【教育学でポン!?】2021年1月4日

あけましておめでとうございます。

COVID19

■大学共通テストは予定通り実施 緊急事態宣言発令でも 文科省(毎日新聞)
■首都圏緊急事態宣言でも西村大臣「小中学校一斉休校は必要ない」(TBS NEWS)
■緊急事態宣言でも小中高大の休校求めず 政府方針 共通テストも予定通り実施(日本経済新聞)
■西村大臣「小中学校の一斉休校は考えていない」 感染拡大リスクは低いとの認識示す(ABEMA TIMES)
■もし緊急事態宣言が出たら、「大学入学共通テスト」はどうなるの? 文科省に聞いてみた(BUSINESS INSIDER)
大学入学共通テスト、ただでさえ賛否両論異論噴出の大変な改革だったのに、緊急事態宣言下という大嵐の中での出発となりそうです。まあ現実としては、確かに飲食会合等と比較すればリスクも高くないし、ここまで来たら粛々と実施したほうがよいだろう、ということは分かります。ただ思うのは、文科省や政治家は「予定通り」と言えばいいだけですが、しわ寄せはいつも通り現場に押しつけられるんだ、ということです。例年ですら、試験会場内でゴホゴホ咳をする受験生がいると、周りが不穏な空気に包まれます。集中力も途切れます。現場の試験監督は、60代や70代の大学教員が務めます。ただでさえ尋常じゃない緊張感で満たされる試験会場なのに、今回は何が起こるのか。すべて現場にしわ寄せが来るわけです。

教育全般

■公立教員の休・退職が過去最多…「先生と親の溝問題」を解決するもの(現代ビジネス)
教育をお金で買えるような「商品」とか「サービス」と思っていると、必ずおかしなことになります。教師も含めて大人たち全員が関わる「公共財」という共通理解があると、だいたいうまくいきます。

■小学校35人学級 先行茨城、どう変化 法制化で県負担減へ(茨城新聞クロスアイ)
自治体独自の少人数学級先行事例と国の法律改正による35人学級実現との関係および影響が簡潔に分かる記事でした。

■日本の大学「使命を全うしてない」と断言の理由 今こそクリティカルシンキングを教えるべき(education×ICT)
言っていることはよく分かったので、それを実現できるよう、教員一人あたりの学生を減らし、そしてそれでも大学が成立するように公費を投入してください。そういう制度改革が伴わないなら、現在の環境でクリティカルシンキングを教えようとすることは、不可能とは言わないまでも、教員に過労死を強いるものになります。仮に大学が使命を全うしていないとすれば、現場のせいというよりは、教育にお金を使おうとしない政府と官僚の責任だという認識でお願いします。

■エンジニアが育たない国と育つ国の圧倒的違い 中国ではエンジニアが「ヒーロー」になれる(education×ICT)
問題意識はよく分かりますが、この問題は教育の内部をいじるだけでは永遠に解決しないでしょう。ダーウィンの「性選択」という概念をしっかり理解していれば、問題の本質がどこにあるかが見えてきます。エンジニアが異性にモテるようになれば、放っておいても育つようになるでしょう。子どもたちの「憧れの職業」があんなふうになっているのは、教育のせいではありません。

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