鵜殿篤 のすべての投稿

【教育学でポン!?】2021年12月20日

今年の授業はあと1コマ。もうちょっと頑張ろう。
【本日の歩数】6301歩■自宅と大学を往復。

学校

■ここまでできる公立小の「総合的な学習」の可能性 三越伊勢丹と、仮想世界でファッションショー(education×ICT)
楽しそうな実践でした。力のある教師とは、既存の知識を教えることが上手な教師ではなく、教育課程を編成するスキルを持っている教師のことです。

■「1点でも多く取れるように」定期試験と同じ内容のプリント配布…県立高教諭を処分(讀賣新聞オンライン)
やったことそのものは問題外として、気になるのは動機です。担任クラスの定期試験の点が上がったところで、ふつうは先生のほうにメリットはありません。もし仮にメリットが設定されていたとしたら、煽った人物のほうに根本的な問題があります。

■【公立夜間中学】生徒に寄り添う学校に(12月20日)(福島民報)
教育機会確保法の理念が着実に実現に移されています。

■英語使い研究解説 水戸 SSH9校、生徒発表(茨城新聞クロスアイ)
SSHは、スーパー・サイエンス・ハイスクールの頭文字です。頼もしいですね。

■茨城・常陸太田市 学校机天板に市産材 森林環境譲与税を活用(茨城新聞クロスアイ)
なるほど。学校で木材を利用できるところは他にもありそうな気が。

教育全般(国内)

■東大生でも大学4年から就活を始めると”全滅”する…就活の「超早期化」の恐ろしい実態 「大学3年の10月」には内定が出る(PRESIDENT Online)
こういうことをしているから日本の地力がどんどん削られていきます。大学では勉強しましょう。

教育全般(海外)

■シラバスに賞金ゲットのヒントを隠した教授 71人の学生は誰も気付かず(米)(Techinsight)
海のこちらも事情はほぼ一緒。

【教育学でポン!?】2021年12月18日

根津美術館で開催中の特別展「鈴木其一・夏秋渓流図屏風」を見てきました。異様な迫力を漲らせる変な絵でした。
ついでに表参道交差点のTOKYU PLAZAの屋上庭園に登ったら、富士山が見えました。たぶん対面で工事中のビルが完成したら見えなくなるので、期間限定か。
【本日の歩数】13801歩■表参道を一周してから学校へ。

ICT

■脱アナログ「保育園」が本気で取組み起きた大変化 温かみがあるから手書きが好きの声もあるが…(東洋経済ONLINE)
子どもがタブレットを使うことにはいろいろ議論があろうかと思いますが、大人のほうはどんどん使っていいでしょう。

■高校授業で使うタブレット、公費負担訴え保護者ら署名6760筆提出 滋賀(京都新聞)
自治体間で格差があるので、保護者としては納得しにくいところでしょうか。

学校

■学校に通えなかった人へ「私の物語」半崎美子さん校歌を披露…”北海道内初”の公立夜間中学校 来春開校(北海道ニュースHUB)
しっかりニーズに応えられるといいですね。

■医学部や旧帝大など目指すコースも…全国初の“大学受験専門”通信制高校 学習塾の運営会社等が来春開校へ(東海テレビ ※動画あり)
誤解を招きそうな記事です。一条校だとしたら、学校教育法違反になります。「サポート校」という名の実質的な塾だから可能なことは、しっかり書いておくのがよいかと。

学校間接続

■社会人も必見「東大リスニング問題」超攻めた中身 来たるべき未来を予知していたような問題が多数(東洋経済ONLINE)
確かにエッジが効いています。

教育全般(国内)

■東大・MITで「知」のつまみ食い 気鋭の論客・成田悠輔氏が見る日本の教育の問題点(NIKKEI STYLE)
とんがった記事でした。私としても、確かにアスリート養成のようなシステマティックな研究者育成は受けておりません。まあ教育の階層化のコンセプトそのものはアダム・スミスやジョン・ロックの時代からさほど変わっていない印象ではあります。

■「学歴フィルター」が炎上中、新卒採用も炎上中! なぜ違和感を覚えるの?(大人んサー)
タイトルと中身が合っていませんでした。新卒一括採用が変わるかどうかに関しては、優秀な学生が海外に流れるようになってから慌てても遅い、というところでしょうか。

