「日々随想」カテゴリーアーカイブ

【教育学でポン!?】2021年1月20日

快晴だったけれど、ずっと研究室で文書を作成していました。外に出たい。

文部科学省

■「憧れの職業」になっていないのは教員の責任なのか、萩生田文科相の気になる言い方(前屋毅)
まずは御指摘の通りです。そして「検討本部」の方向を考えると、現在の開放制教員養成制度をなし崩しに自由化するのではないかという懸念を抱きます。

大学入学共通テスト

■共通テスト追試対象者、過去最多の1729人…公民・理科で平均点差が20点以上の科目も(讀賣新聞オンライン)
■共通テスト平均点、下がるとの見方が…コロナで奮起?(朝日新聞DIGITAL)
■共通テスト、教育担当の24歳記者が挑戦 苦戦したのは(朝日新聞DIGITAL)
平均点が上がったという事実に対して、誰も「先生が頑張った」とは言ってくれないという悲しい現実。小学校からの教え方が良かったって可能性は考えないの?

COVID19

■コロナ禍で広がる教育格差、3割超が「進路に影響」と回答―18歳意識調査(政治山)
当事者の意識として、なかなか貴重なデータかもしれません。

■コロナ禍の新生活に失望する大学1年生女子の「ささやかな望み」とは(DIAMOND online)
ですよね。

教育全般(国内)

■「孔子廟」敷地提供で大法廷弁論 政教分離、憲法判断へ 最高裁(時事通信)
いやあ、これは日本教育史的には大事件ではないでしょうか。「孔子廟」が「宗教」かどうかを判断することが、はたして司法に可能なのかどうか。判断に大注目。ちなみに私個人の感覚では、孔子廟は「宗教(いわゆる西洋の一神教的な宗教ではないが)」であり、「學校(ちなみに学校ではない)」というものは必ず宗教施設という世界観です。

■漢字の書き取りテスト、掲示物に正解あった 京都・洛北高付属中で入試ミス(京都新聞)
中間・期末テストではしばしば発生する事案ですね。

■人気予備校講師が教える「真の学力向上のために必要なこと」(HARBOR BUSINESS)
バカっぽいタイトルで損をしていますが、記事の中身はけっこう良いことを言っています。

■日立市立の小中学校半減へ 検討委が提言書 少子化で小規模化進む(毎日新聞)
さて、ここから具体化するのが大変です。

■体罰認定で児童が通報者探しも(KKTくまもと県民テレビ)
この記事だけからは全体像が見えませんが、一般論を言えば、体罰は良いとか悪いとか言う以前に法律で禁止されております。

ブロトピ:今日の学問・教育情報</a

【教育学でポン!?】2021年1月19日

たくさん働いた気がするけれども、現実はあまり前に進んでいない一日。まあ水を撒いている段階だと思いましょう。芽が出るのはこれから。

文部科学省

■萩生田文部科学大臣会見(令和3年1月19日 youtube)
マスコミ的には共通テストでマスクを外さなかった49歳受験生が気になるのでしょうが、教育学的には文科大臣下に設置された「令和の日本型学校教育を担う教師の人材確保・質向上に関する検討本部」の動きを注視しなければなりません。教員免許制度に本格的に手がつく可能性が高まっています。

オンライン授業・ICT

■【随時更新】新型コロナウイルス、緊急事態宣言中に利用できる学習支援サービスまとめ――民間事業者による“学びを止めない”支援はじまる(こどもとIT)
活用していきましょう。

■幼児教育におけるテクノロジーの可能性とは? 数学的思考で子どもたちの力を引き出す(EdTechZine)
■プレイシップ、積み木教材を使用した算数・数学の基礎学力発達に関する実証実験を開始(EdTechZine)
▼実証実験に参加ご希望の幼稚園・保育園を追加募集します。(PLAYSHIP)
松尾先生監修の実験ですか。私も「保育方法論」でICTを担当しているので、注目せざるを得ません。

■あらゆる人にデータ活用のセンスが求められる時代に、SASが取り組む「教育支援」とは(EdTechZine)
総務省による「統計グラフ全国コンクール」のような取組みは昔から続いているわけですが、コンピュータが加わって次元が変わるということでしょうか。

