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【長野県松本市】松本城と犬甘城

松本城と犬甘城に行ってきました。

松本城は、何回訪れても、感動します。アルプスの山々を背景に聳え立つ黒い天守閣は、惚れ惚れとする美しさです。素晴らしい。今回は三が日だったので、松本城も謹賀新年モードでした。

下から天守閣を見上げる。かっこいい。

見る角度によって姿を変え、受ける印象が様々に変化するのも松本城天守閣の見所ですね。これは北西側から見た天守。個人的には、南西側から見る形が一番好きです。

続いて、犬甘城へ徒歩にて移動。

犬甘城は、松本城の北西1.5kmほどのところにあります。現在は「城山公園」となっています。

縄張の図。私は南側からまず六ノ郭に登って、尾根伝いに北に移動し、一の郭に出ました。城の西側は奈良井川が削った断崖絶壁になっていて、天然の要害になっています。

一の郭全景。写真では比高差があまりないように見えますが、私が写真を撮っている場所は袖郭になっているところで、そこまでたどり着くのがけっこう大変。全体の防御力はかなり高い城のように思います。

六の郭には展望台が立っていて、松本市街を見渡せるほか、アルプスの山並みを眺めることができます。なかなか爽やかな気持ちになれるところです。

犬甘城を後にして、東に400mくらいのところに、正麟寺があります。ここにはマタ・ハリやジャンヌ・ダルクとも呼ばれた川島芳子のお墓があります。若い頃の華麗な活躍と、処刑で命を落とすという非業の死に、思いを馳せます。

さらに500mほど東に行くと、旧開智学校。道なりに歩いて行って裏側に出ました。1/3は残念ながら休館日で、中には入れません。開智学校には、土方先生と一緒に資料調査に行ったことが思い出されます。貴重なのは建物だけでなく、明治時代の教案等、文書史料が数多く残されていて、宝の山です。

そんなわけで、信州蕎麦を美味しくいただいて松本を後にしたのでした。
(2018年1月3日訪問)

【東京都目黒区】目黒不動尊と大圓寺

目黒不動尊と大圓寺に行ってきました。

目黒不動尊は、正式名は瀧泉寺。東急目黒線の不動前駅から歩いて10分弱です。なかなか立派な仁王門に見えますが、コンクリート製なのがちょっと残念。

大本堂も鉄筋コンクリート製ではあるけれど、立派な面構え。階段を上って回廊を裏に回ると、四天王に囲まれた大日如来像があり、そこを抜けるとJR目黒駅方面の道に出ます。

瀧泉寺という名前の由来となった瀧と泉の中に立つ、水かけ不動明王。法善寺の水掛不動のように苔むしてはいませんけれども。西郷隆盛は実際にこの滝に打たれたようですが、我々凡人はこの不動明王さまに身代わりに水に打たれてもらいます。年末年始は込むんだろうけど、クリスマスは待ち時間なしで水をかけられました。

家光の行方不明になった鷹が留まったという松。ここから女坂を上がると、黒光りする役行者の像があります。なかなかエンターテインメントが凝縮された空間となっています。

仁王門の脇には、恵比寿神社。コンパクトですが、清潔感のある爽やかなスポットです。

サツマイモ栽培で有名な青木昆陽の墓。墓石には甘藷先生と刻まれています。

目黒不動からJR目黒駅の方に歩いて行くと、行人坂の入り口の紅葉が見所に。もう歳の暮れというのに紅葉の盛りとは、日当たりが良かったんですかね。

行人坂の途中には天台宗の寺院、大圓寺があります。行人坂という名前は、大圓寺から目黒不動尊まで修験者が修行に通った道ということに由来するようです。

境内左手にはびっしりと五百羅漢像があります。江戸三大大火の一つ、大圓寺出火の行人坂大火による一万数千人の犠牲者供養のために作られたようです。

大火でとろけてしまったお地蔵さん、「とろけ地蔵」は、名前に違わず、容赦なくとろけていました。
大圓寺は、目黒不動尊に比べたら知名度はないかもしれませんが、他に類例がないユニークなお寺です。JR目黒から大圓寺→行人坂→目黒雅叙園→目黒不動尊は、なかなか趣のある散歩道になると思います。
(2017年12/25訪問)

