市民大学ふじみ野

市民大学ふじみ野」の運営協議会に出席してきました。

「市民大学ふじみ野」とは、埼玉県ふじみ野市が運営する市民のための教育機関です。昨年の11月に開校しました。学長を文京学院大学人間学部長の木村浩則先生が務めており、私は教育学の専門知識を持つ有識者として運営協議会のメンバーに加わることとなりました。
無事に第一期が終了したので、今日は実績報告と反省、そして来期に向けての計画と方針について議論しました。

運営側の意図としては、単なる趣味の教養講座に終わらせるつもりはなく、学んだことを実際の町づくりに活かすことのできる人材養成を目的として掲げています。

町づくりに関わる民間人材養成は、行政の側からも要請されています。町づくりに関して、市民の側からも積極的に参加してほしいという要望が繰り返し表明されています。この背景には、行政のスリム化に伴うサービスの縮小という事態とか、自治会など住民自治の担い手の高齢化とか、平成の大合併に伴う市民アイデンティティの再編成とか、様々な現代的課題が複雑に絡み合っています。ざっくりまとめると、20世紀型の福祉国家では課題に対応できないという認識です。

従来の福祉国家的発想ではカバーしきれない町づくりの仕事に自主的に参画する市民が求められているとき、市民大学に期待されるのは、そういう人材を養成し供給する場として機能することです。その目標を達成するには、町づくり構想とカリキュラム構成の整合性、単位修得後?の人材配置の仕組み、行政各部署との連携体制の組織化など、従来の教養講座にはなかったような取り組みが必要となってきます。

ともあれ、「市民大学ふじみ野」は昨年始まったばかりで、まずはやってみて初めて分かることが認識できたという点が重要な段階ではあります。よりよい学びが実現できるよう、私も微力ながら知恵を出していきたいと思います。
ふじみ野市民の方は、興味を持たれたら、ぜひ参加してください。

市民大学ふじみ野ホームページ