目次
最速天下統一を目指す!(中盤)
『信長の野望【天道】』で天下統一のスピードを追求した記録、中盤戦です。→「序盤」「終盤」
中盤:同時多発攻略と共に内政を充実させる
中盤戦は、選択肢が多すぎて、方針を決めるのにかなり迷います。あくまでも速度重視でブレずに方針を立てていきます。
具体的な課題は2つあります。一つ目はここまでに揃えた人的資源をフルに活用して同時多発的に各方面で攻略を進めることで、二つ目は内政を充実させて兵力運用に必要な兵糧と共に「勧告」に必要な兵力と名声を確保することです。
この二つの課題を実現させるために気をつけるべきことは、統率や武勇の高いハイタレント武将には常に最前線で戦い続けてもらう一方で、能力の低い武将であっても一人たりとも無駄にはせず役割を分担してもらうことです。スピード攻略を極めるためには、無駄な武将は一人もいません。阿閉貞征や斯波義銀といった無能な武将にもしっかり活躍してもらう必要があります。
序盤戦は一本道だったので人材配置に頭を悩ます必要はそれほどありませんでしたが、中盤戦は多方面に前線が拡大して拠点間移動に時間がかかり、人材配置のミスに気がついても修正に手間がかかるので、後々の展開を見透したバランスの良い人材配置に神経を使います。
岡崎城・八上城・桜洞城を同時攻略
まず岡崎城・八上城・桜洞城を同時に攻略します。戦略学の常識では二正面作戦は愚の骨頂とされますが、二正面どころか三正面作戦を遂行します。下の図は3/1に陥落寸前の八上城周辺の様子ですが、部隊表を見ると岡崎城を攻略して引間城に向かう信長部隊と、また同時に桜洞城を攻略中の明智光秀部隊を確認することができます。
運用している部隊を一覧で確認すると、以下のようになっています。引間城に向かう信長部隊は兵力が22907まで膨れあがっていますが、募兵で増やしたわけではなく、大半は相手の傷兵を抱え込んだものです。
稲葉山城から中山道を北上して桜洞城攻略に向かったのはA部隊(足軽5000人)島清興、B部隊(足軽5000人)明智光秀です。このB部隊に戦法「混乱」持ちの簗田政綱がいます。それぞれ兵力は5000しか揃えていませんが、武将の能力の高さで優位に戦えます。
また一方、室町御所から八上城に向かったのは、A部隊(足軽7200人)滝川一益とB部隊(騎馬5500人)柴田勝家です。室町御所には周辺の武家町(室町+筒井+観音寺で兵舎24個)を集中させ、高まった募兵能力で充分な兵力を確保します。B部隊には戦法「混乱」持ちの海北綱親(小谷城で確保)を配置しておきます。海北綱親は騎馬特性Bの「混乱」持ちという、なかなか希有な才能の持主で、最終盤まで重宝します。ちなみにこの段階では足軽適性B以上の武将が枯渇しており、騎馬部隊を運用する必要が生じています。が、もちろん騎馬は育てたり購入したりするのではなく、奪った城にもともとあった馬を輸送して室町御所に集めておきます。
このときの具体的な部隊構成は以下の通りです。
武将名 | パラメータ | 適性 | 戦法 | |
---|---|---|---|---|
引間城へ 部隊A 足軽 兵数22907 | 織田信長 | 統率100+15 知略94 | 足軽A | |
柳生宗厳 | 武勇105+10 | 足軽A | 飛燕 | |
蜂須賀正勝 | 足軽A | |||
木下秀長 | 足軽A | |||
小牧源太 | 足軽A | 槍衾之一 | ||
引間城へ 部隊B 足軽 兵数5000 | 松平家康 | 統率96 武勇87 | 足軽S | |
森可成 | 足軽B | 槍衾之二 | ||
織田信光 | 足軽B | 槍衾之二 | ||
本多重次 | 足軽B | 槍衾之二 | ||
石川数正 | 足軽C | 混乱 | ||
三木城へ 部隊A 足軽 兵数5000 | 島清興 | 統率90 武勇96 | 足軽A | |
前田利家 | 足軽B | 槍衾之三 | ||
佐久間信盛 | 足軽B | |||
森田浄雲 | 足軽B | 槍衾之二 | ||
前田長康 | 足軽B | 槍衾之二 | ||