【東京都大田区】洗足池、勝海舟夫妻のお墓は改修終了

洗足池(せんぞくいけ)に散歩に行ってきました。東急池上線の洗足池駅から、横断歩道を渡ってすぐ洗足池です。

いい天気でぽかぽかしているからなのか、木の杭の上に、もれなく鴨が佇んで日向ぼっこしているのがおかしいです。

全ての木の杭の上に鴨が座っています。誰も飛びません。

もれなく座っています…

池の西側には、千束八幡神社が鎮座しています。頼朝が名馬池月を得た、ゆかりの神社のようです。

源頼朝が佐々木高綱に与え、義仲追討の宇治川の戦いで先陣を切った時に跨がっていたのが、池月。摺墨のライバルです。

2012年に訪問した時には、池月の立派な絵馬も飾ってありました。

池の北側には弁天様。

西側には勝海舟夫妻の墓や、西郷隆盛の句碑があります。2017年現在は改修工事中で入ることができません2018年に改修工事が終わりました。勝海舟は洗足池の畔に別邸を建て、遺言でここに墓を建てたようです。この写真は2012年に訪問した時のもの。

池の南東にある妙福寺は、日蓮聖人ゆかりのお寺です。終焉の地である池上本門寺にたどり着く前に、ここで休憩したようです。洗足池の名前は、ここで日蓮が足を洗ったことに由来するとか。

袈裟掛けの松。三代目。この脇の出入り口を抜けると洗足池図書館のテラスに出るので、少し不思議な感じがします。散歩するにはとてもいいところです。
(2017年12/25訪問)

【埼玉県新座市】平林寺は、紅葉の名所の名に恥じない

妻の実家に行く用事があり、ついでに中間地点にある平林寺に寄ってきました。

紅葉、ジャストタイミングだったようです。

素晴らしく真っ赤。観光客が多すぎてバスが大渋滞でしたが。

仏殿。平林寺は臨済宗妙心寺派のお寺で、修行の場である本堂には観光客が入ることはできません。ここで御本尊の釈迦如来にお参り。

載渓堂の脇。

鐘楼の前。

「智恵伊豆」と呼ばれた松平信綱伊豆守の廟所を越えて、もみじ山。Eテレでやってる「知恵泉」という歴史番組がけっこう好きで、初代のころから見ていますが、ここが元ネタ。

載渓堂。

再びもみじ山。

総門前。平林寺が紅葉の名所と言われる理由がよくわかりました。
(2017年11/25訪問)

【東京都北区】もみじ寺(滝野川城跡)は、やっぱり紅葉が綺麗

 東京家政大学から徒歩10分くらいの所に、愛称が「もみじ寺」という金剛寺があるので、授業の合間に散歩に行ってきました。

 さすが、もみじ寺の名前に恥じない本堂の構えです。

 本堂の脇にも立派な楓が色づいていました。

 石灯籠の側にはバーミリオンの楓。

 門の脇にはガランスの楓。境内はそんなに広大というわけではありませんが、さすが「もみじ寺」と呼ばれるだけあって、コンパクトに色とりどりの紅葉を楽しめます。

 実はこのあたり、江戸時代から紅葉の名所として知られていました。歌川広重が「江戸名所之内 王子滝の川紅葉風景」として描いております。

 さらにここは、かつて「滝野川城」があった所のようです。豊島氏と共に太田道灌を相手にした滝野川氏の本拠地でした。遺構は完全に失われていて面影はありませんが、周りの地形を総合的に考えると、舌状台地の先っぽで、石神井川が天然の堀になって、城の場所として適していたような感じはします。

 お寺の前の通りは、まだ紅葉60%といったところ。

 お寺の前の橋は、「もみじばし」。紅葉橋交差点や、もみじ小学校が近くにあります。

 少し足を伸ばして飛鳥山公園へ。桜の名所として江戸時代から有名ですが、紅葉もなかなか良いです。

 飛鳥山も、紅葉全開までもう一息という感じですね。そんなわけで、王子で昼ご飯を食べて、3限の授業に臨むのでした。
(2017年11/22訪問)