです。また豊島区役所や南池袋公園が整備されて、ベビーカー連れのファミリーが落ち着けるエリアとなりました。小洒落た飲食店等が立ち並び、大人も楽しめるエリアです。西武本社の大きなビルが建ちましたので、東西連絡デッキが完成すれば、人の流れが大きく変わるかもしれません。
【参考:法明寺の桜

【北】飲み屋や中華の店が立ち並び、大衆演芸場も残る、昭和な雰囲気が漂うエリアです。東西南の大規模開発からは取り残されていますが、むしろそれがいい味を出しているような気もします。街歩き雑誌等では「西口ナイト」という言葉を使っていましたが、定着しませんでしたね。

【駅】一度も地上に出なくとも、十分に食事ショッピングを楽しめます。西武と東武の両デパートを軸に、地下街も進化を続けています。お土産品や晩ご飯のおかず、スイーツなども、西武と東武の地下で圧倒的に事足ります。

【袋】清掃工場の巨大煙突の麓、東西に線路をまたいで広がる、大人向けエリアです。

池袋をランドマークで捉える

池袋では高い建物が孤立して建っているので、どこからでも見えるランドマークとして機能します。道に迷ったとき、ランドマークを見て、ある程度方角を推測することができます。

【白い巨大煙突】清掃工場の焼却施設の煙突です。池袋スポーツセンターのプールに温水を供給したりしているようです。孤立して屹立しているので、池袋の各所から見ることができます。この白い塔が池袋の北端に位置していることを認識していると、方向感覚を得やすいです。

しかしまあ、巨大ですね。

【ダイヤゲート池袋】西武本社の新ビルで、商業施設は2019年4月に開業します。周囲に高いビルがないので、池袋各所から確認できます。ここが池袋の南端であることを把握していると、道に迷ったときにも自分の位置を確認しやすいです。巨大煙突とダイヤゲート池袋を結ぶ線がJRの線路になりますので、両方のランドマークが見えると方角がしっかり分かります。
目白方面から池袋に向かうときは、このビルがやたらと目立ちます。

【サンシャイン60】周辺に高いビルがないので、目印として役に立ちます。有楽町線「東池袋」駅や都電を利用したとき、どちらが池袋の方向かを把握できて便利なランドマークです。
個人的には、板橋の方から池袋方面を目指しながら適当に知らない道に入って散歩することがあるのですが、どこからでもサンシャイン60が見えるので、迷わず行くべき方向が分かります。

写真では、住宅街の向こうにサンシャイン60が見えます。つまりこのまま真っ直ぐ行けば池袋です。
【参考:人口密度の低いサンシャイン

【豊島区役所】周辺に高いビルがないので、目印になります。ここが池袋の東南端だと理解していると、自分の位置も分かりやすいです。雑司ヶ谷方面から池袋を目指すとき、サンシャイン60とともに目印となります。

【ハレザ池袋】明治通りを北から池袋に向かうと、建設中の巨大ビルが見えます。新しいランドマークとして機能しそうです。2020年に開業予定の複合商業施設で、完成すると人の流れが大きく変わりそうな気がします。

池袋を地下構造で捉える

池袋は、渋谷や新宿と比較したとき、地下街の構造がとてもシンプルです。このシンプルな構造を理解すると、迷わず素早い移動が可能となり、行動範囲が格段に広がります。赤で示した領域は、地下街を利用しながら外に出ないで行けるところです。理解していると、雨の日もへっちゃらです。

さて、池袋の地下は、白い太線で表わしたような「漢字の田の字」の形で考えると、全体を把握しやすいです。そして地下通路の交差点を「東北」とか「中中」とか「西南」というふうに点として考えると、位置を把握しやすくなります。

【東北】待ち合わせ場所として定番の「いけふくろう」があります。確かに繁華街や乙女ロードに向かうには都合のいい場所ではあります。ただ、個人的には人が多すぎるのと臭いがキツいのとで、待ち合わせ場所としてはあまり推奨したくないところではあります。慣れてきたら別の場所(たとえば地下を通って入れるヤマダ電気本店内は居心地が良く、素晴らしいよ)を待ち合わせに使うことをお勧めしたいところです。

