「一宮」タグアーカイブ

【北海道札幌市】北海道神宮には出雲系の神様が鎮座していた

北海道神宮に参拝してきました。名前に相違なく、北海道にある神社です。円山公園に隣接しています。

北東の方角(鬼門ですね)から鳥居をくぐります。

鳥居が南ではなく北東を向いているのは、ロシアを睨んでいるからとか。

御祭神は、以下の四柱です。

おもしろいなあと思ったのは、大那牟遅(オオクニヌシ)と少彦名という出雲系の神が名を連ねているところです。このことから勘ぐってしまうのは、イザナミが北海道を産んでいないという事情ですね。イザナミ-アマテラスに連なる神様は勧請しにくいということで、出雲系の神が勧請されたのでしょうか。ともかく、オオクニヌシとスクナビコナは出雲で国土開発に成功した神なので、開拓を願う人々にとっては適切な選択のようには思います。
「大国魂」はちょっと分かりにくいですね。武蔵府中にも「大国魂神社」がありますが、それに連なる系列というよりは、一般観念としての「国魂」が本質のようです。
そして明治天皇が昭和39年、つまり1964年という東京オリンピック開催年に増祀されたのは、どういう事情なのでしょう?

さて、参道を抜けて、本殿にお参りします。

落ち着いた佇まいですね。

境内には末社として「開拓神社」も鎮座しています。

開拓神社に祀られているのは、北海道開拓に貢献した人々です。

蝦夷関係人物オールスターという感じですね。

下は南東にある第三鳥居。

境内には六花亭茶屋もあったり、なかなかまったりとできる空間となっていました。
まあ、北海道における「カミ」について真剣に考え始めると、なかなか厄介ではありますが。
(2018年5/21訪問)

【宮城県塩竈市】塩竈神社と日本三大奇の御釜

塩竈神社と、その末社の御釜神社に参拝してきました。
塩竈神社の鳥居から本殿まで、200段超の階段が続いております。麓から見上げたらすごい高さです。ひえ~っと思いましたが、実は一段一段の段差がそれほどでもないので、思っていたよりは楽に登れました。

この鳥居からの階段、戊辰戦争で榎本武揚と共に函館に向かうフランス軍事顧問官ブリュネが、塩竈寄港時に美しい水彩画として描きとめていて、そのときからほとんど景観が変わっておらず、なかなか感慨深いものがあります。

塩竈神社の鳥居には、誇らしげに「陸奥国一宮」の額が掲げられています。たいへん由緒ある神社です。

敷地もたいへん広大です。
案内板を見ると、志波彦神社や御釜神社の境内も描き込まれています。

由緒書きによれば、塩竈神社の祭神は、盬土老翁神(しおつちおぢのかみ)と武甕槌神(たけみかづちのかみ)と経津主神(ふつぬしのかみ)の三柱です。

タケミカヅチとフツヌシは、日本神話では天孫降臨のときに大活躍する戦の神としてよく知られている二柱です。タケミカヅチは常陸一宮の鹿島神宮、フツヌシは下総一宮の香取神宮に鎮座しております。
この戦の神が蝦夷討伐の最前線に呼び出されていること自体が、興味をかき立てます。そもそもおそらく、かつて日本に文字もなかった頃、ヤマト勢力の最前線は下総の香取神宮と常陸の鹿島神宮ラインにあっただろうと想像します。そこから前線が塩竈の地まで押し上がり、タケミカヅチとフツヌシが招請されたのだろうなあと。
かつてこの地で繰り広げられていただろうヤマト勢力の蝦夷との争いを、祭神に感じます。

が、現在はそんな物騒なことは微塵も感じさせず、境内には静寂な空間が広がっています。

本殿は極めて珍しい作りになっていて、拝殿が二棟、本殿が三棟となっています。タケミカヅチとフツヌシの本殿がひとつの拝殿にまとまっています。写真で言うと、左がタケミカヅチとフツヌシの拝殿で、右側が盬土老翁神の拝殿になっています。

ということで、三回お賽銭を投げてきました。

境内には、「塩竈神社博物館」もあります。この博物館の展示が、ちょっと想像と違っていて、なかなかおもしろかったです。

まず期待通りだったのは、歴代支配者による安堵書状が数多く保存されていたところです。奥州鎮守府将軍となった北畠顕家の書状など、感慨深いものがあります。
予想外だったのは、まず仙台藩歴代藩主が奉納した見事な刀剣の数々です。それから、林子平関連の史料もまとまっていて、おもしろかったです。そして二階が自然史博物館になっていて、古代の製塩や漁業に関する展示が充実してたいたのが意表を突かれて、とてもおもしろかったです。

さて、参道を逆にたどると、神社が建つ台地の先端部分が勝画楼という施設になっています。案内パネルによると、ここは歴代仙台藩主が塩竈神社に参拝する際に身を清めた場所のようです。

幽美な雰囲気を漂わせる場所で、奥に入ってみたかったのですが、残念ながら立ち入り禁止になっておりました。

勝画楼から100メートルほどのところに、御釜神社があります。塩竈神社の末社となっています。

由緒書きによると、日本での製塩起源の地ということのようです。重要な場所です。

境内には「日本三大奇」の一つとされる御釜があります。とても不思議で霊験あらたかな御釜らしいのですが、ふらっと来て見られるものではなかったようで、残念ながらこの日は外から拝むだけでした。また来よう。

御釜神社から道路を挟んで向かい側には、「はれま」というオシャレな街角古民家カフェがあります。

とても雰囲気のいい古民家カフェでした。塩竈ジェラート三点盛りとコーヒーのセットをいただきました。その名の通り、ほのかに上品な塩味が利いた甘さが引き立つジェラートで、おいしくいただきました。
(2018年8月訪問)