教育課程の意義と編成-1

▼第1回=9/25

授業の目的

・本講義は教員免許状取得に関わる授業であり、特に「教育課程の意義及び編成の方法」について扱う。

目標

・「教育課程」とは何かについて理解する。
・教育課程を編成する原理について、教科を横断する内容等も含め、基本的な考え方のパターンを理解する。
・『学習指導要領』の性格を理解する。
・現行『学習指導要領』の背景を理解する。
・カリキュラム・マネジメントの基本的な考え方を理解する。
・『学習指導要領』の変遷と背景について理解する。
・「評価」の意義と、様々な方法について理解する。

教科書

※現行(平成29年3月)の『中学校学習指導要領』および『中学校学習指導要領解説 総則編』を手に入れておくこと。冊子でも手に入るし、pdfファイルでも手に入る。
・必要に応じてプリントを配布する。プリントの内容はWEBサイトにアーカイブする。

評価

・期末テストによって評価する。
・目標に即して、評価の基準を設定する。
・テスト持込可=学習指導要領および解説、配布したプリント類、自筆のノート。
・テスト持込不可=配布以外の印刷教材、ノートのコピー、外部と連絡ができる電子機器。
・出席が足りなかった者には受験を認めない。

教育課程とは何か?

・英語では「カリキュラム」。
・教育実践のサイクル。目的→計画→実践→評価→目的
・目的を達成するためには、適切に計画を立てなければならない。
・復習:教育の目的とはなにか??

教育の計画

※いつから、いつまで、どこで、だれが、誰に対して、何を、どのように教えるか?
・いつから:現在は義務教育は6歳からだが……
・いつまで:現在の義務教育には留年がないが……
・どこで:現在の日本では学校だが……
・だれが:現在の日本では、教員免許を持って正式に採用された者だが……
・誰に対して:現在の日本では子供だが……
・何を:
・どのように:

教育計画の主体

※だれが、どのような権利で、どのように決めるか?
・だれが:家庭、教師、学校、国家
・どのような権利で:
・どのように:

学習指導要領

・文部科学省が示す教育課程の基準。
・「学習指導要領とは、こうした理念の実現に向けて必要となる教育課程の基準を大綱的に定めるものである。」(2頁)
・「学習指導要領が果たす役割の一つは、公の性質を有する学校における教育水準を全国的に確保することである。」(2頁)
・「各学校においては、教育基本法及び学校教育法その他の法令並びにこの章以下に示すところに従い、生徒の人間として調和のとれた育成を目指し、生徒の心身の発達の段階や特性及び学校や地域の実態を十分考慮して、適切な教育課程を編成するものとし、これらに掲げる目標を達成するよう教育を行うものとする。」(4頁)

復習

・教育課程とは何か、自分の言葉で説明してみよう。
・『学習指導要領』の性格について、大雑把に押さえておこう。

予習

・実際にカリキュラムを組む「まねごと」を行う。
・自分が中学生の頃の時間割を思い出しておこう。