【要約と感想】森山善之『誰にでも分かる英語の教え方―英語教育にコペルニクス的転回を』

【要約】「読み取りカード」という独自のツールを開発して英語教育に取り組んだところ、生徒の成績は伸び、やる気も増進しました。ポイントは英語の語順を自然に身に付けることです。語順が変わっても意味が通じるという日本語の特性をうまく利用しました。

【感想】現場で工夫を重ねて独自にツールを開発した努力が、とても尊い。こういう現場の先生たちのオリジナルの工夫は、もっともっと奨励されてよい。ツール自体の効果はともかく、ツールを独自に開発する努力を重ねて授業に臨む態度と姿勢そのものが、きっと生徒たちに感銘を与えることになる。知恵と時間と愛情がツールとして具体的な形になっているところに、口先だけでは生じない説得力が発生する。私もがんばろう。

森山善之『誰にでも分かる英語の教え方―英語教育にコペルニクス的転回を』近代文藝社、2010年