■勉強した翌日、1週間後、4週間後… 復習日を“付箋”でお知らせ 女子高生考案、特許出願も(神戸新聞NEXT)
探求型授業の成果でした。アイデアを出すだけでなく、形になったのが尊いですね。

【教育学でポン!?】2021年12月17日

太田記念美術館で開催中の「河鍋暁斎―躍動する絵本」を観覧してきました。本来は冊子状になっている絵本をバラバラにして一枚毎に額装して展示するのは、和装本だからこそできる展示方法でした。絵は、さすがに超巧かったです。
ついでに、新しくできていた複合商業施設「WITH HARAJUKU」に寄りました。お洒落で見晴らしが効き、居心地のよいところでした。写真は3階のウッドデッキから北の方(千駄ヶ谷方面)を見ている図。まだ穴場なのかどうか人も少なくて、ここでのんびり本を読むのもよさそう。「モーツアルト通り」から「ブラームスの小径」も、GoogleMAPに載っていないレトロ喫茶店も覚えました。太田記念美術館に行くなら、もうこの道一択だなあ。
【本日の歩数】9945歩■原宿と表参道を往復してから学校へ。

働き方改革

■部活をなくせば教員の残業時間は減るけれど、新たな問題が生まれてくる(前屋毅)
確かに、根本的なところ(財務省のせいで人が増えない)が改善されない限り、何かある問題を解決したところで、別のところにしわ寄せが生じるだけではあります。が、まずはこの方向で試行錯誤するしかない現状。

ICT

■教育格差はコロナ禍とYouTuberが消滅させるのか? (sharescafe ONLINE)
教育産業の変化については指摘の通りだと思いますが、それで教育格差が解消するという見通しは楽観的かと。ブルデューなど文化資本に関する知見を踏まえれば、教育格差はむしろ広がる恐れの方が強いでしょう。

■eスポーツに将棋 文化系クラスマッチ開催(KYT鹿児島読売テレビ ※動画あり)
■eスポ活用法 水戸啓明高、優秀賞を報告 市長訪問、プレゼン再現(茨城新聞クロスアイ)
ふだん運動が苦手な生徒がeスポで活躍したりすると盛り上がりますね。

ジェンダー

■ジェンダーフリーへ校内改革!発見!スラックス女子・プロジェクト進行中!(TSKさんいん中央テレビ ※動画あり)
生徒が楽しそうにやっていてなによりです。

学校

■沖縄の学力①全国学力テスト「小学上位、中学最下位」が続く謎(HUB沖縄)
■沖縄の学力②沖縄から今改めて問う、全国学力テストの意義(HUB沖縄)
とてもいい記事でした。視野を広く持って、単に表面的なスコアに一喜一憂することなく、教育の本質を押さえて丁寧に考えようという姿勢が前面に打ち出されています。

■私立大学に本格的な「倒産」時代がやってきた…! 「公立化」が一つの生存戦略か(現代ビジネス)
他に、生涯教育社会に賭ける、という手があったり。

■問題解決能力を育む 高校生が合同発表会 宮崎県(宮崎ニュースUMK)
こうやって探究活動の成果を学外に発表する機会を設けるのは、励みにも刺激にもなり、いいことだと思います。

学校間接続

■「いい大学に入れば大丈夫?」動物学者の答え 絶滅しないための学び(withnews)
ですよね。

教育全般(国内)

■書評合戦「ビブリオバトル」 高校生の全国大会(NBC長崎放送 ※動画あり)
初めて開催された大会とのことですが、今後盛り上がっていくといいですね。

教育全般(海外)

■教室に「メェー」惑な侵入 自由すぎて授業中断(テレ朝news ※動画あり)
羊が大きいと書いて「美」、羊が我のものだと「義」。羊は中国にとって重要な動物ですよ。

