「日々随想」カテゴリーアーカイブ

【教育学でポン!?】2023年5月22日

天気予報を信じて傘を持っていったけれど、使わずにすみました。
【本日の歩数】9309歩■非常勤講師。

働き方改革

■深刻化する教員不足 総合的な方策を議論へ 待遇改善、過労死ライン、課題山積(FNNプライムオンライン)
唯一の解決策はみんなとっくに分かっているはずなのに、それはなぜか採用されず、問題解決とは無関係な意味不明の方針ばかり出てきたこの10年。

■教員不足が深刻!中学校の先生を小学校に…愛知で“臨時の教員免許”4月だけで66件 昨年度の3倍以上に急増 2009年度以降で最多 教育委員会「普通免許を持つ人材の確保に努めたい」(CBCテレビ)
■沖縄の教員不足、どう打開する? 定数の改善、先生の負担軽減…連携考える 那覇でシンポジウム(琉球新報DIGITAL)
既に崩壊状態。こうしてしまった責任者はほぼ特定できているのですが、反省している様子はまったく見えません。

ICT

■初めてでもよくわかる「Google Classroom」、現役小学校講師が徹底解説 授業の準備時間50%減、採点・成績処理時間60%減(education×ICT)
学習支援のプラットフォームがないと、端末だけあってもほとんど意味がありません。

学校

■保護者からの反対も多い「徒競走のない」運動会、それでも考え直したい“順位づけ”の教育的意義(All About)
■絆育む“新しい運動会” 小中学校9学年が「縦割り」で競う 上級生が下級生をサポート(長野放送)
■富山市 小学校の運動会「半日開催」広がる(KNB web)
運動会を通じてどんな力を伸ばしたいのか、というところです。

■PTAから学校への寄付は“自発的”か…名古屋市長も疑問呈する「金が足らんから寄付してくれなんていかん」(東海テレビ)
市長、ブーメランで返ってきたら大変そうです。

■不登校だった人など対象…名古屋市が開校予定の「夜間中学」2025年4月に中村区の笹島小中学校に設置へ(東海テレビ)
教育機会確保法の精神がどんどん形になっていきます。

■多様化する小学校の“ランドセル”事情「通学用のリュックサックの導入も」その背景は…(富山テレビ)
各地で急速に多様化しつつある印象があります。

幼児教育

■人口減少の解決になるか「保育園留学」で地域活性化 一方で“移住”呼び込みの課題も【Nスタ解説】(TBSテレビ)
教育が「地域産業」になる時代です。

高等教育

■若者たちは都会を目指すが…地方で「廃校になる大学」「経営を成り立たせる大学」の決定的違い(幻冬舎GOLD ONLINE)
さすがに勉強不足すぎる。

【教育学でポン!?】2023年5月21日

太田記念美術館で開催中の「江戸にゃんこ 浮世絵ネコづくし」を観てきました。さすがの歌川国芳。
【本日の歩数】6265歩■原宿周辺を回遊。

働き方改革

■初任者教員をどう育てる?カギとなる「ベテラン教員を巻き込む方法」とは 「現状は異常事態」現場教員が警鐘鳴らすワケ(education×ICT)
教員養成課程でもほとんど扱わないところで、従来は(今でも)OJTで対応してきた領域ですが、これからはいわゆる「主幹教諭」に期待される領域の仕事ということになるのでしょう。

ICT

■「チャットGPT」使い方学ぶ 京都・福知山公立大学で教職員ら勉強会(京都新聞)
まずは触って実態を把握するところからですね。

いじめ・不登校

■公立中が「脳科学を基に授業改善」、深刻化する不登校といじめは減ったのか? 「学校風土」に注目、国立第二中の3年間の挑戦(education×ICT)
目的を明確にしてエビデンスを活用し、授業改善が生徒指導に連動した事例でした。なるほどです。

学校間接続

■「エクセル父さん」や「PDCA父さん」がわが子の中学受験を台無しにする理由 「受験=仕事」の勘違いが意欲も成績も下げる(education×ICT)
成功体験が失敗を招きます。