三木城へ 部隊B 足軽 兵数5000 | 明智光秀 | 統率88 知略92 | 足軽B | |
北畠具教 | 武勇97 | 足軽A | 槍衾之三 | |
稲葉良通 | 足軽B | 槍衾之二 | ||
遠山友忠 | 足軽B | 槍衾之二 | ||
簗田政綱 | 足軽D | 混乱 | ||
八上城へ 部隊A 足軽 7200 | 滝川一益 | 統率89 | 足軽C | |
足利義輝 | 武勇95 | 足軽A | 槍衾之極 | |
細川藤孝 | 知略89 | 足軽A | ||
日根野弘就 | 足軽B | 槍衾之二 | ||
十市遠勝 | 足軽B | |||
八上城へ 部隊B 騎馬 兵数5500 | 柴田勝家 | 統率92 武勇93 | 騎馬A | 突撃之四 |
毛利新助 | 騎馬A | 突撃之一 | ||
遠藤直経 | 騎馬B | |||
金森長近 | 騎馬B | 突撃之一 | ||
海北綱親 | 知略80 | 騎馬B | 混乱 |
こうして、岡崎城は1557年2/17、八上城は3/1、桜洞城は3/3というふうに、2週間のうちに3つの城を同時攻略することに成功します。岡崎城では家康と酒井忠次、八上城では騎馬適性Aの赤井直正と籾井教業が配下に加わり、多角的な部隊運用にも弾みがつきます。
弓木城の一色家を勧告する(開始から1年6ヶ月)
中盤戦の新たなポイントとして、「勧告」を効果的に用いることが付け加わります。スピードクリアには、絶対に「勧告」が欠かせません。最初に勧告の相手となるのは、弓木城の一色家です。「勧告」を成功させるには様々な条件があるのですが、まず絶対に必要なのは、相手の保有兵力に対して隣接した自城に5倍の兵力を確保することです。具体的には、弓木城には7836の兵力がいるので、隣接した八上城に最低でも39180人の兵力を入れる必要があるということです。しかし柴田勝家と滝川一益が落とした瞬間の八上城には15000程度の兵力しかありません。しかしこの状態でも、勧告を成功させることができるのです。バグのような仕様を突かせてもらいます。
天道の仕様では、ある城を目標としていた部隊は、その城が落ちた瞬間に、その城の所属となります。仮に東北地方にいる部隊が九州の城を目標にしていた場合、どれだけ遠くにいようとも、九州の城が落ちた時点で、所属が九州の城になります。
つまり本来はまったく八上城と関係ない部隊であっても、八上城が落ちる瞬間に八上城を目標に指定してさえいれば、八上城の所属となります。本当は引間城を落としに向かっていた信長部隊22000人および家康部隊5000人を、八上城が落ちる瞬間だけ八上城目標に変えれば、八上城には本来の所属15000人と信長+家康部隊27000人を合わせて、42000人が所属していることになります。この状態で弓木城を「勧告」すれば、条件を満たしていることになります。
そして信長と家康を引間城に向かうようにするためには、目標を八上城にしたまま、「中継」ポイントを引間城に設定すれば問題ありません。
そんなわけで、八上城を落とした6日後には、弓木城を勧告することに成功します。
「勧告」のメリットは、まず城を攻略する時間が省けて圧倒的に全国統一へ加速すること、勧告した城を拠点として次の城に向かうスピードが上がること、さらに人材登用や内政の手間が省けることが挙げられます。勧告できるところは絶対に勧告で手間を省いていくべきです。
ただし、「勧告」を成功させるには、内政を充実させて、充分な兵力と名声を確保する必要があります。このために、どんなに能力が低い武将であろうと絶対に無駄にせず、しっかり働いてもらわなければなりません。
月山富田城の尼子氏勧告
難易度が高いのは、月山富田城の尼子氏を勧告するミッションです。隣接する鳥取城を攻略した時点(7/10)で、尼子氏の名声393を上回り、なおかつ月山富田城の兵力14132人の7倍である98924人を確保する必要があります。(勧告に必要な戦力は、大名の「格」によって5倍か7倍か違いが出ます)。春になった3/1時点では、織田家の名声は326、全兵力は56925ですから、ここから4ヶ月の間に名声を68上げ、兵力を42000人は増やさなければなりません。単純計算で、寺社や教会を23個増やし、募兵のために兵舎をたてまくる必要があります。ゲーム開始から1年半の経済力でこのミッションを実現するのは、なかなか大変です。そこで、効率よく内政を進めるための工夫を序盤から進めておく必要があります。
