【教育学でポン!?】2020年12月24日

M-1の審査の問題は、教育学的には「評価の妥当性と信頼性」という概念を援用して理解することができそうです。

教員免許がないとき、どうする

■令和3年度埼玉県公立学校教員採用選考試験民間企業経験者特別選考(埼玉県教育委員会)
教員免許、いらないってよ!
まあ正確には、これまでにも僅かながら運用されてきた「特別免許状」の制度を活用するわけですけれども。(※参考:特別免許状の授与に関する指針)。ただ、英語ができるという「教科に関する知識・技能」さえあればよく、教育の理念や方法や発達心理学や学級経営などの「教職に関する知識・技能」は学んでいなくてもOKなことは確かで。そして勤務条件を見ると、教職に関する知識も技能もないのに学級担任を受け持つらしいよ! つまり「教職課程を学ばなくても学級担任くらいできる」ということらしいです、はい。そしてこの先、ICTに関してこのようなケースが増えてくるだろうと予測いたしますよ。さて、なしくずしに教員採用の自由化(教員免許制度崩壊)につながる可能性を考えなきゃいけないかどうか、いやはや。ともかく、教員免許なしでも教壇に立てるんなら、真面目に「教員免許更新講習」を受けている先生たちが、かわいそうです。早く廃止してください。

■学校の臨時講師 教員免許偽造か(NHK NEWS WEB)
■高校教諭、無免許で8年間授業 熊本の私立校(熊本日日新聞)
実際、「教員免許なしでも問題ない」と教育委員会が言っちゃっているという。「大いに問題だったが、卒業生に遡って授業はやり直せない、仕方ない」と言わないとマズいんじゃないの? あるいは、CAを雇うくらいなら、こういう人たちに「特別免許状」を出せば?

教育全般(国内)

■七北田小学校の男性講師 いじめ調査改ざん受け研修会 市立小中高の校長対象〈仙台市〉(仙台放送 ※映像と音声が流れます)
「対策をしました」というアリバイに過ぎず、実質的には意味がないどころか、むしろ貴重なリソースをドブに捨てる行為だろうと思いました。

■「教師の暴力から子どもを守る法律がない」 被害児童の支援NPO、学校教育法の改正求める(弁護士ドットコムニュース)
学校の中(あるいは外であっても)では「校則」等によって「憲法で保障された基本的人権の一部停止」ができてしまうことが根本的な問題なのでしょう。

■高校再編「丁寧な議論を」 田辺地方の首長が県教委と意見交換(紀伊民報)
既存の枠内でいくら丁寧な議論をしても、結論は出ないと思います。「学校教育」の枠組みそのものを疑う観点が必要なんでしょう。

■東大教授が「日本の教育はロクなもんじゃなかった」と語る理由(DIAMOND online)
教育史の専門家からしてみれば、いろいろ文句も言いたくなる記事ではあります。が、まあ、大雑把には御指摘通りかな。

■教員向け情報サイト「TEAChannel」をオープン 日本漢字能力検定協会が授業風 景やコラムを掲載(Amebaニュース)
■TEAChannnel
登録してみました。ちなみに「言語活動」は、教科等横断的な視点から全ての教科に要求されているわけです。

■学習遅れ小中8割超で解消 夏休み短縮や行事減でコロナ禍の長期休校を挽回(神戸新聞NEXT)
この場合の「挽回」とは、「学習指導要領に書いてある内容を教師が話し終わった」という意味に過ぎず、子どもたちが本当に理解したかどうかは別の話です。

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