【栃木県佐野市】佐野城に行くと、いつも若いカップルがいる

佐野城跡に行ってきました。JRと東武の佐野駅改札からいきなり徒歩10秒で三の丸に行けるという、たいへん立地条件のいい城です。

現在は公園として整備されています。が、大きな堀切の跡をしっかり見ることができます。
入口の案内パネルによると、関ヶ原後に唐沢山城を廃城にして、新たにこちらに築城したようですね。完全に山城の唐沢山城よりは、確かに平地が広がっている佐野城のほうが行政の中心としては都合が良さそうです。

南から北へ、三の丸・二の丸・本丸・北出丸と続く連郭式の城です。かなりの比高差があって、駅から続く跨線橋がそのまま三の丸の高さになっています。縄張図を見ると、外堀もたいへん立派です。近世城郭としてかなりの規模であったことが分かります。

見所は、やはり堀切です。こちらは二の丸と本丸を隔てる巨大堀切。

関東の「土の城」らしい佇まいが、見事です。
本丸の案内パネルによると、どうも石垣も残っていたようです。ただし保存のために埋め戻されていて、見学はできません。

石畳の様子も見たかったのう。

本丸と北出丸を隔てる堀切も、迫力があります。かなりの比高差があることが分かります。

北出丸の北は断崖絶壁になっていて、こちらから攻め上ることはほぼ不可能ではないかなと思います。絶好の要害に城を作ったなあ。

現在、本丸には東屋が、二の丸には文化施設が建っています。2019年に訪れたときには二の丸で、2012年に訪れたときには本丸で、高校生らしきカップルがいちゃついていたのでした。どうやらここは現在ではカップル憩いの場として定着しているようでありました。

佐野らーめんチャーシュー増し増しをいただいて、佐野を離脱するのでありました。
駅直結の「らーめんミニ博物館」には、佐野市内のラーメンが高クオリティの食品サンプルで展示されていて、一見の価値はあるかも知れません。
(2019年8月訪問、2012年5月訪問)