▼第6回=10/29
前回のおさらい
・学習指導要領(前文):社会に開かれた教育課程、家庭や地域との連携、大綱的な基準、生涯学習・学校間連携。
学習指導要領の構造(目次)
・総則
・各教科(国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術・家庭、外国語)
・特別の教科 道徳
・総合的な学習の時間
・特別活動
学習指導要領(総則)、3~4頁
教育課程の編成
1 各学校においては、教育基本法及び学校教育法その他の法令並びにこの章以下に示すところに従い、生徒の人間として調和のとれた育成を目指し、生徒の心身の発達の段階や特性及び学校や地域の実態を十分考慮して、適切な教育課程を編成するものとし、これらに掲げる目標を達成するよう教育を行うものとする。
・教育課程を編成し、教育を行う主語は「各学校」です。
・教育課程編成の上で留意すべきことは3つあります。
「主体的・対話的で深い学び」と「生きる力」
・「主体的・対話的で深い学び」とはどういう学びで、それを実現する授業とはどういう授業でしょうか?
・「アクティブ・ラーニング」という言葉との関係は?
*生きる力=「知・徳・体のバランス」→「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」
確かな学力:学力の三要素
・学力の三要素←学校教育法第30条2項
・学力の三要素と「PISAショック」
*PISA:学習到達度調査。Programme for International Student Assessment。高校1年生対象。
*OECD:経済協力開発機構。Organisation for Economic Co-operation and Development
*PISAショック:2003年と2006年の調査で日本の順位が大幅に下がったことに教育関係者一同衝撃を受けたこと。←しかし2009年と2012年の調査では順位が上昇しました。
*全国学力・学習状況調査:2007年より毎年実施。小6と中3を対象。
・A問題とB問題の違いが特徴です。
豊かな心
学校における道徳教育は、特別の教科である道徳(以下「道徳科」という。)を要として学校の教育活動全体を通じて行うものであり、道徳科はもとより、各教科、総合的な学習の時間及び特別活動のそれぞれの特質に応じて、生徒の発達の段階を考慮して、適切な指導を行うこと。
道徳教育は、教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に基づき、自己の生き方を考え、主体的な判断の下に行動し、自立した人間として他者と共によりよく生きるための基盤となる道徳性を養うことを目標とすること。
・理科でも道徳教育を行うことに注意しましょう。
第3 指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては、次の事項に配慮するものとする。
(6) 第1章総則の第1の2の(2)に示す道徳教育の目標に基づき、道徳科などとの関連を考慮しながら、第3章特別の教科道徳の第2に示す内容について、理科の特質に応じて適切な指導をすること。(82頁)
2 第2の内容の取扱いについては、次の事項に配慮するものとする。
(2) 生命を尊重し、自然環境の保全に寄与する態度を養うようにすること。(82頁)
健やかな体:スポーツライフ
(1)食育(2)体力(3)安全(4)健康
・理科でも「健やかな体」を育成することに注意しましょう。
復習
・学習指導要領の「総則」2~4頁を読み込んで、「生きる力」の具体的な中身について理解しよう。
予習
・学習指導要領総則4~5頁に目を通しておこう。