「日々随想」カテゴリーアーカイブ

【教育学でポン!?】2024年2月4日

採点作業の追い込みです。
【本日の歩数】1645歩■ひきこもり。

ICT

■重要なのはどんな人間を育てるか、AIと人が互いの弱点を補い合う——慶應義塾大学大学院 教授 山本 龍彦氏インタビュー(教育とICT Online)
AIは「効率的な手段」は示し得ても、「目的」は示してくれませんからね。

■公立学校情報化ランキング――小中高等学校の上位自治体 使い勝手を左右するネットの回線速度に大きな地域差(教育とICT Online)
やる気のある自治体とそうでない自治体で差が広がりつつある印象です。

■登下校「お守り」型端末で児童の位置把握…通学路に専用ルーター、「すれ違い」アプリに記録(讀賣新聞オンライン)
下校中に寄り道して買い食いしたら、バレる。

いじめ

■「リアルいじめ」と強い相関、学力上位層の高校生「ネットいじめ」が増えた理由 背景に「環境変化によるストレス」や「いじり」(education×ICT)
仮にデータが正しいとしても、別の説明仮説はいくらでも出てきそうな気はしました。

学校間接続

■「中学受験不合格」のわが子の進路選択に落とし穴、親が気をつける対応の中身 想定外の中学校を選ぶリスクと公立中の注意点(education×ICT)
まあ、東京以外の家庭にはほとんど関係がありませんけどね。

学校

■今も学校で「そろばん」授業 学習指導要領にも記載…理由は?(山陰放送)
個人的には子どもの頃に身につけたそろばんの技術は大人になっても活きている実感はあります。が、同じだけの時間を他のこと(たとえばピアノ)に使っても、同じように活きている実感を持つ可能性は十分にあるでしょう。

■若者の目線で課題解決へ 高校生が探求学習の成果をプレゼン 宮崎県(宮崎ニュースUMK)
学校以外の場でプレゼンテーションする機会を持つと、様々な力がつきそうです。

■県内初の夜間中学シンポジウムに約100人来場 鹿児島県「学びたい人に来てほしい」(MBC南日本放送)
学びたい時が学び時です。

高等教育

■“東大卒の幸福度”が低い? 高学歴ゆえの苦悩「合格はタスク」「就職後は自分が駄目人間みたいな感覚に」 大手商社→TikTokライバーへの転身で得た気づき(ABEMA TIMES)
まあ、切れるカード(有効かどうかは不明)が一枚あるという程度に思っていればいいのでしょう。

教育全般(海外)

■アングル:PC普及で廃れた筆記体、米小学校で教育義務化の動き(REUTERS)
脳神経ネットワークを根拠とした議論は、ちょっと怪しいでしょう。もっと教育学の知見を踏まえてカリキュラム論的に議論すべき問題です。

【教育学でポン!?】2024年2月3日

本来は用事はなかったのですが、野暮用ができて学校に行くことになったので、ついでにもりもり採点をしました。
【本日の歩数】5730歩■自宅と学校を往復。

地震

■自宅半壊も…「避難できなかった」 “ひきこもり”や“不登校”の子どもをどう避難させるか… 「事前準備」が重要に(NST新潟総合テレビ)
なるほど、こういう視点は既存のオーソドックスな教育学にはありませんね。

■小中学校再開、でも登校できない子多数 能登半島の6市町53校調査(朝日新聞DIGITAL)
なかなか日常が戻りません。

不登校

■情報を共有、施設の見学も 不登校支援 下條村で親の会開く【長野県】(南信州新聞電子版)
大切な取組みです。登校できなくても、なんらかの形で社会との繋がりを保つことが大事です。

学校間接続

■私立中学入試に「探究型」登場、資料調べて伝える力を問う…国語・算数などの教科試験は実施せず(讀賣新聞オンライン)
これからさらに、中学入試、高校入試、大学入試で増えていくでしょう。

■外国人生徒の定員枠2割 公立高入試、対応に地域差(共同通信)
これから需要は増えるはずですが、従来の学校の形にこだわっていると対応を誤りそうです。

■「感情で決めないことが成功のカギ」非認知能力育成のパイオニア・ボーク重子が示す中学受験で考えておきたい3つの条件(FNNプライムオンライン)
しかし今のところ東京以外の地域には関係のない話ではあります。