COVID19

■新型コロナ禍で保護者が学校に求めるのは「子どもたちが学びたくなる授業」の実施(EdTechZine)
なるほど。学校の家庭の意識が乖離していたことがよく分かるデータです。

■教員の休暇取得、コロナ禍で難題 夏、冬休み短縮で調整つかず(岐阜新聞Web)
矛盾と無理のしわ寄せは常に現場に来ます。

■大阪市の学校給食無償化、21年度も継続 全世帯対象 20年度は60億円負担(毎日新聞)
これは断固支持です。民間の「子ども食堂」の取組みも大切ですが、行政による「学校給食」への支援は極めて効果的です。

教育全般(国内)

■埼玉唯一の川口工業高「掃除部」、全国の頂点に 掃除愛好会から部に昇格後すぐに快挙 市長「川口の誇り」(埼玉新聞)
おめでとうございます。

■廃校プールで太陽光発電 全国で導入目指す 冷却効果で効率アップ(毎日新聞)
なるほど、廃校の活用法として盲点を突かれた感じ。どんどん活用してください。

■全国の公立小で初 香美市の小学校が国際バカロレア認定 そのプログラムの中身とは?【高知】(高知さんさんテレビ)
定着するかどうか、注目していきましょう。

■4月開校新しい校舎に親しみを 児童がタイルで壁画制作 ~福井県敦賀市~(福井テレビ)
公立の小中一貫校です。急速に増えています。

教育全般(海外)

■「学力世界一」シンガポールの教育は何が凄いか TIMSS「勉強は楽しい」割合に日本の課題あり(education×ICT)
隣の芝生は青いわけですが、シンガポールに関しては熾烈な受験競争と早期教育の弊害を視野に入れておきたいところです。もちろん良いところはどんどん参考にしていきましょう。

ブロトピ:今日の学問・教育情報

【教育学でポン!?】2021年1月18日

締切りを過ぎたレポートの催促をしました。オンライン授業になって、課題を提出したかどうかに疑いを挟む余地が一切なくなって、これは教員にとってはありがたいかもしれません。

大学入学共通テスト

■速報!初の共通テスト 問題文の分量が大幅増、平均点は「下がる」 早く読み解く力の差で明暗(EduA)
頭を使うような問題が増えたのは間違いないところです。それが良かったかどうかは、徐々に明らかになっていくでしょう。まずしばらくは主な副作用である「学力格差の拡大」に注目していきましょう。

オンライン授業・ICT

■4月から授業目的公衆送信が有償化、補償金の支払いは公費負担になる見込み(教育とICT online)
■改正著作権法第35条運用指針(令和 2(2020)年度版 PDFファイル)(著作物の教育利用に関する関係者フォーラム)
ルールはしっかり守っていきましょう。

■鴻巣市教育委員会、児童・生徒・教職員向けICT基盤をフルクラウド化(クラウドWatch)
■山口県教育委員会、2万5500台のSurfaceを採用 県内の全高校などに展開へ(クラウドWatch)
粘り強く種を撒いていたIT系企業がいよいよ本格的に刈り取りに入り始めた感じでしょうか。

■元教員、社会人と学ぶ「先生の学校」を始めた訳 転職で見えてきた「社会と教育現場」の乖離(education×ICT)
なかなかいい話でした。頑張って欲しいですね。
▼先生の学校

COVID19

■緊急事態宣言で小学生の子供の「自主休校」を選択する保護者の言い分(NEWSポストセブン)
心配な気持ちはよく分かります。オンラインでの参加等を含めて、様々な選択肢を用意できるのが一番よいのですが。

教育全般(国内)

■新成人のなりたい職業、男女とも「教師/教員」が上位に(EdTechZine)
なんて嬉しい記事なんだ。

■文科省が正式に認めたのに、多くの学校が「置き勉」を認めない残念な理由(PRESIDENT Online)
まあ、本来の目的を見失って形式的なルールだけが一人歩きして、それっぽい目的を後付けしている例の一つでしょうね。

■「復興教育」さらに推進!オンラインで2月13日・シンポジウム(福島民友新聞)
粘り強く続けていくことが大事ですね。

■少人数学級 国に合わせ大半で35人学級維持へ(島根県)(TSKさんいん中央テレビ)
県独自で実施していた少人数学級制度が、おそらくお金の問題で風前の灯火だったところ、国の方針が出て寸前で救われたという感じですね。この事例は記憶しておきましょう。

