【要約と感想】小松公夫『子供のための苦手科目克服法―小学校の勉強から中学受験まで』

【要約】小学生の保護者向けの勉強指南本です。
勉強ができるようになるための手っ取り早い近道はありません。基本的な知識を身につけ、原理原則を理解し、新聞を読んで、日常的に疑問を持ち、自分の頭で考える習慣をつけましょう。そのためには、親も自分の頭で考える習慣をつけましょう。
保護者は、「苦手」だと決めつけるような言葉をかけてはいけません。親が苦手だったからといって、子どもも苦手であるなんてことはありえません。何がどう分かっていないのか具体的に状況を把握し、適切に対応すればいいだけです。コツコツと積み重ねていけば、急にできるようになる瞬間が訪れます。
具体的な各教科の対策と、公立中高一貫校対策つき。

【感想】親が自分の頭で考える習慣がないとき、子どもも自分の頭で考える習慣なんてつかないよなあという。著者の意図とは違うだろうけれど、「文化的再生産」という言葉を思い浮かべる本であった。

小松公夫『子供のための苦手科目克服法―小学校の勉強から中学受験まで』PHP新書、2013年