学校

■「探究学習×イノベーション」のカリキュラムはどのように作られていったのか【後編】(DIAMOND Online)
よく練り込まれている印象です。

■「ぼくは強く生きていく」たった一人の小学生…オホーツクの小さな小学校 閉校前のあたたかい日々(Sitakke)
おつかれさまでした。

高等教育

■「就職予備校」化する大学 1、2年次からセミナーやイベント、進む“早期選考”の功罪(AERA dot.)
入試制度と新卒一括採用が従来のまま続く限り、就職活動だけ思い通りにコントロールできるわけがありません。

■九州龍谷短大が2025年度以降の学生募集停止…定員割れが常態化、全学生の卒業後に閉学(讀賣新聞オンライン)
「短大」というシステムが一定の歴史的役割を終えたと理解すべきなのかどうか。

【教育学でポン!?】2024年2月2日

実習巡回指導で太田に行ったので、せっかくだから10年ぶりに金山城に登ってきました。
【本日の歩数】13233歩■太田に実習巡回。

地震

■能登半島地震 集団避難した中学生の学習支援へ 教員2人派遣(NHK徳島NEWS WEB)
■集団避難した中学生の学習指導へ 鹿児島県教委が石川県に教職員派遣へ(KKB鹿児島放送)
日本全国から続々と教員が集合します。もちろん第一の使命は避難している子どもたちへの学習支援だけど、せっかくだから全国の教員同士で有意義な交流ができるといいですね。

働き方改革

■深刻な教員不足に「大学3年生で教員採用試験」 専門家は「処遇よりも業務量の働き方改革を」と指摘(東海テレビ)
妹尾氏へのインタビュー記事で、さすがに分かりやすく落とし込んでいます。

■保育士のモデル賃金公開、待遇改善へ「見える化」…給与低く人手不足が深刻化(讀賣新聞オンライン)
「ここdeサーチ」は保護者向けに作られたプラットフォームだと思い込んでいたけれども、これは保育者向けの情報と理解していいんですかね。

ICT

■生成AI 県立高校での生徒の利用を解禁 宮城県教育委員会(khb東日本放送)
文科省のガイドラインを踏まえているのなら、無難な路線なのでしょう。

■タクトピア、「三豊市メタバース部」の成果報告を2月4日開催、学校を超えた交流する部活をめざして(こどもとIT)
メタバースの利活用はまだ黎明期でしょう。これからどんどん活用の場が広がるだろうと思います。

校則

■学校や社会で感じるモヤモヤを晴らすには。校則を変えた上野我唯が語るアプローチと考え方(Yahoo!JAPAN SDGs)
校則に限らず、異なる価値観を持つ者同士の「対話」のあり方について当てはまるような内容でした。

不登校

■不登校の中学生を対象にした「学びの多様化学校」 宮崎市は2025年度中に開設へ(mrt宮崎放送)
市の教育情報研修センター内に開設ということで、新しい設備投資費もあまり必要なさそうで、こういう形での設置が増えてくるかもしれません。

学校

■高偏差値なのに進学実績不振、中堅私立高校が名門校に勝てない決定的理由 口コミは「刑務所」、クラス平均点を操作の衝撃(education×ICT)
違いの多くは校長先生の差に帰因するような気はします。

幼児教育

■大磯幼稚園 「民営」でこども園移行 開園は26年4月〈大磯町・二宮町・中井町〉(タウンニュース)
民営化にはメリットとデメリットがありますが、メリットの多くは主に一時的な金銭的利益なのに対し、デメリットのほうは共同体の基盤を破壊して取り返しがつかない、という違いはありますかね。

【教育学でポン!?】2024年2月1日

事務作業をたくさんこなしました。
【本日の歩数】11156歩■自宅と学校を往復。

働き方改革

■合格すれば最初から主任教諭OK 東京都、教員確保へキャリア採用枠(朝日新聞DIGITAL)
特に目新しい工夫をしなくとも、一年目から担任を持たせたり部活動の顧問を強要するような無茶振りをやめるだけでかなり良くなると思います。

ICT

■AIと中学生が英会話 県内唯一「生成AIパイロット校」で授業公開【佐賀県武雄市】(SAGA TV)
■生成AI搭載のロボットが鹿児島市の小学校で授業 便利な点、気をつけることを児童が学ぶ(鹿児島テレビ)
まだごく一部ですが、徐々に導入が進みつつあります。

■「この画面で全員を確認できるのはいい」こども園に登園管理システム導入 登降園もリアルタイムで!現場の負担軽減にも一役=静岡市(@s静岡放送)
コドモンは本学付属園でも有効に活用しています。