■“東大までの人”を量産……人気予備校講師が語る「母親主導の受験の弊害」(HARBOR BUSINESS Online)
タイトルの付け方がもったいない記事ですね。重要なのは、教育の「私事化・消費化」の問題を指摘しているところです。

ブロトピ:今日の学問・教育情報

【教育学でポン!?】2021年1月17日

阪神大震災のときは、愛知県の実家でインフルエンザにかかって寝ていて、うっすらと起きかけていた時、これまで経験したことのない小刻みなプルプルプルというP波を背中に感じ、尋常じゃないと思ってS波が来るまでの時間をカウントして、震源地までの距離を頭の中で計算したら、ちょうど富士山までの距離と出たので、慌てて飛び起きてテレビをつけて、震源地が関西方面だと知って一瞬拍子抜けしたものの、テロップで「死者3人」と出たところから、一日中テレビを見続けて、あまりのことに戦慄していました。スマートホンというものが存在しない時代でした。

大学入学共通テスト

■【共通テスト速報】作問担当者「平均点、下がるだろう」(朝日新聞DIGITAL)
■記述なしでも「時間足りない」 共通テスト何が変わった(朝日新聞DIGITAL)
■共通テスト、読解力いる資料たくさん 英語16ページ増(朝日新聞DIGITAL)
■マスクから鼻出し受験、注意6回従わず全科目「無効」に…共通テスト終了(讀賣新聞オンライン)
■100m走での歩幅とピッチの関係も題材に…共通テスト、カギは「読解力」(讀賣新聞オンライン)
■共通テスト、理数データ分析多く 第1日程終了、コロナ対策徹底(共同通信)
■一方通行の授業はNG?大学入学共通テスト・日本史は「授業中の発表」場面が頻出(高校生新聞ONLINE)
■初の「共通テスト」全日程終了 2日目は北海道内で大きなトラブルなし(STV)
■「大学入学共通テスト」2日目…「力を出し切りたい」【福島県】(福テレ)
■大学入学共通テスト2日目 朝から降雪も…目立ったトラブルなし【新潟】(NST)
■受験生ガンバレ! 大学入学共通テスト2日目 東海3県で約5万3000人(CBCテレビ)
■隠岐では初日トラブル 大学入学共通テスト2日目は(島根県・鳥取県)(TSKさんいん中央テレビ)
■初の大学入学共通テスト 長崎県内では2日目も大きなトラブルなし(NiB長崎国際テレビ)
■初の共通テスト「時間配分が難しい」「換気で寒かった」受験生、戸惑い抱え(琉球新報)
受験生のみなさん、おつかれさまでした。これから世間では、問題の傾向分析や、試験の在り方の是非について、議論が百出することでしょう。大学入試の在り方を議論することそれ自体は、とても重要なことです。しかしまずは決定的に重要な事実として、大人の都合で子どもたちがさんざん振り回されたことをしっかり記憶しておきましょう。

オンライン授業・ICT

■【教育×ICT】電子化するだけの『GIGAスクール構想』に意味はない(BEST T!MES)
さしあたって「マルチメディア」に関しては、ご指摘通りです。しかしそれ以上に重要なのに言及されていないのは、インターネットを介して世界とつながれるかどうか、という論点です。そしてインターネットといっても、単に検索などによって情報を収集するだけでなく、「情報の発信」についてカリキュラムをデザインできるかどうかが極めて重要な鍵になってくるはずです。

教育全般(国内)

■発達障害の僕から「学校に行けない子どもたち」に伝えたいたった一つのこと(DIAMOND online)
常識的な話に終始していますが、まあ、そうでしょうね。

■茨城県内大学受験生 私大志望、動向に変化 コロナ感染リスク考慮 地元志向に拍車も(茨城新聞クロスアイ)
まあこれだけ状況が変われば、人々の動向が変わってもおかしくないですよね。

