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【要約と感想】木塚雅貴編著『小・中連携を「英語」ではじめよう!―「小学校英語」必修化へ向けて―』

【要約】小・中連携を成功させる鍵は、「育てたい子ども像」というビジョンの共有と、小中お互いの教員が信頼を高めるための交流、そしてコーディネーターの活躍です。小中連携を試みた3年計画の実践が記録されています。

【感想】本書は2008年刊行で、一つ前の学習指導要領に準拠している。英語も大幅に変わっていて、現在は3・4年生が外国語活動で、5・6年生では教科となっている。内容そのものは古くなっているので、われわれとしては知識をアップデートしておく必要がある。
とはいえ、「小中連携」という観点から見れば、特に本書が古くなっているというわけではない。貴重な実践記録と言える。

が、さらに長い目で見れば、現在の「小中連携」が将来の学制改革への露払い的な役割を背負わされているだろうことは想像がつく。今後おそらく、小学校は4年制に向けて変化をしていくだろうと思われる。
まあ過渡期とはいえ、目の前の子どもの成長は待ってくれないから、全力を尽くすしかないのではあるが。

木塚雅貴編著『小・中連携を「英語」ではじめよう!―「小学校英語」必修化へ向けて―』日本標準ブックレット、2008年