学校

■学校の先生が休み時間にしていることが衝撃的!子どもたちの成長を見守る驚きの方法とは?(Yahoo!JAPANニュース)
「衝撃的」とは思いませんでしたが、単に私が慣れているだけでしょうか。記事の内容は悪くないのですが、見出しが不適切のようです。

■予算の使い方、決めるのは子ども 東京・中野区が各小学校に20万円(朝日新聞DIGITAL)
子どもにとっては20万円は大金です。どういう成果が出るか、期待しましょう。

■「学校近くにマックやスタバ作って」「なぜないのか考えてほしい」 高校生が気になる那覇市の課題、市長に質問(沖縄タイムス)
子ども基本法の理念に即して、単に意見を聞き流すのではなく、真剣に耳を傾けてほしいと思います。

■開校初年に7800人超が出願!小中高一貫で探究型学習を行う「開智所沢」の現在地(DIAMOND online)
金儲けが得意な民間出身の学校経営者(ワタミやハヅキ)より、教員出身のたたき上げ理事のほうに信頼感を抱くのは、さて個人的なバイアスなのかどうか。

高等教育

■【速報・追記あり】千葉大学長選「疑義」で質問状 人文科学教授会「合理的理由を」 投票2位の候補選出(千葉日報)
紛糾していますが、今後も同じような事案が頻発するでしょう。

教育全般(国内)

■広島県教育長、3月末で退任 2期目の任期延長せず(毎日新聞)
■広島県 平川教育長 3月末の任期満了で退任へ(NHK広島NEWS WEB)
■広島県教委 平川教育長が3月末で退任へ 改革の一方で弊害も指摘(広島テレビ)
改革の方向そのものは時代の流れと合っていたように思いますが、組織として進めることを考えたときに脇が甘かったのは否めないところか。

【教育学でポン!?】2024年1月31日

さいたま市に実習巡回指導に行って、初めてニューシャトルに乗りました。
【本日の歩数】10763歩■さいたま市の北の方。

働き方改革

■大人も一緒に吹奏楽 中学部活「地域移行」前に、山形市が実証事業(山形新聞)
■部活動・地域移行へ協議会 実証事業の取り組みを報告…市町間の進捗の差を指摘する声も 山口(tysテレビ山口)
取組み開始から約一年経ち、中間反省会の段階に入っているようです。

ジェンダー

■幼稚園から大学まで一貫して「女子のほうが成績優秀」、英研究で確認(Forbes JAPAN)
体感でもそうですね。日本では、体感で高校2年あたりから逆転するのは、生物学的な要因ではなく、なんらかの社会的な力が働いているだろうと容易に想像できますし。

■共学化、9割が「反対」…埼玉県教育局、浦和一女高の関係者に意見聴取 「定時制女子校」の存在意義の訴えも(埼玉新聞)
現状維持を望む気持ち自体は分からなくもないけれども、ただただ現状維持を望んでいるだけだということは考慮した方がいいのでしょう。

学校間接続

■鹿児島市立3高校で「2025年度入試から自己推薦制度の導入を」活性化委が提案「起爆剤に」(MBC南日本放送)
日本各地で試行錯誤が続きます。

学校

■子どもが学校に来ていないとき、先生はこんなに大変!保護者が知らない先生の心配事とは?(Yahoo!JAPANニュース)
この記事には書いていないけれども、おそらく「虐待」の可能性も脳裏をよぎっていることでしょう。

■県立高校再編で高岡市でも県民フォーラム…再編基準を下回っている高校の生徒も発言に耳を傾ける 富山(富山テレビ)
こういうところから既存の学校の概念を壊すような新しい動きが生まれるとよいのですが。

■「学びたい」の思いに応え 島根初の自主夜間中学 誰でも無料(毎日新聞)
素晴らしい熱意と行動力です。

教育全般(国内)

■高齢者の力を生かす世代間交流、「共感性」が伸びる子と伸びない子の違いは 「場を作るだけでは効果なし」必要な2つの要素(education×ICT)
単に取組みの場を設けるだけでなく、内容を工夫しながら個に合った働きかけをすると効果が挙がるという内容で、これは世代間交流だけでなく、異文化間交流一般に当てはまる話だろうと思いました。

■“日本の金融教育”が進まないワケ「お金をどう働かせるか、7歳までの教育で決まる」(日刊SPA!)
学校の教科として進めるよりも、家庭に期待するという内容でした。