東京と金沢を安く往復する?
東京と金沢を往復する場合、普通に往復切符を買うよりも安くする方法があります。「東京都区内→東京都区内」の一筆書き切符です。どのくらい安くなるか、下の表にまとめました。
種別 | 経路 | 乗車料金 | 特急料金 | 合計 | 所要時間 |
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東京-金沢 往復 | 東京→金沢→東京 | 14,960円 (片道7,480円×2) | 14.200円 (北陸新幹線7,100円×2) | 29,160円 | 5時間 |
東京→東京 米原経由 | 東京→米原→金沢→東京 | 13,200円 | 12,820円 (東海道新幹線4,620円+特急しらさぎ1,100円+北陸新幹線7,100円) | 26,020円 | 6時間30分 |
東京→東京 京都経由 | 東京→京都→金沢→東京 | 14,080円 | 13,270円 (東海道新幹線4,960円+特急サンダーバード1,210円+北陸新幹線7,100円) | 27,350円 | 7時間 |
青春18きっぷ ※期間限定 | 東京→京都→敦賀→金沢 | 4,820円(2,410円×2) | 0円 | 4,820円 | 23時間 |
※特急料金は、北陸新幹線は指定席、東海道新幹線と在来線は自由席で計算しています。というのは金沢へ行く場合、かがやきに自由席が設定されていないので、自由席での計算は現実的ではありません。東海道新幹線のぞみには自由席があります。
※北陸新幹線を大宮で下車する場合、指定席特急料金は6,890円となり、多少安くなります。
※米原乗換と京都乗換は日をまたがないことを前提にしています。日をまたぐと新幹線から在来線特急への「乗継割引」が適用されなくなるケースがあります。
※京都乗換のケースでは、乗換利用に限り例外的に一筆書きを認めているケースに当たりますので、京都駅では構外に出られません。駅の外に出ると、乗換以外の目的があるとみなされ、「一筆書き」でないことにされ、別に料金が発生します。同じようなケースに塩尻-松本間などがあります。
※青春18きっぷは、東海道線で京都まで行くルートです。北陸新幹線ルートでは在来線が繋がりません。
運賃が安くなるのは、JRの乗車運賃は距離が伸びれば伸びるほどコストパフォーマンスが良くなるルールになっているからです。ただし経路が途中で交差すると無効というルールなので、一筆書き経路にする必要があります。
東京→金沢一筆書き往復だと、選択肢が2つあります。
(1)琵琶湖の東側を通るルート:米原乗換で特急しらさぎ利用。
(2)琵琶湖の西側を通るルート:京都乗換で特急サンダーバード利用。
どちらのルートでも、乗車時間は2時間程度増えますが、きっぷ代はそこそこ安くなります。
きっぷ代はルート1のほうが安くなりますが、ルート2のほうは京都で途中下車して観光を楽しむという美味しい選択肢が発生します。ただし途中下車をすると一筆書きが適用されなくなりますので、別に「山科→京都」の往復きっぷ(380円)を用意する必要があります。まあ、380円余計に出せば、京都観光ができるということです。
そして同じような発想で、東京-福井往復も安くなります。
東京と福井も安く往復する?
種別 | 経路 | 乗車料金 | 特急料金 | 合計 | 所要時間 |
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東京-福井 往復(北陸新幹線) | 東京→金沢→福井 | 17,160円 (片道8,580×2) | 15,400円 (北陸新幹線7,100円×2+特急しらさぎ600円×2) | 32,560円 | 6時間40分 |
東京→福井 往復(東海道新幹線) | 東京→米原→福井 | 17,820円 | 10,440円 (東海道新幹線4,620円×2+特急しらさぎ600円×2) | 28,260円 | 6時間20分 |
東京→東京 米原経由 | 東京→米原→福井→金沢→東京 | 13,200円 | 12,920円 (東海道新幹線4,620円+特急しらさぎ600円+特急しらさぎ600円+北陸新幹線7,100円) | 26,120円 | 6時間40分 |
東京→東京 京都経由 | 東京→京都→福井→金沢→東京 | 14,080円 | 13,590円 (東海道新幹線4,960円+特急サンダーバード930円+特急しらさぎ600円+北陸新幹線7,100円) | 27,670円 | 7時間 |
青春18きっぷ ※期間限定 | 東京→京都→敦賀→福井 | 4,820円(2,410円×2) | 0円 | 4,820円 | 22時間 |
こうして見ると、福井は東海道新幹線経由でも北陸新幹線経由でも所要時間がほとんど変わらず、どうやら中間地点のような場所にあることが分かります。となると、逆に言えば、一筆書き切符の威力が最大限に発揮される場所ということでもあります。というのは、値段が安くなるのに所要時間は増えない、ということだからです。
鯖江もまた同じ発想で安く行けるので、ぜひみんなで「めがねフェス」に参加しましょう!