ブロトピ:今日の学問・教育情報

【教育学でポン!?】2021年1月16日

すったもんだでいろいろあった大学入学共通テスト、本当に始まりました。できちゃうもんなんですね。どこにしわ寄せが行っていたのでしょうか。

大学入学共通テスト

■コロナ下で、初の共通テスト実施 各会場で感染防止策を徹底(共同通信)
■コロナ下、初の共通テスト 53万人志願、雪で再試験も(時事通信)
■コロナ禍の中で新テストに53万人(TBS NEWS)
■共通テスト1日目 コロナの混乱なく終了(TBS NEWS)
■共通テスト、タピオカミルクティーの出題も…「天橋立」では「ブラタモリ」に感謝の書き込み(讀賣新聞オンライン)
■緊急事態宣言の中 受験シーズン幕開け(CHUKYO TV)
■受験生はマスク姿、激励の姿なく 初の大学共通テスト始まる(京都新聞)
■コロナ対策の中 初の大学入学共通テスト<宮城>(仙台放送)
■初の大学入学共通テスト県内でも始まる(秋田朝日放送)
■大学入学共通テスト 目立ったトラブルなし(テレビ新潟)
■【長崎】新型コロナ感染対策しながら初の“大学入学共通テスト”(テレビ長崎)
■「専用の参考書で準備した」初の大学入学共通テスト始まる【高知】(高知さんさんテレビ)
■コロナ禍でも「実力で勝負したい」 共通テスト始まる(沖縄テレビ放送)
■初の共通テスト、トラブル相次ぐ…「他の人のせきが気になる」と訴える受験生も(讀賣新聞オンライン)
■「大学入学共通テスト」北海道 稚内市では悪天候で初日のすべて試験中止(北海道ニュースUHB)
■大学入学共通テスト 神戸大でトラブル、別室受験(神戸新聞NEXT)
■英語リスニングで23分間の停電、試験中断に(讀賣新聞オンライン)
■初の大学入学共通テスト 「対策役に立たず」「想定通り」初日終えさまざまな声(神戸新聞NEXT)
■共通テスト「英語」トレンド入り…難化か、悲鳴続々「むずかった」「無理」「エグい」(デイリー)
事前の予告通り、「単なる知識」を問うような問題がなくなり、「総合的な読解力と多面的・多角的な情報処理能力」を問うような問題になったようです。この変化は、単に「高大接続」だけでなく、「高校の教育内容」そのものを変えることを狙っています。単に暗記やパターン認識では問題を解けないので、本質的な読解力と情報処理能力を身につけるような授業に変わっていくことが期待されているわけです。そうすると、高校や中高一貫校が「どういう生徒を集めたいか」という傾向も変わります。高校や中学の試験のありかたも変わり、義務教育段階の教育の在り方もかわる、という寸法です。さて問題は、こんなふうに狙い通りにいくかどうか、ということです。机上の空論で終わらなければいいのですが、現実はとても複雑です。

■開成、桜蔭、女子学院…「超難関校」の入試問題に起きている大変化 「大学入試改革」の影響がここにも(PRESIDENT Online)
いちおう、高大接続改革からのドミノ倒しの第一弾で、進学校の入試問題には変化が起きているようです。問題は、これが本質的な教育観の変化になっているかどうかです。こういうものには、必ず副作用があります。まず分かりやすい副作用は「格差が拡大する」というところですので、現実がどうなっていくか、実態に注目していきましょう。

■海外エリート大学と日本の大学の「入試」に見る、根本的な違い(DIAMOND online)
海外では「大学の先生が入試そのものに加わらない」と、理由とともにしっかり指摘してあります。この事実を知らないで「オレの考えた最強の入試制度」について語る人が多すぎる日本。

■記述式など議論継続 25年以降の導入可否 入試改革「目玉」先送り・共通テスト(時事通信)
「そもそもペーパーテストをしない」という選択肢もありますよ。

■共通テスト2日目は真冬の寒さ 服装、健康管理に注意を(共同通信)
■受験生ご注意 17日は九州北部で雪も 大学共通テスト2日目(西日本新聞)
交通機関が止まりませんように。

教育全般(国内)

■日本海側で初めて2月に開校…『夜間中学』の説明会 学び直し等望む人が年齢や国籍問わず通学可能(石川テレビ)
ちょっとずつ各地に増えてきていますね。

ブロトピ:今日の学問・教育情報