【教育学でポン!?】2021年12月16日

パナソニック汐留美術館で開催されている「ブダペスト国立工芸美術館名品展」を観覧してきました。名品展自体は楽しく観覧したのですが、気になったのは展覧会タイトルです。というのは、邦語で「工芸美術」となっている言葉は、英語ではApplied Artsであって、Craft Artsではありません。(ハンガリー語でも同様)。私がこれまで接してきた学術論文等では、「工芸美術」ではなく「応用美術」と訳されてきています。一般的に「応用美術」は「純粋美術」に対する概念であって、このあたりの西洋における概念史は、アール・ヌーヴォーの評価とも関わって、センシティブな議論が多いところのはずです。従来使われてきた「応用美術」という言葉ではなく、敢えて「工芸美術」という言葉を打ち出した判断には、日本とヨーロッパの文化の差を勘案した上での何らかの意図が作用したのだろうと推測します。
【本日の歩数】10436歩■新橋と汐留を往復。写真は、パナソニック汐留ビルの向かい側にある中銀カプセルタワービル。私と同い年。

いじめ

■コロナ禍で「いじめ件数」減少でも油断できない訳 荻上チキが語る「いじめが起きやすい学校」と対策(education×ICT)
精神論で片づけず、具体的な話になっています。これまで積み重ねてきた知見が活きてる印象です。

学校

■茨城県の「校長公募」に1673人が殺到した納得理由 たった5名の募集、どんな人材が集まったのか(education×ICT)
中等教育学校の登場によって、戦後633制の学校制度が壊れ、実質的には複線制になりつつあります。茨城の中学受験加熱は気にかけておきましょう。それとは別に、校長に採用された方の手腕がどう発揮されるか、楽しみです。注目しましょう。

教育全般(国内)

■私学ガバナンス改革、制度設計は持ち越しに 私学側の反発踏まえ(毎日新聞)
■大学にガバナンスは要らない?監督強化に抵抗する理事長たちの理屈(現代ビジネス)
学びの共同体であったウニベルシタスから遠く離れて、ほとんど利益共同体になるところまで来ました。

■コロナをきっかけにPTA活動のスリム化 必要性がわからない前例踏襲を見直し(AERA dot.)
この流れが今後も続くのかどうか。

教育全般(海外)

■宿題と塾から解放された中国の子どもたち 問われる親の教育(CNS)
単純に考えて、中国の親世代の学校歴と、その子供の学校歴では約30年分の大きな格差があるので、親に教育の責任を負わせると悲惨なことになると推測します。

【教育学でポン!?】2021年12月15日

鎌倉歴史文化交流館→鎌倉市鏑木清方記念美術館→鎌倉文学館。
【本日の歩数】14980歩■博物館・美術館をハシゴ。

校則

■変わる制服・校則のいま 生徒自らが考える動き 富山(富山テレビ ※動画あり)
校則の見直しは、富山だけでなく、全国的なトレンドになっています。トレンドに終わらず、教育の本質から考える習慣をつけていきたいです。

学校

■初の東大推薦挑戦で3名合格「山東探究塾」の裏側 山形東高「授業中心主義」崩さず探究を日常化(education×ICT)
具体的な取り組みと成果が分かる、よい記事でした。若い人たちの力が頼もしいです。

■小学校の防災頭巾、効果ある? ヘルメットではだめなの?(河北新報)
大学では、教員一人につきひとつヘルメットが支給されています。

■「ヴィーガン給食」導入した公立学校、絶賛するマスコミに疑問 栄養学的な問題、個人の思想の押し付けは許されるのか?(BuzzFeed)
「公教育の問題」と「ニセ科学の問題」は切り分けて丁寧に考える必要があります。仮に私立なら問題にならないものでも、公立なら慎重になるべきケースはあります。

■必由館高の改革案、学校側と熊本市教委に隔たり 素案まとめ、難しい判断に(熊本日日新聞)
論点が錯綜としてきている印象です。

教育全般(国内)

■「こども庁」→「こども家庭庁」へ なぜ名称変更?(テレ朝news ※動画あり)
「家庭」が入ることで、「子どもの権利条約」の視点が後退しなければいいのですが。

■「数学嫌い」の人は暗記教育の犠牲者といえる理由 公式ばかりを覚えて本当の楽しさを知らない(東洋経済ONLINE)
数学に限らず、「考える」ことが大事なのは間違いありません。