教育学Ⅱ(新松戸)-5

■新松戸キャンパス 10/20(金)

前回のおさらい

・国語による国民統合。東ティモールの例。
・日本語廃止論。方言撲滅と標準語。

日本のナショナリズム

・明治維新(1868年):身分制社会から近代国民国家へ。
・板垣退助が見た戊辰戦争。サムライとノーミンの意識の落差。すべての国民に「主人公」意識を持ってもらうための自由民権運動。
・文明開化:日本の伝統文化をことごとく否定し、外来文化を崇拝する。鹿鳴館時代。
・学制(1872年):フランスの真似をした学校制度。教育内容も西洋の翻訳。
・福沢諭吉:『学問のすすめ』と学制。立身出世主義、国民皆学、実学主義、受益者負担。
・日本の日本らしさとは何か?→天皇の再発見。

日本の祝祭日の由来について考えてみよう。

・日本の祝祭日には、必ず連休になるものと、火曜日や水曜日ならそのままになるものと、2種類に分けられる。どうしてこのような違いがあるのか?

教育勅語

・1891年渙発、1948年失効確認(衆議院、参議院)。
・元田永孚と井上毅。儒学主義と近代主義のミックス。

日本近代と戦争

・日本が外国とどれくらい戦争したか、考えてみよう。
・日本の歴史全体を考えたときに、近代の戦争の特徴について考えてみよう。

教育勅語の構造

・段落が3つに分かれている。
・教育勅語には「いいことも書かれている」と主張する人々は、第二段落しか見ていない。しかし、単に「いいことも書かれている」だけで良いとしたら、聖書でもコーランでも論語でもいいはず。なぜ、聖書でもコーランでも論語でもなく「教育勅語」である必要があったのか。
・「日本人」という自己意識の形成にとって重要なのは、第一段落と第三段落。第一段落の理解を抜きにして、第二段落を語ることはできないし、語る意味がない。
・日本神話。天孫降臨。
・第二段落の徳目の全体構成。
・教育勅語を中心とした教育体制の構築。国語、歴史、地理との関係。
・教育勅語は本当に日本の伝統に合致していたのか?

 

復習

・日本のナショナリズムの特徴について押さえておこう。

予習

・「教育勅語」の失効について調べておこう。