【内政の工夫1:農村では水田は作らずに畑を主力とする】
スピードクリアを目指す場合、3年以内に全国統一をすることが前提だから、水田を作っても2回程度しか収穫できません。むしろ畑の方が季節毎に兵糧をもたらしてくれるし、元手がかからないので、水田は絶対に作りません。
【内政の工夫2:施設建設に携わる武将は、基本的に一人】
一つの建設に3人の武将を費やすより、一人の武将がひとつずつ作った方が、全体的な効率が高くなります。しかも政治力がどんなに低い武将であっても、畑や市は60日程度で作ってくれます。よって、低能力の武将もしっかり一人で建設に携わってもらいます。
【内政の工夫3:頻繁に帰城させない】
城から建設地にを往復するだけで4日とか6日を費やしてしまうので、いちいち城に帰らないで、いっぺんに同じ町で3つ4つの建設に携わった方が効率が高くなります。
【内政の工夫4:季節の変わり目直前での完成を目指す】
収入がある月の直前に施設を完成させても、しっかり収入が上がります。よって、季節の変わり目目前になったら全力を投入して建設を間に合わせるようにします。
【内政の工夫5:鉱山からの収入を逃さない】
今回は1556年11/15に技術「鉱脈調査」を取得。金山銀山からの収入は極めて割がいいので、「鉱脈調査」は最優先で取得し、収入を確保していきます。
【内政の工夫6:効果的な募兵】
武家町を一個所に集中させて募兵する場合と、それぞれの城に分散させて募兵する場合を、うまく使い分けます。資金と兵糧の節約を考えた場合は、一個所に集中させて募兵した方が効率が良いのですが、しかし単純に兵数を増やしたい場合は個々の城で募兵するほうがよいです。
これら内政の工夫を組み合わせて条件を満たし、1557年7/18には尼子氏の勧告に成功します。
次々と勧告を成功させる(1年10ヶ月)
尼子氏を勧告させるほどの名声と兵力を確保できていれば、他の勢力を勧告することは難しくありません。7/28には尾山御坊を攻略し、すかさず隣接する七尾城畠山家と一乗谷城朝倉家を勧告します。さらに8/1には小田原城を落とし、隣接する岩附城太田家を勧告します。
7/1段階での部隊運用は、以下のような感じです。
東海道を小田原城に向かう信長勢の兵力は23000に、北陸道を制圧する島清興の部隊は14000まで膨らんでいます。さらに山陽道を進んで姫路城に向かう新部隊(酒井忠次+滝川一益)も増設し、攻略速度が上がってます。
兵舎ではなく湯治場を作る
ここまで来ると敵の傷兵を加えて雪だるま式に戦力が増えていくので、もはや募兵の必要もなくなっていきます。いっぽう効率的に傷兵を戦力に加えるために、「湯治場」の効果が高まります。
相手の城を落とすタイミングに合わせて、隣接する自城の武家町に湯治場を作っておきます。道が繋がっている必要がありますが、相手の城を落とした瞬間に自城の武家町の所属を落とした城に変更すれば、温泉効果によって傷兵が回復し、すぐに戦力として運用できます。
上の図は、稲葉山城から出陣した島清興+明智光秀部隊が桜洞城を落とした直後の様子です。手前に見える美濃の村落では、湯治場が3つ完成し、さらに4つ目が完成間近となっています。また左側から斎藤利三が道を引っぱっているところも確認できます。斎藤利三が道路を繋げれば、湯治場がある村落を桜洞城所属に変えて、傷兵を早急に回復することができます。
終盤戦では募兵の必要がなくなって「兵舎」の価値が暴落するので、武家町には兵舎を作らず、湯治場を中心に作る方が効率が良いわけです。
こうして効率よく内政を進めた結果、経済的な不安がなくなるので、いよいよ潤沢な資金と人材をフルに活用して最終的な詰めにとりかかります。終盤に入ります。
■清洲一城から986日で全国統一のsavedata