【神奈川県鎌倉市】大仏切通し

 中世要塞都市鎌倉に入るための限られた入口、いわゆる「鎌倉七口」のうちの一つ、大仏切通しを突破してきました。北側の「火の見下」というバス停から大仏切通しに通じるハイキングコースに入れるのですが、まるで民家に入っていくかのような佇まいで、本当にこの先に進んで良いのか少々不安を覚えつつ、しばらく行くと鬱蒼とした森に出ます。数メートル手前が住宅街だったとは信じられない光景です。

 真夏だったこともあって、コースに被さるように草が生い茂っており、短パンやスカートなどで生足を出していると酷い目に遭いそうです。夏でも長ズボンでチャレンジすることをお勧めします。
 急な上り坂の下側に、案内パネルが設置されています。

 鎌倉攻めでは激戦地になったとのことですが、いや、ここは突破できないでしょう。ものすごい要衝です。

 坂を登り切ると、「切通し」として一番有名な光景が眼前に飛び込んできます。

 いつもテレビや雑誌で見る景色です。実際に見ると、とても素敵。
 そして、この先ちょっと行ったところが数日前の雨でぬかるんでいて、通行もままならない状態になっていました。鎌倉を攻めるのは、本格的に大変そうです。

 しばらく、まさに「切通し」っぽい道が続きます。この道の上で待ち伏せされて弓の雨を注がれたら、ひとたまりもありません。10回くらい死にます。
 まさに「切通し」な道を抜けると平坦な山道が続きますが、道の南側は崖(崖下は藤沢に向かう道路)になっており、谷津に降りるのも大変そうです。

 しばらく行くと源氏山(北東の方)に向かうハイキングコースの分かれ道が現れますが、野草に覆われていてまともに進める感じがしません。このまま南下して鎌倉大仏を目指します。

 ハイキングコースの出口。トンネルの右側の階段を上がっていくと大仏切通しに向かう山道に入ります。大仏側から行くとこの階段からスタートであまり風情がないし、切通しの光景が眼前に飛び込んでくるスペクタクル感も薄いので、大仏切通しにアタックするなら北西側の「火の見下」(鎌倉駅からバスで一本)から向かうのが断然お勧めです。

 さらに少し南下すると鎌倉大仏が鎮座しておりますが、大仏坂下バス停の真ん前にオープンしたばかりの隠れ家的な喫茶店があって、休憩がてらにふらっと入ったらなかなか居心地が良かったのでした。大仏切通しハイキングで疲れたら、ここで休憩がお勧め。

 鎌倉大仏には数年ぶりに訪れましたが、コロナのせいで中に入ることは禁止となっておりました。残念。
(2022年8/26訪問)