【要約と感想】筑波大学附属学校教育局編『グローバル人材を育てる―いま、なぜ若者は海外へ行かなくなったのか』

【要約】統計的には、海外留学する若者が減っています。理由は、経済的なものや心理的なものなど複合的だと思われます。しかし急速にグローバル化が進んでいる現状では、海外留学する意味は必ずあります。筑波大学と付属学校は、グローバル化人材を育てるために様々な取組みを行なっています。

【感想】総論(グローバル化における教育のあり方)と、具体的事例(筑波大学と附属学校における取組み事例の紹介)で構成されている。先進的な取組みの数々には、さすが筑波大学だなと感心させられる。

個人的な感想では、日本がガラパゴスから脱出できないのは、企業の採用形態(新卒一括採用)に最大の問題があるのではないかと思っている。常時採用が当たり前になれば、大学卒業後に半年留学とか、当たり前の風景になるだろうと思うわけだが。

筑波大学附属学校教育局編『グローバル人材を育てる―いま、なぜ若者は海外へ行かなくなったのか』東洋館出版社、2012年