学校

■男女共修化までの長い道のり…かつての「男女別の技術・家庭科」に見え隠れする政財界の思惑と性別役割分業に基づく日本社会(集英社オンライン)
■家庭科が男女必修になって30年。それでも女性的イメージが付きまとう理由と「男性」家庭科教師が担う大きな役割(集英社オンライン)
男性の家庭科教師がヒーローの斉藤倫『タマネギなんかこわくない』という少女マンガを思い出しました。

■成長するのが楽しいからやる!子どもが自己調整で「自立して学ぶ」学校の仕掛け 何がどう違う?オルタナティブスクールの学び(education×ICT)
たくましい子どもが育ちそうです。

■学校での熱中症、教師の「権威」が原因かも…心理的メカニズムを専門家が解説(大人んサー)
ですね。私の授業でも、スライドが映っていないことに私のほうで気が付いていないとき、最初のうちはなかなか学生のほうから指摘してくれません。5回目くらいになるとすぐ指摘してくれるようになります。

■PTA改革した小学校 「有給使って集金」「恐怖のくじ引き」を脱却するまでの7カ月(弁護士ドットコムニュース)
地域共同体が崩壊して子育ての「公共性」の基盤が失われてしまい、組織の前提が根底から変わってしまった以上、新しい形態を模索するしかありません。

■サミット開催は大歓迎 でも…広島の小学校の「ひそかな悩み」(テレ朝news)
サミットを絡めた「総合的な学習の時間」を構想できるくらいが望ましいですかね。

教育全般(国内)

■再び“入院”する少年・少女を減らしたい――非行少年の人生を変える、少年院出院後の学習支援事業とは #こどもをまもる(Yahoo!ニュースオリジナル特集)
情報量の多い記事でした。本来なら「公教育」の領域内で解決すべき問題を、法務省やSIBという仕組みや民間企業の力で福祉的に支えてもらっているという内容でした。

【教育学でポン!?】2023年5月20日

国立西洋美術館で開催されている「憧憬の地ブルターニューモネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷」を観てきました。フランス語とは異なる「ブルトン語」が話されていたり、ラテン民族とは異なる文化を持つケルト民族の故地ということは観念的に知ってはいましたが、絵画作品を通じて見るとイメージがまた膨らみます。
【本日の歩数】6011歩■上野公園を闊歩。

働き方改革

■「何か大変なことが起こっているね」で済まさないで 幸地一氏(県高等学校障害児学校教職員組合委員長)<先生が足りない シンポ事前インタビュー>3 ㊦(琉球新報DIGITAL)
ご指摘通り学校や先生にできることは限りがあって、地域住民全体の当事者意識が必要ですが、公共性を意図的に破壊してあらゆるサービスの市場化に邁進した新自由主義政策のせいで難しいことになっています。

ICT

■ただの連絡帳と化した学校多く…『タブレット教育』格差はなぜ生まれるのか 同じ学校で“先生単位で差”も(東海テレビ)
下に合わせるのは学校文化の特徴ですが、今は下に合わせる時間帯ではなく、できる学校やできる先生からどんどん楽しく進めるべき時間帯で、かといってできない学校やできない先生を責めるのではなく、格差解消はあとで考えればよいでしょう。

不登校

■不登校の小中学生が滋賀の自治体で急増、一体なぜ? コロナ禍以外の要因も(京都新聞)
一般的に言えば、地域共同体が崩壊して公共性の基盤が崩れ、教育(も含めたサービス一般)の市場化が著しい地域ほど不登校が増えるでしょう。良いか悪いかは別の問題です。

インクルーシブ教育

■インクルーシブ教育の現状と課題。文科省の取り組みと日本国内外での事例を紹介(education×ICT)
「自分がよければそれでよいという新自由主義」の精神が蔓延してあらゆるサービスの市場化が進み、公共性の基盤が破壊された今の日本(つまり「共生社会」の真逆な世の中)では、なかなか大変です。