【中北】いくふくろうで待ち合わせするよりも、この改札口正面の方が人が少なくてランデブーしやすいような気もします。

【西北】新しいお店がたくさんできた最新ポイントで、まだ認知度が低いのか、他のエリアと比べると人が少なめです。昼食難民やカフェ難民になった時など、こちら方面に来るとすんなり座れたりします。
北地上出口も人通りが少ないので、実は待ち合わせとしてよいかもしれません。

【東中】池袋の東側表玄関で、人でごった返しております。最初のうちはここから地上に出ることが多いかもしれません。しかしここから地上に出ると繁華街へ出るのに信号を待たねばならず、慣れてくると地下通路を使って道を越えるようになります。ここから出てもいいことはあまりないので、ほとんど使わなくなるような気がします。ここから南に行くと、なんか臭いし。

【西中】地下をそのまま行くとショッピング街が延びていて、地下鉄副都心線の改札口へ向かいます。地上方面では東武百貨店へ入るエスカレーターなどもあって、西の正面玄関口として賑わっています。

【東南】西武百貨店の入口で、三省堂やジュンク堂など書店方面へ向かう出口です。しかしこのあたり、何か臭うんだよなあ。

【西南】もう一つの待ち合わせ場所として有力な地下1階エスカレーター広場があります。地上1階の東武東上線改札前あたりも、待ち合わせ場所としてけっこう有力かもしれません。しかし個人的に推奨したいのは、地上2階、メトロポリタン改札に向かう途中の母子像前広場です。ほとんど人がいません。
【参考:あるいは池袋駅での待ち合わせに関して思うこと

薄い黄色で表わしたラインは、地下ショッピング街が延びているところです。

池袋を東西連絡で捉える

池袋では、線路を越えて東西を連絡するための選択肢が限られていて、6つしかありません。それぞれの特徴をつかんでいると、移動が快適になり、行動範囲が広がります。

赤で示した通路(126)は地上、青で示した通路(345)は地下です。

【1】清掃工場の巨大煙突の麓の陸橋です。あまり人が通らない、穴場的な通路です。赤羽方面に向かう埼京線や湘南新宿ラインと大塚に向かってカーブする山手線が交差するポイントなど、電車を大量に見られるので、鉄道マニア系には嬉しい場所かもしれません。が、東側も西側も大人向けエリアなので、カップルで行くときは気をつける必要があります。

【2】西側のJR北出口と東側のPARCOを繋ぐ地下通路です。自転車を含めてかなり通行量が多い道です。まずはこの通路の立地関係を押さえておくと池袋の全体像が見えやすくなるかもしれません。

【3】地下構内、北改札から東西に延びる通路です。この通路の東端に、池袋の待ち合わせ場所としてもっともポピュラーな「いけふくろう」があります。
いけふくろうから地上に出る階段がありますが、階段の脇を抜けてさらに地下を進むと「ISP池袋ショッピングパーク」があり、さらに進むとヤマダ電機に行くことができます。このルートは、風雨がきつい時に重宝します。
【参考:東西の連絡について

【4】地下構内、中央改札から東西に延びる通路です。地下鉄丸の内線の改札もあって、常に大混雑しています。慣れないうちはここから地上に出て目的地を目指すことになるかもしれませんが、移動速度を優先する場合には真っ先に回避したいルートです。
西側方面には地下鉄副都心線の改札ができ、地下街が発展しています。立教大学まで、地下だけを通ってかなり近くに行くことができます。

【5】地下構内、南改札から東西に延びる通路です。地下鉄有楽町線の改札や出店があって、4と同じく大混雑しています。東側は西武池袋線の改札に向かい、西側には待ち合わせ場所としても重宝するエスカレーター広場があります。

【6】西側のメトロポリタン改札と東側の西武南出口をつなぐ地上通路で、自転車用のスロープもあります。鉄道出口は西も東も利用者が極めて少なく、人口密度が低くなっています。移動速度を上げたい場合にはたいへんありがたいルートとなります。ただし西武の新しいビルが軌道に乗ったら、人の流れが変わるかもしれません。
【参考:結婚記念日

