【感想】美の競演―静嘉堂の名宝―

静嘉堂文庫美術館で開催されている「美の競演―静嘉堂の名宝―」を観てきました。

一番の見どころは、急遽出展された「曜変天目(稲葉天目)」なんでしょう。折に触れて何回か見てはいますが、やはり圧倒的な感じがします。さすがの国宝です。油滴天目も出展されていて、見応えがありました。が、これでお茶を飲むと思うと、ちょっと不気味な気がしてしまうところでもあります。もちろん飲もうと思って飲めるものじゃありません。
今回個人的に一番良かったのは、野々村仁清の銹絵白鷺香炉です。かわいい。
しかしこういう大名家秘蔵の名品中の名品たちが、明治維新後に流れ流れて三菱家の倉に収まるというのは、諸行無常ではあります。この先、所蔵者が変わっても、名品は残っていただきたいものです。