学校

■公立中高一貫校の「国際バカロレア教育」、気になる「授業と進路選択」の実態 「札幌開成中等教育学校」卒業生にも聞いてみた(education×ICT)
IBが単にお題目ではなく、実質的に機能している様子が伺える記事でした。

■平成30年から3年間で廃校数は「999校」に!「地方自治体×事業者」による廃校活用事例を紹介(ファイナンシャルフィールド)
■歓声ふたたび 福岡県香春町の廃校体育館がスケボー練習場に(ささっとー)
しかし個々のアイデアに頼っていてはすべての廃校を活用できるような気はしないので、最終的には誰かが責任を持って抜本的な解決策を示す必要が生じるでしょう。
▼「~未来につなごう~「みんなの廃校」プロジェクト」(文部科学省)

■「共通理解が得られているのではないか」富山市教育長が語る 住民説明会終了から1年 富山市の小中再編計画(チューリップテレビ)
記事を読む限りでは、共通理解は得られていないですね。

教育全般(国内)

■学校で「なぜ本を読むのか」のサポートが必要、子どもが本嫌いになる3大理由 いかに本を自分の武器として使うかを学ぶべき(education×ICT)
ルソー的に言えば、「本を読む」(あるいは「文字を読み書きする」)という行為が「不自然」なこと(あるいは「人工的なこと」)であるという自覚を前提にしないと、うまくいかないような気がします。

■「ICTを活用した障害者支援」に尽力してきた医師が語る「学校教育に必要なこと」 多分野をつなぐ三宅琢「大事なのは交ぜること」(education×ICT)
「何らかの制約を受けた空間の中で上下関係」があると人間がおかしくなるという洞察は、とても大切だと思いました。

■「うんこお金ドリル」作成担当者語る、家庭・学校で「金融リテラシー」育てる方法 元金融庁教育担当が薦めるゲームや家庭内企業(education×ICT)
個人的な意見では、その程度のことなら、ただ単に「アルバイト禁止の校則」を廃止するだけでと思いました。金融教育の充実も結構ですが、学校教育で決定的に重要なのは「労働者の権利」をしっかり教えることだと思います。

【教育学でポン!?】2023年5月19日

雨が降っていると16号館までの移動が億劫です。
【本日の歩数】7749歩■自宅と学校を往復。

働き方改革

■教員試験や採用計画の見直しに取り組み 上江洲寿氏(県教育委員会 働き方改革推進課課長)<先生が足りない シンポ事前インタビュー>2(琉球新報DIGITAL)
というか、こうなることは10年前から分かっていたのに、何もできなかった(何もしなかった)んですよね。としたら、今の行政の責任というより、10年前の担当者の責任です。

■教育現場の負担軽減へ 送付文書の削減 小中学校で成果も高校に改善の余地(UバクUTY)
というか、文書送付そのものを全廃して、クラウドを利用して共有すればいいじゃない。

ICT

■AI時代の学校教育について堀田氏、武藤氏が講演――EDIX東京(教育とICT Online)
■教育DXとデータ利活用の現状と課題について文部科学省が説明――EDIX東京(教育とICT Online)
■AI活用から感情分析するセンシング技術まで、教育DXソリューションが集結したEDIX東京 理解度に合わせた出題や英語の発音、課題の生成、実技の判定などAI活用が広がる(こどもとIT)
EDIX東京には行ってきましたが、ブースを回って全体像を把握するので手いっぱいで、講演は行けなかったなあ。

■NYの公立学校がChatGPT禁止を撤廃、AIの教育活用を模索(Forbes JAPAN)
■ChatGPTにはない問題解決力を身につけるには?長崎市の高校で特別授業(テレビ長崎)
■「AIにはできない”解決能力”を」長崎北高で専門家を招いた出前授業(NBC長崎放送)
まあ、問題解決の前に「問題発見」こそが人間特有の力ですよね。