池袋を五差路で捉える

もしも池袋の構造が分かりにくいとしたら、中途半端に道が斜めになっていて、方向感覚が狂ってしまうのが一つの理由のように思います。中途半端に斜めの道が多いので、池袋には五差路や六差路がたくさんあります。
しかしそれを逆手にとって、特徴的な五差路を起点にして方向を捉えると、全体像が理解しやすくなります。

【1:東口五差路】池袋初心者が最初に出てくるのが、この東口五差路になるだろうと思います。ここからどちらに向かえばいいのかが分かりにくいのですね。まずはサンシャインに向かう斜めの道を覚えると、東エリアの全体像が見えやすくなります。慣れてくると、ここを起点にして乙女ロードや小洒落た南池袋エリアへ素早く向かうことができます。
注意したいのは、人を騙して金をむしり取ろうとする変なキャッチセールスの連中がキョロキョロしているお登りさんを狙っている場所でもあるということです。この周辺では知らない人に声をかけられても無視しましょう。

【2:サンシャイン五差路】サンシャインの麓にあります。慣れていないと駅の方向が分からなくて困ってしまうことがありますが、この五差路を覚えると、サンシャインを背にして首都高に垂直に歩けばいいだけなので、迷子にならなくなります。まあ、本格的に慣れてくると地下通路を利用するようになって、この五差路自体を使わなくなりますけれども。
また、地下鉄有楽町線東池袋駅への導線としても目印になります。

【3:西武五差路】新しくできた西武本社ビルの麓です。ここを覚えると、小洒落た店の多い東通りや、人通りが少なく穴場的なJRメトロポリタン口へ向かう地下道などへ素早く移動できるようになります。この五差路と(1)東口五差路の位置関係を理解できれば、南池袋の全体像がほぼ分かります。

【4:西口五差路】ここを把握すると、西口で駅の方向が分からなくなるということはなくなります。個人的には下板橋方面から歩いてきてこの五差路に出ると、池袋に着いたなあという気になります。

池袋とわたし

まず1993年から3年間、南池袋に住んでいました。地下鉄有楽町線の東池袋駅から徒歩3分で、サンシャイン60まで徒歩5分という立地です。が、家賃は45,000円。風呂なしキッチンあり6畳の物件でした。現在では風呂無し物件なんて考えられない人も多いでしょうが、実は当時はサンシャイン60から徒歩1分のところに銭湯があって、そんなに困ることはありませんでした。マイ桶にお風呂セットを詰め、サンダル履きで首都高5号の下をくぐって銭湯に通っておりました。当時通っていた銭湯は、今は跡形もありません。
アパートの裏の窓を開けると、すぐ都電が走っていました。都電の向こう側は、雑司が谷霊園が目の前です。当時は昼夜逆転した生活を送っていて、深夜3時にサンシャイン通りに繰り出したりしておりました。渋谷や新宿と違って、池袋の夜は人が極めて少なく、昼間は若者で賑わうサンシャイン通りも烏たちの独擅場となっておりました。まあ、実際は北池袋や西池袋のほうには夜も人がいるのですが、当時はサンシャインの周辺だけうろちょろしていたので、新宿や渋谷に比べたら田舎だなあと思っていたのでした。現在は乙女ロードとして世界に名を馳せておりますが、当時はまだアニメイトも女性専用に特化した感じはありませんでした。
南池袋の「東通り」も、古くからある定食屋や中華屋を利用していました。現在はオシャレなお店が建ち並ぶ通りに変貌して、人の流れが完全に変わったように思います。JR池袋から東通り方面に出る地下道は、当時はかなり異様な感じがしたものでしたが。当時を知る者としては、現在の姿にはなかなか感慨深いものがあります。

96年から2001年までは下板橋に住んでおり、北池袋までは徒歩20分程度、JR池袋駅までは30分程度でした。東武東上線の電車賃を浮かせる目的で、よく池袋までは歩いていました。区立池袋小学校前の劇場通りを歩いていたわけですが、こちらは当時からさほど変わっていないような印象があります。

現在は東池袋まで徒歩20分、JR池袋駅まで徒歩30分くらいのところに住んでおります。サインシャイン60まで徒歩20分程度なので、ちょうど良い散歩コースになっています。区役所跡地には巨大なビルが建ちつつあり、また雰囲気が大きく変わることだろうと思います。歩いていると新たな発見があったりして、なかなか面白い町だと改めて思うようになりました。