教育概論Ⅱ(栄養)-8

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前回のおさらい

・評価。
・生徒の発達の支援。
・学校運営上の留意事項。

家庭科

第1 目標

生活の営みに係る見方・考え方や技術の見方・考え方を働かせ、生活や技術に関する実践的・体験的な活動を通して、よりよい生活の実現や持続可能な社会の構築に向けて、生活を工夫し創造する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 生活と技術についての基礎的な理解を図るとともに、それらに係る技能を身に付けるようにする。
(2) 生活や社会の中から問題を見いだして課題を設定し、解決策を構想し、実践を評価・改善し、表現するなど、課題を解決する力を養う。
(3) よりよい生活の実現や持続可能な社会の構築に向けて、生活を工夫し創造しようとする実践的な態度を養う。

・「総則」で学んだことと関連づけながら「家庭科」を読もう。
・「生活の営みに係る見方・考え方」という観点。←「主体的・対話的で深い学び」を実現するために家庭科が果たす役割。
・「よりよい生活の実現」や「持続可能な社会の構築」とは?←「社会に開かれた教育課程」を実現するために家庭科が果たす役割。
・目標と「学力の三要素」との関係。

第2 各分野の目標及び内容

〔家庭分野〕
1 目標
生活の営みに係る見方・考え方を働かせ、衣食住などに関する実践的・体験的な活動を通して、よりよい生活の実現に向けて、生活を工夫し創造する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 家族・家庭の機能について理解を深め、家族・家庭、衣食住、消費や環境などについて、生活の自立に必要な基礎的な理解を図るとともに、それらに係る技能を身に付けるようにする。
(2) 家族・家庭や地域における生活の中から問題を見いだして課題を設定し、解決策を構想し、実践を評価・改善し、考察したことを論理的に表現するなど、これからの生活を展望して課題を解決する力を養う。
(3) 自分と家族、家庭生活と地域との関わりを考え、家族や地域の人々と協働し、よりよい生活の実現に向けて、生活を工夫し創造しようとする実践的な態度を養う。

A:家族・家庭生活。
B:衣食住の生活。
C:消費生活・環境。

第3 指導計画の作成と内容の取扱い

1 指導計画の作成に当たっては、次の事項に配慮するものとする。
(1) 題材など内容や時間のまとまりを見通して、その中で育む資質・能力の育成に向けて、生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際、生活の営みに係る見方・考え方や技術の見方・考え方を働かせ、知識を相互に関連付けてより深く理解するとともに、生活や社会の中から問題を見いだして解決策を構想し、実践を評価・改善して、新たな課題の解決に向かう過程を重視した学習の充実を図ること。

・「主体的・対話的で深い学び」との関係。
・「生活の営みに係る見方・考え方」とは?
・「新たな課題の解決に向かう過程を重視した学習」とは?

2 第2の内容の取扱いについては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 指導に当たっては、衣食住やものづくりなどに関する実習等の結果を整理し考察する学習活動や、生活や社会における課題を解決するために言葉や図表、概念などを用いて考えたり、説明したりするなどの学習活動の充実を図ること。
(2) 指導に当たっては、コンピュータや情報通信ネットワークを積極的に活用して、実習等における情報の収集・整理や、実践結果の発表などを行うことができるように工夫すること。
(3) 基礎的・基本的な知識及び技能を習得し、基本的な概念などの理解を深めるとともに、仕事の楽しさや完成の喜びを体得させるよう、実践的・体験的な活動を充実すること。また、生徒のキャリア発達を踏まえて学習内容と将来の職業の選択や生き方との関わりについても扱うこと。
(4) 資質・能力の育成を図り、一人一人の個性を生かし伸ばすよう、生徒の興味・関心を踏まえた学習課題の設定、技能の習得状況に応じた少人数指導や教材・教具の工夫など個に応じた指導の充実に努めること。
(5) 生徒が、学習した知識及び技能を生活に活用したり、生活や社会の変化に対応したりすることができるよう、生活や社会の中から問題を見いだして課題を設定し解決する学習活動を充実するとともに、家庭や地域社会、企業などとの連携を図るよう配慮すること。

*「総則」の記述に対応していることを意識しながら「家庭科」の記述を理解しよう。
(1)言語活動。
(2)ICTの活用。
(3)体験的な活動。キャリア教育。
(4)個に応じた指導。
(5)問題解決学習。家庭や地域との連携。

「社会に開かれた教育課程」と「カリキュラム・マネジメント」のおさらい

*社会に開かれた教育課程
(1)学校教育の目標を社会と共有する。
(2)社会や世界に通用する資質・能力を育成する教育課程。
(3)学校外の人的資源を確保する。

*カリキュラム・マネジメント=社会に開かれた教育課程を実現するために、カリキュラムをマネジメント(経営・運営)する。
(1)教科横断的な教育課程編成。
(2)評価。PDCAサイクルの確立。
(3)人的・物的な資源の確保。

・「家庭科」はどのように「社会に開かれた」ものになるか、あるいは家庭科に絡んでどのようにカリキュラムをマネジメントするか。

復習

・「総則」と「家庭科」がどのように絡んでいるかを把握しよう。

予習

・学習指導要領の変遷について調べておこう。特に1947年度版について確認しておこう。