不登校

■学校に行きたくない私から君へ「不登校生動画選手権」を今夏初開催(毎日新聞)
どんな形でも、まず繋がることが大事。

校則

■生徒が見直す“学校の決まり” 靴下は白以外もOK?髪型は? 中学生が生徒会総会で議論(テレビユー山形)
3年生が「ダメなものはダメ」と保守的な姿勢を見せていることが、いまの日本教育を考える大きなヒントになりますよ。

高等教育

■国立大学と私立大学の「授業料」はどう推移している?昔は今じゃ考えられないくらい安すぎるって本当?(ファイナンシャルフィールド)
というか、今が高すぎ。

教育全般(国内)

■ママ記者がプロに聞いた!「教育格差」が解消されないのはなぜ?(サンキュ!)
文化資本の話でした。教育学の世界では、格差解消のために「社会関係資本」の重要性が知られていますが、この記事では言及されていません。

■これからの学校は、自分が社会を変えるための場|孫 泰蔵(Forbes JAPAN)
苫野一徳ビジョンがインストールされているような印象です。

教育全般(海外)

■3人の先生と子どもたちの学ぶ楽しさ映し出す『世界のはしっこ、ちいさな教室』予告映像(シネマカフェ)
見に行こう。
▼『世界のはしっこ、ちいさな教室』作品情報

【教育学でポン!?】2023年5月18日

実習巡回指導の調整がうまく行かず、今日はせっかく宇都宮まで行ったのに餃子も食べずにトンボ返りで八王子まで
【本日の歩数】13899歩■宇都宮から八王子まで大移動。

働き方改革

■子を支える責任はみんなに 教員定数、改善計画の再開急げ 佐久間亜紀氏(慶應大教職課程センター教授)<先生が足りない シンポ事前インタビュー>(琉球新報DIGITAL)
公共性の高い領域に新自由主義を適用すると酷いことになるのは分かりきっているのに、まだまだそうしたがる人がたくさんいます。

ICT

■Monoxer、小学校と中学校の学習データを連携し、「中1ギャップ」の解消をめざす 墨田区立の桜堤中学校と梅若小学校で取り組みを開始(こどもとIT)
ゆくゆくは全国的にポートフォリオとして統一されていくのでしょうか。

学校

■1クラスに担任が3人!? 神戸の小学校で「チーム担任制」試験導入 教師は負担軽減も生徒たちは?見えてきた課題も(ABCニュース)
最初に導入した小学校では「学級崩壊」への対応策として機能したと聞いています。

■「“失敗させない”学校教育は間違っている」、『まち探検』すら厳しくルール化する現状を現役教師が疑問視(fumufumu news)
おおむね仰る通りかと。しかし本質的な問題は、そんなことはほとんどの人が分かっているはずなのに、なんでそうならないか?ということでしょう。

■運動会、秋から春へ 暑さ対策、「時短」も定着しそう(AGARA紀伊民報)
運動会が嫌いな子どももいます。目的から考え直していいのでしょう。

■ある小学校のPTA改革 加入・非加入自由、活動はできる人で 「そもそもボランティア」でも合言葉は「子どものために」/兵庫・丹波篠山市(丹波新聞)
本来PTAは子育てを「公共」的に支えるための組織ですが、教育の私事化が進みすぎて公共性の基盤が崩れると、目的を見失います。公共性の基盤が回復しないとすれば、PTAも解体的に考え直すしかないのでしょう。

■『学び直したい』全ての人に 来春開校、県内初「公立夜間中学」校名は…福島(テレビユー福島)
どれも素敵な名前ですね。

■小学校は8校から3校に 中学校は3校から1校に統合 白石町の小中学校の再編計画【佐賀県】(SAGA TV)
もの凄い勢いで学校がなくなっていきます。

■中野市の廃校が子育て支援施設に イベント交流も(abn長野朝日放送)
廃校の跡地活用はどこも悩ましいですね。

教育全般(国内)

■ハーバード大卒の芦屋市長、タブレット手に所信表明 教育の持論語る(朝日新聞DIGITAL)
■“生成AI”活用に富山県の新田知事「子どもの教育には当面、使わない方がいい」懐疑的な考え示す(富山テレビ)
首長が教育について積極的に語るようになってきています。