【教育学でポン!?】2020年1月13日

毎日様々なニュースが流れてきますが、教育学を修めた立場として、それらをどのように理解したか、主観的な感想と見解を述べます。あくまでも主観的です。

教育全般

失敗を繰り返さないための三つの提言 大学入学共通テストの検討会議始まる(AERA dot.)

おっしゃる通りに感じる。本質的な議論をしてほしい。

センター試験の果たしてきた役割とその課題<入試改革のあやまちを繰り返さないために3>(HARBOR BUSINESS)

本来は高校卒業程度の「到達度評価」が行なわれるべきという国際的常識が視野に入ってこず、相変わらずガラパゴスの範囲を出ない話に終始するのであった。

大学入試「指定校・付属校推薦入試は即刻廃止を」と大前研一氏(NEWSポストセブン)

教育学的にいえば、問題の本質を見誤った話ではある。問題は、「推薦入試」そのものではなく、「高校卒業程度の到達度評価」が整備されていないことにある。「国際バカロレア」に触れているのに、そのことに気がつかないのは、教育学を勉強していないせいではないか。

塾なしでも挑戦可能、私立中学ユニーク入試が増加(讀賣新聞)

しかし塾はこういうユニーク入試にも対応して、やはり格差は拡大していくだろうと思う。おそらく入試を変えるだけでは根本的な問題解決にはならない。

高卒・大卒で逆転も?生涯賃金と学歴の関係性(あるじゃん)

こういう話では、学歴そのものが関係するのがあくまでも「労働者としての賃金」の話にすぎないことは、見落とされがちなところ。

都内「小学校プログラミング教育」で生じる、期待と現実の大きすぎるギャップ(ulm)

「騒いでいるのは世間だけ」という印象は、正しい。金儲けのために保護者の不安を煽りまくった人々が多かっただけだ。「ゆとり教育」の時と同じだ。

小6のうちに知っておくべき 中学ココで差がつく「勉強の始め方」(ベネッセ教育情報サイト)

教育学の言葉で言えば、「メタ認知能力」の問題。

政府の言ってる「リカレント教育」じゃダメ! 生涯現役が可能なマルチステージ型の稼ぐ力とは(JCAST)

日本でリカレント教育が遅れているのは、「新卒一括採用」の習慣がなかなか破壊されないせいだ。就職の形が変わらない限り、リカレント教育が根付く気はしない。教育だけの問題にされても困るのであった。

いじめ・不登校・発達障害

なぜ日本の学校は「発達障害の子」に冷たいのか(PRESIDENT Online)

「なぜ冷たいか」と言われれば、政府が金と人を教育にかけないからだとしか言いようがない。人を倍にすれば解決する問題だ。
記事の内容自体は、丁寧で、御指摘の通り。

不登校、海外留学の経験経て 「悩み抱える子どもたちを社会とつなげたい」(長崎新聞)

学校は、誰でも不登校になり得るという想定から始めなければならない。